近年、コンパクトなのに収納力が高く、くつろぐには居心地がよい「デイベッド」が人気です。
理由は海外ではおしゃれで認知度が高く、日本のコンパクトな暮らしにも合うためです。
この記事ではデイベッドの魅力や選ぶポイント、活用事例を紹介します。
目次
デイベッドとはどんなインテリア?
デイベッドとは、ベッドとしての機能が主な目的であるものの、ソファとしても利用できるように設計された製品のことです。
高いデザイン性やカウチソファよりも快適な寝心地が特徴です。
ベンチやソファのような大きいサイズのものや、6畳ほどの部屋にもフィットするものもあります。
似たようなデザインにソファベッドが思い浮かぶ人も多いでしょう。
ソファベッドの主な目的は、腰をかけることです。
デイベッドのメリット
デイベッドのメリットは、以下の3点です。
スペースを有効活用できる
デイベッドはベッドとソファの両方の機能を兼ね備えています。
限られている空間にベッドもソファも置きたい方にとっては、非常に魅力的なインテリアです。
寝起きするたびに形を変えなくてすむのでストレスがなく、よりリラックスタイムを過ごせるでしょう。
機能面が多い
下記のように、デイベッドにはさまざまな機能がついているものもあります。
それぞれの特徴についてみてみましょう。
- 収納付きデイベッド
部屋に収納が少ない方におすすめです。デイベッドの座面が広い特性を活かして、引き出し付きタイプや跳ね上げタイプなどの収納が設けられています。 - コンセント付きデイベッド
デイベッドにコンセントがついているタイプなら、電源ケーブルを引き伸ばす必要がありません。例えば就寝前に読書をするとき、コンセントがあれば簡易的な読書灯が設置できますし、スマートフォンの充電などでも活用できます。
自由自在なコーディネートができる
デイベッドはソファに比べて幅がゆったりしており、肘掛けなどの可動部が少ないフラットな形状。
壁側につけてクッションや枕をおいてアレンジしたり、リビングの中心においてさまざまな角度から腰をかけたりできます。
さらにデザインだけでなく素材も豊富です。
下記がその一例です。
- 木製フレーム
- アイアンフレーム
- ラタン製フレーム
デイベッドはアレンジ次第で長く使えるので、ご自身のライフスタイルの変化に合わせてコーディネートできます。
デイベッドを選ぶときのポイント
下記では、デイベッドを選ぶうえでのポイントを4つ紹介します。
置き場所を決めてサイズを計る
デイベッドを選ぶ一番のポイントは、どの部屋に置くかを決めてサイズを測ることです。
デイベッドを置くスペースと置きたいサイズを把握すれば、あとはデザインを決めるだけなので手間がかかりません。
一般的な大きさは奥行き125cm、長さ200cmのシングルサイズです。
広さにゆとりがほしければ、セミダブルやダブルなど大きめなサイズもあります。
また、デイベッドのサイズを把握するときには玄関のサイズもチェックしましょう。
理由は、デイベッドは既に仕上がって配送されることが多いためです。
場合によっては組み立て式のデイベッドもありますが、測り忘れると玄関から搬入できないこともあるので気をつけましょう。
誰が使うかを明確にする
デイベッドは誰が使うのかを明確にするのも大切です。
例えば一人暮らしや子供部屋の場合とリビングで使用する場合なら、選ぶ種類や素材も変わります。
さらに来客用なのかメインインテリアとして使うのかでも、選ぶポイントは変わります。
使う人が心地よいと感じるデイベッドを選ぶことが大切なので、誰が使うかも明確にしておきましょう。
寝心地の良さを確認する
フレームだけのものを選んで、お気に入りのマットレスを活用すれば快適さがより良いものになるのもデイベッドならではの利点です。
マットレスにも種類があり、下記がその一例です。
それぞれの特徴をみてみましょう。
- コイルタイプ
昼間のリラックスタイムだけではなく就寝用に使うのであれば、コイルタイプがおすすめです。重量は少しありますが、薄型のタイプや三つ折れタイプなど扱いやすい商品もあります。 - ウレタンタイプ
ウレタンのマットレスは柔らかさが特徴で、ソファの座面や背もたれにも使われている素材です。お昼寝などに使用するのが目的ならば、ウレタンタイプがおすすめです。
おしゃれ感も大切にする
デイベッドの魅力でもあるおしゃれなデザインです。
寝心地はもちろん、アレンジを活かして遊び心を演出できます。
大きいサイズならシンプルなものを選択してクッションカバーでアクセントをつけたり、小さいサイズならデイベッド全体をファブリックで包んで模様替えしてみたりできます。
季節感や彩りを加えれば、より一層インテリアを楽しめるでしょう。
おしゃれで機能的!おすすめのデイベッド3選
ここからは、海外ブランドのデイベットの中でも特におすすめのブランド3選を紹介します。
日常空間にシックでスタイリッシュなデザインのデイベッドを取り入れてみましょう。
組み合わせても美しい「カールハンセン:BM0865」
1958年にボーエ・モーエンセンがデザインした、BM0865デイベッド。
多様な組み合わせであらゆるライフスタイルに対応できる「構築する家具」としてデザインされました。
機能性を追求した直線的なフォルムが特徴的です。
デンマーク国内で無垢のオーク材をベースに製作され、タイムレスなデザインで日常のニーズに対応してくれます。
幾何学的な模様のクッションが特徴的「カールハンセン:OW150」
OW150コロニアル デイベッドは、オーレ・ヴァンシャーがデザインした名作デイベッドです。
オークの無垢材のフレームの上に長いクッションを置いた特徴的なデザインです。
クッションの下に施されたウェビングテープによって、デイベッドに横たわる人の重量を支え、快適な寝心地を感じさせてくれます。
クラシック家具の影響を受けながらも、モダンでタイムレスなディティールへ昇華させた美しいデザインとなっています。
洗練され尽くしたフォルム「フリッツハンセン:PK80」
ポール・ケアホルムの才能が生み出したPK80デイベッド。
ミース・ファン・デル・ローエとリリー・ライヒがデザインしたカウチからインスピレーションを受けてデザインされた製品です。
ミニマリズムを徹底的に追求して、無駄を削ぎ落としたこのデイベッドは、2004年にMoMA(ニューヨーク近代美術館)の展示室用のベンチに採用されたことでも有名。
ワンランク上のモダンな住宅空間を演出したい方にもぴったりです。
デイベッドの活用事例
デイベッドはフラットな形状が多いので活用の幅もさまざま。
ここでは、4つの事例を紹介します。
リビングのインテリアとして存在感アップ
デイベッドの魅力はなんといっても存在感。
リビングのアレンジだけでも幾通りもあります。
例えば部屋の中心におけばどこからでも座れるので、家族や来客時のくつろぎスペースとして活躍するでしょう。
また壁際に設置するなら、壁にクッションを置きソファに見立てられます。
殺風景な壁にメリハリを演出できます。
大きな窓の近くや部屋の隅に置けば、外の景色を遮ることなく特別なスペースとして満足感を味わえるでしょう。
部屋の雰囲気によってデイベッドが馴染んでくれるので、インテリアとしての存在感を放ちます。
小さなデイベッドなら子供部屋にもぴったり
デイベッドはコンパクトさも特徴。
例えば小さなデイベッドなら子供の部屋にすっきり収まります。
収納力もあるので、成長に伴って自分自身で整理整頓できるようになるかもしれませんね。
女の子の部屋であれば壁紙やラグと合わせてガーリーな雰囲気にアレンジできますし、本が好きなお子様であれば棚付きのデイベッドを選ぶのも良いでしょう。
デイベッドのメリットが十分発揮されます。
テラスに置けばリゾート空間に!
デイベッドは、中庭やテラスでも魅力を増します。
日常の空間にリゾート感覚を取り入れられるアイテムなので、贅沢な気分を味わえるためです。
ラタン製のデイベッドや ウォーターヒヤシンスのデイベッドなど、天然素材で作られた物を選ぶと寝転ぶだけで日頃の疲れが癒やされ、リゾートに来たかのような雰囲気に早変わりします。
アレンジの幅が無限大!長く使えるデイベッドでくつろぎの空間を楽しもう
コンパクトなのに収納力があり、シンプルで飽きのこないデザインで長く使えるデイベッド。
現代人の疲れをそっとほぐしてくれる日常によりそったアイテムなので、デイベッドを置くとくつろげる空間に早変わりします。
ソファの買い替えやリビングのインテリア、子供部屋のアレンジなどをご検討中の方は、デイベッドも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
ベッドとして使うには背もたれを倒したり座面を引き出したり、形を変える点がデイベッドとの大きな違いといえます。