モルタルとは?コンクリートとの違いや注文住宅で使用する魅力を徹底解説

モルタルのイメージ

    住宅の建築材料で使われる「モルタル」。

    言葉は耳にすることがあっても材質やメリット、使う場所を知らない方もいるのではないでしょうか。

    見た目もコンクリートに近いため、違いも分かりにくいですよね。

    実は、モルタルを使用すればシックでモダンな雰囲気になり、近年人気の建材です。

    今回は、モルタルの基礎知識や魅力、活用事例をご紹介します。

    コンクリートとの違いも解説しているので、ぜひ理解を深めて検討材料にしてください。

    モルタルの基礎知識

    モルタルは、セメント・砂・水を混ぜ合わせた建築材料です。

    砂のサイズは5mm以下を使用するのが一般的。

    仕上げ方により荒目(5mm以下)、中目(3mm以下)、細目(0.6mm)を使用します。

    特徴

    ペースト状であるモルタルは、平らな面や凹凸のある表面などさまざまな箇所に塗装できます。

    コテを使用すれば模様を描けて、型に流して造形物を作成できるなど自由度が高いのが特徴です。

    また、仕上げ方によってはなめらかな手触りを感じられる点も魅力的。

    床や壁、家具にも使用されており、柔軟性と頑丈さを兼ね備えた特異な性質だといえるでしょう。

    モルタルは以下の用途があります。

    用途
    • 目地材
      タイルや石材、レンガなどの接着剤の役割
    • 仕上材
      壁や床、家具の天板や什器の仕上げなど
    • 下地材
      ペンキ・防水・塗装・ブロック塀などの仕上げの下地
    • 補修材
      コンクリートの隙間の穴埋め、ひび割れ、欠けた部分の補修など

    モルタルとコンクリートの違い

    モルタルは日常生活であまり見かけないため、素人ではコンクリートとの違いが分かりにくい素材です。

    しかし、結論から言うと、モルタルとコンクリートの大きな違いは材料と使用用途です。

    コンクリートの材料は、セメント・ 砂・砂利・水であり、砂や砂利は5mm以上を使います。

    そのため、ザラザラした質感が特徴です。

    また、モルタルよりもひび割れに強い性質があり、建物の柱や梁など構造体として使われます。

    圧縮力に強い一方、引っ張る力に弱いため、モルタルに比べて加工の自由度は低い素材です。

    COVA

    このような性質の違いから、「構造体は強度があるコンクリート」「外壁や内装には柔軟性のあるモルタル」と理解しておくとよいでしょう。

    注文住宅でモルタルを使う魅力とは

    土間玄関のある家

    柔軟で施工しやすい性質のモルタルを使用すれば、見た目や機能に4つのメリットをもたらします。

    以下でその魅力をご紹介しましょう。

    インテリアやテイストを選ばない

    モルタルはシンプルで独特な風合いが魅力です。

    そのため、どのデザインやテイストとも馴染みやすく、空間をおしゃれに仕上げられます。

    また、木目が美しい家具や観葉植物とは相性がよく、グレーのカラーがインテリアそのものを引き立ててくれます。

    COVA

    近年人気のモダンスタイル・北欧スタイル・ジャパンディスタイルなどに取り入れれば、かっこよく引き締めたり柔らかい雰囲気にしたりなど手軽にテイストを変えられます。

    仕上げのパターンが豊富でデザイン性が高い

    モルタルは、表面の仕上げや色を変えられるためデザインに汎用性があります。

    例えば、モルタルを手で塗る「手塗り」は、色やコテのムラをあえて活かすため、塗装やクロスでは表現できない風合いが魅力です。

    また、継ぎ目を一切感じさせないシームレス仕上げができるのもモルタルならでは。

    手仕上げの温かみがありながら高級感を感じられるため、オリジナリティのある演出ができます。

    どれも職人の高度な技術により生み出された意匠性を感じるデザインが魅力なのです。

    耐火性がある

    モルタルの原料であるセメントと砂は、燃えにくい性質があります。

    そのため、耐火性に優れており、高熱にさらされても有毒ガスを出しません。

    都市部の外壁に必要とされる防火構造や耐火構造の基準にも含まれている建材です。

    掃除しやすい

    床をシームレス仕上げにすれば、フラットでなめらかな質感により掃除しやすいメリットを得られます。

    また、乾燥した後は防水性を備えた性質があるため、外壁に使用すれば汚れが落ちやすい点も魅力的。

    おしゃれと実用性を兼ね備えた素材だといえます。

    モルタルを取り入れる際の心構え

    モルタルを取り入れれば機能性と見た目がよい家づくりが実現する一方、注意点もあります。

    モルタルの性質を理解した上で検討してください。

    職人技に左右されやすい

    モルタル仕上げは、熟練の職人が行うことによって美しい風合いを作り出せます。

    材料を混ぜ合わせる工程や水分の微調整など、出来栄えは職人の技術と経験に左右されるのです。

    つまり、職人によって品質にばらつきが出る可能性は否定できません。

    モルタルを使うなら、事前に業者の施工例などを調べておきましょう。

    ひび割れが起きやすい

    モルタルは、温度や湿度の変化による乾燥や収縮によりひび割れが起こるリスクは避けられません。

    大きなひび割れが生じると、雨水が侵入して劣化の原因になる可能性も。

    業者選びで耐久性が変わるため、慎重に検討する必要があります。

    定期的なメンテナンスが必要

    ひび割れによる劣化や汚れを防ぐためには、定期的なメンテナンスが必須です。

    10年に一度のタイミングで施工業者に塗り替えや補修を依頼しましょう

    もし細かいひび割れであれば、自分で補修できる場合もあります。

    モルタルはどのように住宅に取り入れる?

    ここからは、モルタルの活用事例を4つご紹介します。

    一部分に取り入れるだけでもおしゃれ感がアップするので、オリジナリティのある住宅になりますよ!

    土間玄関

    玄関や土間はモルタルを取り入れやすい場所です。

    これらは土足で使う場所であり、タイル貼りが一般的。

    しかし、シームレス仕上げにすればシンプルで高級感が漂い、掃除しやすい仕様になります。

    さらに、モルタルに撥水加工を施せばキッチン周りや駐車場の外構周りにも使用でき、見栄えと防水を兼ね備えたおしゃれな雰囲気になります。

    床にモルタルを取り入れるのは一番ハードルが低いためおすすめです。

    外壁仕上げ

    外壁の仕上げにモルタルを用いれば、汚れも目立ちにくくスタイリッシュな外観になります

    また、外壁仕上げはさまざまな方法があり、デザインが豊富にある点も魅力的。

    仕上げ方法の一例
    • リシン仕上げ
      モルタルを塗った後にリシン材を吹きかける仕上げ方。表面に凹凸ができ、立体感がある外壁になります。
    • スタッコ仕上げ
      モルタルを塗った後、スタッコ剤を吹き付けてコテやローラーで凹凸を作る仕上げ方。石材のような雰囲気になり、リシン仕上げよりも重厚感ある仕上がりになります。
    • 左官仕上げ
      コテを使って塗り上げる仕上げ方。動きのある模様が特徴であり、唯一無二の外観に仕上がります。

    内壁仕上げ

    インテリアのアクセントとして、壁の一面だけをモルタルにするのもおすすめです。

    照明に照らされた左官仕上げのモルタルなら、手作業ならではの温かみを感じられてナチュラルな雰囲気を作り出します。

    また、モルタルに顔料を混ぜればカラーモルタルが作れます。

    好みの色を選んで仕上げれば、壁紙とは異なる独特な雰囲気を楽しめますよ。

    モルタル造形

    モルタル造形とは、古いレンガやエイジングを施した様子をモルタルで作ることです。

    アンティーク調や古い材質など、ないものを作り出して住宅に取り入れたい方にはおすすめ。

    また、テレビボードやキッチンの腰壁・ワークトップをモルタルにすることもできます。

    統一感が出てシックな雰囲気になりますよ。

    モルタルは自由度が高く意匠性がある素材!

    モルタルは独特な風合いがあるだけでなく、機能性や装飾に優れている素材です。

    職人の技術と経験により仕上がりが左右される一方、腕次第でさまざまなデザインを作れるため唯一無二の住宅が実現します。

    TIMBER YARDでは、玄関や土間の床、モルタルキッチンやエクステリア、壁などの実績があるため施工可能です。

    建物の内装や外観にこだわりたい方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。