乳白色グラスが美しい照明ウォラート|デザインの魅力と穏やかな空間を作れる理由

    全方位を照らすおしゃれな照明「ウォラート」は、ルイス・ポールセンのラインナップの中でも珍しい一品です。

    落ち着いたデザインで品があり、レトロな雰囲気を保ちつつも先進的なイメージを併せ持つ不思議な魅力を放っています。

    この記事では、ウォラートが愛される理由や実際のコーディネート事例を紹介します。

    ウォラートとは

    ウォラート

    ウォラートは、北欧デンマークの照明メーカー「ルイス・ポールセン」が販売する照明です。

    デザインされたのは1959年とミッドセンチュリーの時代。

    デザイナーはヴィルヘルム・ウォラートです。

    ヴィルヘルム・ウォラートは建築家ですが、ルイジアナ美術館のすべての照明をルイス・ポールセンと共に開発するなど、建物だけでなくその内側の空間を魅せる能力にも長けていました。

    丸く優しいフォルムで場所を選ばないデザイン

    複数個吊られたウォラート

    1950年代、ミッドセンチュリーと呼ばれている当時のインテリアは、画一的なデザインが多かったとされています。

    直線的で角ばった家具に囲まれていた時代に生まれたウォラートは、美しい曲線を描いた照明です。

    当時としては前衛的なデザインで、元々の製品名はウォラートではなく「サテライト」でした。空間にぽっかりと浮かぶように光る丸い照明が「宇宙衛生」のように見えたことから、その名が付きました。

    今でこそ球型の照明は決して珍しくありませんが、今の時代においても近未来的なイメージを与えつつ、どこか懐かしさを感じさせてくれる不思議な魅力を放っています。

    ルイス・ポールセンでは珍しい全方向型照明

    3つ束ねられたウォラート

    ルイス・ポールセンの照明は、北欧の家庭でよく見かける下方向のみを照らすシェードタイプが豊富です。

    しかしウォラートは、ルイス・ポールセンのラインナップの中では珍しく、全方向にあかりを灯します。

    「日中も夜もなるべく明るい環境で過ごしたい」と思う人が多い日本人の生活環境においては、相性の良い照明といえるでしょう。

    インテリアとしてのウォラートの魅力

    ウォラートのある一角

    ウォラートは照明器具ですが、あかりを消しても不思議な存在感を放っています。

    空間に滲むような淡い輪郭は、確かな存在感を残しつつ、空間に溶け込みすぎない絶妙なバランスを保っています。

    複数個並べて吊るしてもうるさい印象にならないので、落ち着いた雰囲気を作りたい方におすすめです。

    コードや金具が見えにくい構造で、インテリアアイテム単体としての完成度も素晴らしいものがあります。

    三層ガラスだからできる演出

    ウォラートの表面はマット仕様です。

    しかし断面を見てみると、シェードのガラスが3層になっていることがわかります。

    真ん中の乳白色のガラスを、表面と内側の透明グラスでサンドした構造です。

    乳白色のガラスが透明ガラスを通すことでより柔らかな印象になり、内部のあかりも穏やかに広がります。

    ウォラートが馴染む場所

    ウォラートのある空間

    ウォラートはレトロさと上品さを持ち合わせています。

    優しい雰囲気を持った照明なので、ナチュラルテイストや北欧インテリアなど、落ち着きのある空間と相性が良いです。

    また、全方向型の照明なので、リビングといった広い場所でも役割を果たせます。

    公共の場やカフェで活用されることも多く、人が集まって穏やかに過ごす場所にぴったりです。

    和室との相性も良い

    ウォラートは北欧で生まれた照明ですが、実は日本の和室にも合わせやすいのが特徴です。

    乳白色の柔らかい色合いは和紙を連想させ、和室の凛とした和の雰囲気に馴染みます。

    日本の戸建てやマンションに多い「洋室と繋がる和室」に設置すれば、洋と和を見事に融合させてくれる立役者となるでしょう。

    ウォラートのコーディネート事例

    上品で柔らかな印象を持つウォラートは、さまざまなインテリアシーンで活用されています。

    いくつかのコーディネート事例を参考に、理想的な配置や見せ方を考えてみましょう。

    複数個並べてサテライトを連想

    ウォラートのあるフロント

    ひとつでも美しいウォラートですが、複数個並べることでより華やかな印象に変化します。

    開発当初のネーミング「サテライト」を思わせ、幻想的な空間作りに一役買います。

    広めのリビング空間や、縦長のダイニングであれば、複数配置しても上手にバランスを整えることができます。

    ダイニングやコーヒーテーブル上で手元を照らす

    ウォラートのある空間

    みんなで食事をするスペースや、のんびり過ごすためのくつろぎスペースに配置すれば、優しいあかりが空間を包み込み、癒しの雰囲気を演出できます。

    強すぎず弱すぎない絶妙な光量なので、リラックスできる空間の中で食事やくつろぎの時間を過ごせます。

    ウォラートが穏やかな時間を照らす

    ウォラートのある施設

    3層のガラスに包まれたウォラートの優しいあかりは、日本の照明では演出できないレトロな雰囲気や、リラックス空間を作れます。

    どこか懐かしく落ち着きを感じるデザインなので、さまざまな空間に合わせられるでしょう。

    北欧照明の入門にもぴったりな使いやすいアイテムなので、ぜひ北欧インテリアコーディネートを楽しんでみてください。

      ABOUT US

      cova
      「五感」と「空間提案」をテーマとする建築士。職人の手仕事が感じられるモノや空間は、視覚的な美しさだけでなく、触れた感触が心地よかったり、そこでの食事の味や音の響きにまで影響を与えるもの。机上で完結しない、現場でのインスピレーションを大切にしています。