掃除しやすい家づくり9つのポイントを徹底解説!間取りの工夫や設備も紹介します

掃除しやすい家のイメージ

    「室内をきれいな状態に保ちたい」「掃除に時間をかけたくない」という方は、掃除しやすい家を前提に家づくりするのがおすすめです。

    家づくりは機能やデザインに目が行きがちですが、掃除のしやすさを念頭に置くと快適な暮らしに直結します。

    とはいえ、どんな家なら掃除しやすいかイメージしにくいですよね。

    今回は、掃除しやすい家のポイントや間取りを徹底解説します。

    特に注文住宅ならすべて可能です。ぜひ参考にしてください。

    掃除しやすい家づくり9つのポイント

    まずは、掃除しやすい家づくりのポイント9点を紹介します。

    大切なのは、掃除のしやすさとデザインのバランスを考えること。

    ライフスタイルに合わせて検討してください。

    床の段差をなくす

    住まいの段差をなくせばホコリが溜まりにくくなります。

    お掃除ロボットを使用する場合も スムーズに稼働し、常に綺麗な状態を保てます。

    ダウンフロアやスキップフロアは個性的でおしゃれな演出ですが、掃除の手間がかかるもの。

    COVA

    床の段差がないだけで掃除のストレスを軽減できます。

    家具は造り付けにする

    注文住宅で家づくりする利点の一つとして、置き場所に合わせた造作家具が作れることです。

    一般的にオリジナリティを演出する目的で採用するケースが多いですが、機能性も優れています。

    例えば、テレビボードを造作して床から浮かせる仕様にすれば空間ができるため、掃除しやすくてすっきりした見た目になります。

    また、壁面に合わせた造作棚なら、掃除のたびに家具を動かす手間もかかりません。

    ニッチを作りすぎない

    ニッチとは、壁をくり抜いて作る飾り棚のことです。

    空間を削ることなく棚が作れるため、収納にしたりインテリアを置いたりおしゃれな演出ができます。

    しかし、ホコリがたまりやすく、掃除の際はインテリアを動かさなければいけません。

    ニッチを作りすぎると掃除の時間がかかるため、必要最低限に抑えましょう。

    上吊タイプの引き戸にする

    ホコリや汚れが溜まりやすい場所には引き戸を設置しましょう。

    上吊タイプの引き戸なら床にレールがないためホコリは溜まりません。

    一般的なレールタイプだと汚れが溜まりやすく、放置すると動きが鈍り開かなくなる恐れも。

    ペットを飼っている家庭や、髪の毛やホコリが溜まりやすい洗面所やリビングは、上吊タイプの引き戸がおすすめです。

    扉付きの収納にする

    扉付きの収納は、収納内のものに汚れが付くのを防ぎ、ホコリが入りにくくなります。

    COVA

    また扉により収納内部が見えないため、少し乱雑であっても部屋が汚れているように感じにくいでしょう。

    コンセントの位置と数を考える

    掃除機がけや充電の際は、コンセントの位置と数を熟考すれば掃除しやすさにつながります。

    事前に掃除のシミュレーションをすれば、設計図の確認時に見落としを防げるでしょう。

    コードがある掃除機を使う方は、生活動線上で少し高い位置に配置すれば腰に負担をかけず効率的に掃除できます。

    また、充電式の掃除機ならば収納内にコンセントを設置すると掃除機ごと収納できるので、空間を上手に活用できますよ。

    照明はダウンライトにする

    ダウンライトは天井に埋め込むタイプの照明であり、シーリングタイプに比べてホコリがたまりにくい形状です。

    そのため、掃除しやすく空間をすっきり見せる効果があります。

    ただし、高い位置にあれば電球交換がしづらい場合も。

    交換の際は業者に依頼することを念頭に置いて設置しましょう。

    できれば、長持ちするLED電球を使用してください。

    汚れがつきにくく目立ちにくい建材を選ぶ

    床や壁は汚れがつきにくく、汚れても目立ちにくい建材を選ぶのもポイントです。

    例えば、床をフローリングにするなら中間色で照りのあるオークやチークにする、ヘリンボーンなど模様を取り入れれば汚れが目立ちにくくなります。

    当然、掃除機がけやモップがけだけで汚れが落ちやすく、常に衛生的な状態を保てます。

    壁材なら、自然素材や珪藻土、モルタルもよいでしょう。

    自然素材や珪藻土には自浄作用により吸着した汚れを少しずつ放出する効果があるといわれています。

    また、モルタルは汚れが目立ちにくく、フラット仕上げにすれば掃除しやすいメリットがあります。

    モルタルのイメージ

    平屋にする

    階段がない平屋の家は、掃除の手間が大幅に減ります。

    階段の掃除もなく、ワンフロアで済むため効率的な掃除ができるからです。

    土地に余裕があるならば、思いきって平屋を検討することも視野に入れてみてください。

    掃除しやすい間取りの工夫

    注文住宅ならライフスタイルに合わせた間取りが実現します。

    以下で紹介する掃除しやすい間取りの工夫3点は、どれも1から家づくりできるからこその間取りです。

    ぜひ参考にしてください。

    部屋の形を四角にする

    ホコリは部屋の角にたまりやすく、角が多いほど掃除の手間がかかります。

    つまり、部屋を四角にすれば角が4つしかないので掃除しやすい間取りになるのです。

    COVA

    家づくりをする際は、「角の数=ホコリがたまる場所」と理解しておけば掃除しやすい家につながりますよ。

    回遊動線を取り入れる

    回遊動線を取り入れた間取りは、掃除の時短につながります。

    そもそも回遊動線とは、部屋に行き止まりがなく一周できる間取りです。

    つまり、一度掃除した場所に戻らず掃除機をかけられ、部屋の行き来がない分効率的に掃除できるのです。

    また、水まわりを集約した回遊動線なら掃除用具を一式収納できたり拭き掃除を一気にできたりなど、利便性がよい点も魅力でしょう。

    バルコニーを採用しない

    バルコニーを作らなければその分掃除の手間も省けます。

    最近では、洗濯を乾燥機付き洗濯機に任せたり室内干しにしたりなど、バルコニーを採用しても使わないケースが増えています。

    バルコニーは室内よりも使用頻度が低いにもかかわらず、砂ホコリや落ち葉などで汚れやすくて掃除が面倒な場所です。

    バルコニーの目的を検討して代用できるのであれば、採用しないことも視野に入れましょう。

    掃除しやすい家にするために取り入れたい設備

    新築を建てるタイミングで掃除しやすい設備に目を向ければ、従来のイメージを覆す発見があります。

    設備は各メーカーによって掃除しやすい工夫がされているため、判断材料にしてください。

    トイレ
    • フチがない便座のトイレ
    • 流すたびに洗剤で便器を洗い流すトイレ
    • 便座が上がるリフトアップ機能があるトイレ
    水回りの床
    • クッションフロア
      発泡層を含んでおり、クッション性と水が染み込みにくい工夫がされている床材
    • Pタイル
      キズや汚れに強く、耐水性がある床材

    窓が結露しにくくなるため掃除の頻度を減らせ、カビの発生を防げる断熱性の高いサッシ

    注文住宅なら掃除しやすい家が叶う!

    掃除しやすい家のイメージ

    掃除しやすさとデザイン性のバランスを考慮すれば、おしゃれで掃除しやすい家が実現します。

    注文住宅ならライフスタイルに合わせた間取りや造作家具の設置など自由自在。

    掃除しやすい家づくりを中心に検討すれば、時短できてきれいな室内を保てますよ。