大工さんへの差し入れは何がおすすめ?選び方やおすすめ品物を紹介

    マイホームを建築中の人にとって大切なのが、自分の家を建ててくれる大工さんの存在です。

    「一生懸命頑張ってくれているので、差し入れをしてみたい」と思う人も多いのではないでしょうか。

    差し入れについて考えるべきことは意外に多く、どんな差し入れを選んでも喜んでくれるとは限りません。

    この記事では、差し入れに適したタイミングやおすすめ品物、差し入れ時の注意点などについてわかりやすく解説します。

    大工さんへの差し入れとは

    「大工さんへの差し入れ」とは、ごく簡単に言うのであれば、施工工事に当たっている大工さんに対する気持ちを込めたプレゼントのことです。

    しばしばご祝儀(現金)を渡す人もいますが、このあたりは判断が分かれる部分ですし、金銭的負担も大きくなりすぎてしまうことが多いので、今回はあくまでも「物」に限ってお話しします。

    大工さんに差し入れを渡すタイミング

    建築現場においては、1日に3回程度の休憩が挟まれます。

    休憩時間は現場によって異なりますが、お昼の時間はほぼ確実に休憩となるでしょう。

    そのため、12~13時の一般的なお昼休憩の時間の少し前あたりに持っていくのが一番ベターかと思われます。

    午前中ならば10時~10時半くらい、午後ならば15時~15時半くらいがひとつの目安となるでしょう。

    大工さんに差し入れを行うメリット

    大工さんに差し入れを行うことによって、大工さんと依頼主の距離が近くなります。

    大工さんはプロの職人であり、仕事として建築に携わっています。

    そのため、差し入れがないことを理由として手抜きをするようなことはありません。

    ただ、人は「面識がまったくない相手」よりも「面識がありかつ好印象を持っている相手」からの依頼の方が親身になって取り組むことができますし、より丁寧に作業しようとする気持ちにもなります。

    このような「数値化できない親切心」は、家作りにおいても少なからず影響します。

    また依頼者側からみても、「建て終わる前の家の内部」を見られる貴重な機会ですから、簡単な見学がてら持っていくことをおすすめします。

    季節によって異なるおすすめの差し入れ品

    家を建てる時期によって、喜ばれる差し入れとそうでないものがあります。

    季節や時期によって変わるおすすめの品々について見ていきましょう。

    夏場におすすめの差し入れ品

    アイス
    Photo by Lindsay Moe on Unsplash

    夏場はやはり冷たいお茶が人気です。

    また、アイスなども喜ばれる傾向にあります。ただしアイスの場合は溶けてしまう心配もあるので、タイミングを把握して渡したいもの。

    「溶けてもおいしく飲めて、凍っていても冷たくておいしい」という特性を持つ、凍らせたゼリー飲料も良いでしょう。

    ちなみに、意外なところでは、梅干しなどの漬物も、塩分補給の意味もあり好意的に受け止める人が多いようです。

    冬場におすすめの差し入れ品

    ホットコーヒー
    Photo by Darya Tryfanava on Unsplash

    冬場は逆に、温かい飲み物が喜ばれます。

    特にホットコーヒーは人気で、多くの大工さんが支持しています。

    ただ中にはコーヒーを好まない人がいるかもしれませんので、温かいお茶やホットレモンなどの定番飲料も余分に入れて、好きなものを選択できるようにすると良いでしょう。

    季節を問わずに喜ばれる差し入れは?

    季節を問わない差し入れについては、手軽に食べられるお菓子も良いとされています。

    ただお菓子の場合、その場で食べられるかどうかは現場によって異なるので、持っていくのならば小分けの物が良いでしょう。

    これなら現場で食べられなくても持って帰ることができます。

    また、上でも少し述べましたが、お茶は季節を問わずに喜ばれる傾向にあります。

    避けたほうが良いものはある?

    差し入れは、「心を受け取ってもらうもの」です。

    そのため、相手のことを考えて差し入れを行わなければなりません。

    避けたほうが良いものの代表例として、真夏なのに熱い・あるいは常温の飲み物、小分けになっていないお菓子類、大容量のペットボトル飲料などが挙げられます。

    これらは非常に飲みにくいものですし、余ったときの処分に困ってしまうのでできる限り避けましょう。

    大工さんがいる時期とタイミング

    大工さんは、実はずっと現場にいるわけではありません。

    大工さん以外の業者も多く出入りする家作りの現場においては、大工さんだけで作業を完結させるということはないのです。

    「いつ、どれくらいまでいるか?」については、その家の建て方や工事の進め方によって多少異なりますが、1~2ヵ月程度といったところでしょう。

    そのため、その期間内に差し入れを行う必要があります。なお、差し入れは毎日行わなければならないものではないので、依頼主の時間に合わせて行って差し支えのないものです。

    大工さんへの差し入れは必須ではない

    差し入れは必ず行わなければならないものではありません。

    依頼主が大工さんへの差し入れは義務と考える必要は全くなく、仕事やプライベートが忙しいのであれば行かなくてもかまいません。

    あくまでも、「家を見に行くついでに感謝の気持ちを伝えるため」という感覚で足を運べばよいでしょう。

    大工さんへの差し入れをしない方が良いケース

    また、このような差し入れを断る方針のハウスメーカー・工務店もあります。

    葬儀などの世界でもそうなのですが、現在は「心付け」「差し入れ」は公正さの観点から一律で断るという方針にしているところもあります。

    そのため、相手側から最初に「差し入れは必要ありません」と伝えられた場合、無理矢理にでも渡すようなことはしないようにしましょう。

    大工さんへの差し入れを行うときの注意点

    ごく当たり前のことですが、大工さんは仕事として現場に来ています。

    差し入れを行う場合は、話し込んだり、長居しすぎたりすることは避けましょう。

    短い時間の会話や軽い挨拶程度に留めて、大工さんの作業を邪魔しないようにするのが基本です。

    建築に関係することについてはもちろん話しても構いませんが、全く関係のない世間話を延々としゃべり続けることは控えたいもの。

    また、長時間居続けると作業の邪魔になってしまうこともあります。しっかり見たい場合は、邪魔にならないところで見守るようにしましょう。

    差し入れのポイントを理解して喜ばれる差し入れを

    今回は大工さんへの差し入れをテーマに解説しました。

    差し入れは品物の選定と渡すタイミングがカギを握ります。

    色々な知識を紹介しましたが、どんな差し入れが喜ばれるかは、建築方針や大工さんの好みによって異なるもの。

    相手の気持ちに立って考えれば自然と喜ばれそうな差し入れを思いつくはずなので、ぜひ感謝の気持ちを込めて差し入れを選んでみてくださいね。