リビングに置く家具として、真っ先に思い浮かぶのが「ソファ」だという人も多いでしょう。
しかし、あえてリビングにソファを置かないという人が増えているのをご存じでしょうか?
リビングからソファをなくすと、広々とした暮らしやすい空間を手に入れられます。
この記事では、ソファなしのリビングのメリット・デメリット、ソファを置かなくても快適にするアイデアや実例を紹介します。
目次
リビングにソファなしのメリット
ソファのないリビングでも、問題なく快適に過ごせるのはなぜでしょうか。
ここでは、リビングにソファのないことのメリットを解説します。
部屋を広く使える
ソファは家具の中でも大きな部類のもので、2人掛けなら幅は180cm以上、奥行きは90cm程度あります。
ソファをリビングに置かないことで、かなり空間を広く感じられます。
足を伸ばして横になるスペースもできるため、天井が高く見えたり、移動が楽になったりするでしょう。
レイアウトの自由度が高い
大きな家具であるソファを置かないと、他の家具のレイアウトが自由になり、ソファがあるときにはできなかった配置ができるでしょう。
ソファを置かないことであきらめていた家具も置けるようになり、理想のコーディネートが可能になるかもしれません。
掃除がしやすい
リビングにソファがないと、フローリングの掃除がしやすくなります。
直線的に掃除機やモップがかけられるようになり、ソファの下を掃除するために腰をかがめる必要がなくなります。
ソファ自体にたまるホコリを掃除する手間もありましたが、ソファが無くなることで、すべて省略できます。
子どもやペットが遊びやすい
ソファを置かないと空間が広々として、子どもやペットが自由に走り回れるスペースが確保できます。
広くなったリビングは、ゆったりと寝転べる昼寝用のスペースとしても使用できます。
ソファ上での食べこぼしの掃除や、ソファの下に入り込んでしまうオモチャを取ることも無くなり、安心して過ごせます。
ソファの購入費用を抑えられる
リビングにソファを置かないことにすれば、ソファを購入する費用もかかりません。
ソファの販売価格は数万円から数十万円程度であり、この予算を他の家具や設備に使えます。
設備のグレードアップにまわして、快適な生活を送ることも可能でしょう。
リビングにソファなしのデメリット
ここでは、リビングにソファを置かなかった場合のデメリットを解説します。
立ち座りがしにくい
ソファがないと床から立ち座りする機会が増え、生活しにくい人もいるでしょう。
床への立ち座りは、高さのあるソファから立ち座りするよりも、膝などに負担がかかります。
そのため、足腰に不安がある人や高齢の家族がいる場合には、低めの椅子を用意するなど、立ち座りしやすい対策が必要です。
床で長時間座り続けるのはつらい
リビングにソファがないと、床で長時間座ることも多くなります。
床の硬さや冷たさを感じると、体に負荷がかかり、つらく感じるでしょう。
長時間座り続けるときは、ラグやクッションを使い、体が床に接する面を減らすことを検討しましょう。
来客時に座る椅子がない
リビングにソファがないと、来客時に座ってもらう場所がないため、困ることがあります。
そんなときはダイニングチェアを代用したり、折りたたみ式のラウンジチェアなどを用意したりなど、事前に準備しておけば対応できます。
ソファなしのリビングを快適にするアイデア
リビングにソファを置かない選択をした場合でも、リラックスして過ごすにはどうすればいいでしょう。
この章では、ソファを使わないでリビングを快適にするアイデアを紹介します。
ソファの代わりにラウンジチェアを置く
リビングにソファを置かない場合は、代わりにラウンジチェアを取り入れてみましょう。
深く座れる一人用のチェアを配置するだけで、グッとおしゃれな雰囲気が演出できます。
背が低いデザインが多く、空間に圧迫感を与えにくいのも魅力。
ちょっと腰掛けて休憩するときや、来客時にも使えます。
デザイン性のあるクッションやファブリックをおけば、上質な北欧インテリアに仕上げられるでしょう。
ラウンジチェアを単体で置くのはもちろん、複数置いてコーディネートしても様になります。
人気のラウンジチェアについては、下記の記事で詳しく紹介しています。
柔らかいラグやカーペットを敷く
ソファのないリビングで長時間くつろぎやすくするために、柔らかい肌触りのラグやカーペットを敷くことをおすすめします。
床の硬さや冷たさを感じないため、快適に過ごせるでしょう。
床全面に敷く必要はなく、座りたい場所や横になりたい場所にだけに敷くのがポイント。
夏場はクッション性のある麻布やラグを使うと、さらに快適に過ごせますよ。
ラグでおすすめのテキスタイルブランドといえば、やはり「クヴァドラ」は欠かせません。
スカンジナビア地域の伝統的なデザインを取り入れた多彩なテキスタイルを選べます。
スウェーデン王室に認められたラグブランド「KASTHALL(カスタール)」のラグも人気。
最高級の素材で職人が丁寧に仕上げる1枚は、スタイリッシュな空間へと導いてくれるはず。
また、ラウンジチェアに合わせるなら、天然羊毛100%の製法にこだわった「ガゼニラハット」のラグもおすすめ。
優れた品質と耐久性、ウールのナチュラルな触り心地が自慢で、優しい風合いを感じたい方には人気です。
ローテーブルを置く
リビングにソファを置かない場合でも、ローテーブルを置いておくと便利です。
飲み物や本の置き場所にできるほか、リビングインテリアのアクセントとして活躍します。
使用しない時は収納でき、簡単に持ち運べるタイプがおすすめです。
普段はリビング空間を広く使い、必要な時だけ取り出すなど、ライフスタイルに合わせて自由な使い方ができます。
用途やリビングのテイストに合ったものを選ぶと良いでしょう。
TIMBER YARDのスタッフがおすすめするローテーブルは、下記の記事で詳しくまとめています。
大型のクッションを置く
ソファの代わりに大型のクッションを複数置いておくと、リビングでゆったり過ごせます。
大型クッションは上に座るだけでなく、2つのクッションを並べて寝転がることもできます。
クッションカバーのデザインや色をリビングのインテリアに合わせてコーディネートし、おしゃれな空間をつくりましょう。
上質なインテリアに合わせやすいのが、フリッツ・ハンセンの「プフ」。
可愛い丸型のクッションで、先進的なデザインはどんな空間にもぴったりマッチします。
SACK ITの「コバナ ラウンジ チェア プラス プーフ」は、丸っこい見た目がなんともかわいいクッション型のラウンジチェア。
スツールとセットでお部屋にカジュアル感をプラスしてくれます。
ヨハンナが手掛ける「ディスククッション」は、ベンチやスツールの上に敷いて活用するとおしゃれに使えます。
色柄を組み合わせてインテリアを楽しんだり、ラグの近くに直接敷いて座ったりと用途の広さが魅力です。
カジーナの「バランスボール」は、高級感溢れる革張りのフォルムが特徴的。
頑丈かつ持ち運びも可能で、座るたびに革の温もりを感じられます。
インテリアアイテムとしての存在感も格別です。
TIMBER YARDが手掛けたソファなしリビングのインテリア事例11選
この章では、実際にTIMBER YARDが提案したソファなしリビングの実例を紹介します。
ソファを置かないことで生まれる余白や贅沢さを演出するヒントが詰まっていますよ。
ラウンジチェアとコーヒーテーブルでシンプルにまとめる
庭とダイレクトに繋がるアウトドアリビングは、自然との一体感や開放感がインテリアのポイントになります。
2脚のラウンジチェアとコーヒーテーブルのみを置いたシンプルなレイアウトにすれば、抜け感のある洗練された空間に。
ダイニングの近くに配置することで、機能性とパーソナルスペースを両立しています。
存在感のあるチェアでコンパクトな癒しの空間に
ソファなしのレイアウトは、コンパクトなリビングをすっきりまとめたい方にもおすすめ。
存在感のあるラウンジチェアを1脚置くだけで、余白のあるリビング空間をつくれます。
日中は差し込む日の光を感じながら、自分だけの癒し空間を楽しみ、夜は暖炉の火のゆらめきを眺めながらリラックス。
最高に贅沢な休日を過ごせそうです。
シームレスなくつろぎ空間を演出
あえてソファを置かないことで、シームレスなリビング空間に仕上げた事例。
キッチンダイニングとランドリールームの動線上にチェアを置くことで、ふとした瞬間に休憩できるパーソナルスペースが完成。
家事の合間に一息ついたり、家族や友人とゆっくりティータイムを過ごすなど、多彩な使い方ができます。
広さを活かした贅沢なソファなしリビング
広大な敷地を贅沢につかった別荘のインテリア事例。
パーティースペースやゲストルームが充実しているため、リビングはあえて物を厳選したシンプルなレイアウトにしています。
ソファがないことで上下左右の開放感がさらに増し、自然と一体になれる極上の空間が生まれました。
高台から絶景を独り占めできる開放的なリビング
高台に位置する別荘のリビング空間を手掛けた事例です。
海と山の景色を存分に楽しむため、たくさんの掃き出し窓を設置。
見通しを良くするためにソファをなくし、代わりにさまざまな種類のラウンジチェアを取り入れました。
北欧家具は異なるチェアを合わせてもまとめやすく、インテリアの自由度の高さが魅力になっています。
お互いの存在を感じられるパーソナルスペースとして
階段下の小さなリビングスペースに、ラウンジチェアとスツールを配置。
大きな窓と吹き抜けから光が差し込む明るい空間に仕上げました。
スキップフロアに作った簡易デスクや、2階とシームレスに繋がった開放的な階段があり、お互いの存在を感じつつも、それぞれが自分の時間を過ごせるパーソナルスペースをつくりだしています。
高級チェアでリビングに確かな存在感をプラス
最高級の北欧ラウンジチェア「エッグチェア」を取り入れたコーディネート事例。
最小限の家具のみでリビングを構成し、上質な余白をつくりだすことに成功しました。
フットスツールやラグと組み合わせたエッグチェアの存在感は格別。
大きなソファに引けをとらない極上のリラックスタイムを演出します。
コンパクトなお部屋に合わせた北欧インテリア
2脚のスワンチェアとコーヒーテーブルを配置したシンプルなコーディネート事例。
ダイニングテーブルも小さめのサイズを選び、人気のペンダントライト「PHスノーボール」と合わせて北欧テイストに仕上げています。
コンパクトな間取りでも窮屈さを感じさせないレイアウトです。
ダイニングとの距離感を意識したレイアウト
日当たりの良い窓側に、ラウンジチェアとテーブルのセットを配置。
ラグで視覚的な区切りをつくっているので、コンパクトなダイニングテーブルとの住み分けも容易にできます。
食後の休憩や夜のリラックスタイムにもぴったりな癒しの空間です。
クッションと合わせてカジュアルかつ大人な雰囲気に
こちらは窓の近くにパーソナルスペースをつくったレイアウト。
北欧家具と相性の良い高級クッション「フリッツ・ハンセン|プフ」を合わせて、小さいながらもゆったりとくつろげる空間に仕上げています。
プフはクッションやフットスツール、来客時の簡易チェアとしても活用できるため、機能性も申し分なし。
ソファがなくても違和感を感じにくい、大人な雰囲気のレイアウトです。
本棚の近くにくつろぎスペースをつくる
大きな本棚の前にゆったり座れるラウンジチェアを配置した事例。
フロアランプの淡い光が良いアクセントになっています。
今の気分で読みたい本を選んで腰掛ければ、優雅な読書の時間に。
雑貨の観葉植物と合わせて緑もプラスし、温もり溢れる空間になっています。
リビングにソファがなくても快適なリビングはできる
ここまで、ソファなしのリビングのメリット・デメリット、ソファを置かなくても快適にするアイデアや実例を紹介しました。
ソファのないリビングは部屋が広く使えて開放的なため、人によってはソファがあるときよりもリラックスできるでしょう。
「新しいリビングにはおしゃれなソファ」という固定観念を見直し、快適なリビングでの過ごし方について、考えてみてはいかがでしょうか。
掃除をこまめに行いたい人、ハウスダストなどのアレルギーがある人にとっては、かなり利便性が高まるでしょう。