一人暮らしでワンルームに住んでいる人は、狭い空間でどうやってインテリアを楽しめば良いのか迷ってしまうことも多いはず。
この記事では、ワンルーム暮らしの特徴や、狭い空間を広く見せるインテリアのコツを紹介します。
コンパクトなお部屋でも、工夫次第で個性的かつおしゃれな空間に仕上げることができます。
目次
ワンルームってどんな空間?
1Kとの違いは?
賃貸物件の表記でよく見るワンルーム(1R)とは、一体どんな特徴を備えたお部屋なのでしょうか。
ワンルームの特徴を簡単に説明すると、”部屋とキッチンの仕切りがないタイプ”の間取りになります。
似ている間取りの1Kは、部屋部分とキッチン空間が扉によってきっちりと仕切られているのが特徴です。
暮らしやすさで比較すると、ワンルームは空間内の仕切りが少ないため、キッチンエリアの臭いが部屋に漏れやすいデメリットがあります。
間取りによってはトイレや洗面所の扉も同じ空間内にあるケースもあるので、嫌がる人が多いです。
そのぶん1Kよりも家賃が安いというメリットがあり、都心でもそこそこのコストで生活できるのが魅力です。
間取り図で表記される部屋の広さにも違いがあります。
1Kは部屋が仕切りで区切られているため、純粋に部屋の広さのみで表記されるのに対して、ワンルームはキッチン・廊下・玄関などの空間も一部屋として換算します。
そのため、同じ8畳表記の部屋だったとしても、実質部屋部分はワンルームのほうが少し狭めになっています。
ワンルームは狭い?実はメリットもたくさん!
「じゃあワンルームって1Kよりも劣っているの?」と思った人がいるかもしれませんが、最近ではワンルームならではのメリットに注目する人も数多く存在します。
部屋の狭さに関しては、家具や生活用品を少なくすることで対処できますし、仕切りがないことで家事・掃除がやりやすくなるメリットもあります。
見た目や臭いが気になる人は、簡単なDIYでカーテンや仕切りを作ってしまうのもおすすめ。
インテリアに関しても、コンパクトな空間を活かすレイアウト事例や飾り付けのアイデアは無数にあるので、自分好みの部屋にすることは十分可能です。
むしろ仕切りがないぶん、キッチンや収納部分もインテリアに含めて統一感のある雰囲気を作ることもできます。
家具や物が少ない人であれば、ワンルームでも十分広々とした空間になります。
コンパクトにまとまった部屋に住みたい人には特に人気が高く、最近流行しているミニマリスト思考の人は、1Kと同程度の条件でもあえてワンルームを選ぶ人もいるようです。
ワンルームを広く見せる!
コーディネートのコツ
コンパクトなワンルームの部屋をなんとなくコーディネートしてしまうと、雑多で窮屈な雰囲気になってしまうことがよくあります。
ここからは、少しの工夫で空間を広く見せるワンルームレイアウトのコツを紹介します。
背が低めの家具で統一する
ベッド・ソファ・テーブルなどの家具を背が低いもので統一することで、天井と奥行きを広く見せることができます。
部屋に入ったときの圧迫感が少なくなるので、コンパクトな部屋でも広々とした印象を作ることが可能に。
上のスペースに空きができるので、ウォールラックなどの壁収納をDIYで作ったり、お気に入りの写真やイラストを飾り付けたりと、インテリアの自由度を大幅に上げることができます。
淡い明るい色のコーディネートにする
部屋の印象を広く見せたいなら、白やベージュといった淡い色を使ったインテリアがおすすめ。
明るい色は空間に広がりを持たせ、スッキリとした印象を作ることができます。
カーテンやクッションカバー、ラグマットなど、面積が大きい部分から色を統一していくのが良いでしょう。
素朴な木の素材の家具とも相性バッチリなので、組み合わせ次第でインテリアの幅がさらに広がります。
ガラステーブルを設置する
休憩や来客用にカフェテーブルを設置したい人は、透明なガラス素材を選んでみるのも一つの手。
透明なので狭い空間でも圧迫感を与えにくく、主張を抑えたインテリアコーディネートが可能になります。
控えめの色合いやモノトーン配色にも合わせやすいので、おしゃれな雰囲気を作りたい人にはおすすめです。
ガラスに手の跡が付きやすいので、こまめな手入れや掃除が必要な点には注意しましょう。
大きめの鏡を置く
鏡は空間を広く見せる視覚効果があるので、狭い空間にはぜひ採用したいアイテム。
服装のコーディネートも兼ねて全身鏡を一つ置いておけば、コンパクトながら広々とした印象を与えることができます。
デザイン性の高いポールハンガーなどを隣に配置して、色や形に統一性を持たせたインテリアにするのもおすすめです。
家具は多目的に使う
シンプルかつミニマムな部屋に仕上げるなら、汎用性高く使える多機能家具を揃えるのがおすすめです。
ローベッドの下に収納スペースを備えた家具や、寝具としても使えるソファベッド、折りたたみ式でダイニングにも書斎にも変化する机などが代表的。
一つの家具に機能を集約させれば、最小限のアイテムだけで素敵な部屋を作れます。
見せない収納を意識する
狭いスペースでインテリアを楽しむなら、見せない収納を意識することが大切です。
備え付けのクローゼットやキッチン上下の棚部分など、活用できる収納スペースを無駄なく使いましょう。
目に見える家具や物を最小限に抑えれば、シンプルでまとまったインテリアを実現できます。
観葉植物や小物雑貨などを上手に配置すれば、普通の部屋よりも目立ちやすいので個性をアピールしやすくなります。
ワンルームをおしゃれに飾り付けるコツ
「シンプルな雰囲気の中に個性を少しだけプラスしたい」という人のために、自分の好みを上手く取り入れるワンルームインテリアのコツを紹介します。
好きな色をピンポイントで取り入れる
キラリと光る個性を演出したい人は、アクセントカラーとしてお気に入りの色を入れていくのがおすすめです。
✓調理器具だけをカラフルな色合いで統一
✓クッションの一つを好きな色の模様にする
など、あくまでも一部のアイテムに差し色感覚で足していくのがコツ!
淡い色でコーディネートされた空間の中に、ほんの少しだけ派手な色のアイテムや個性的な雑貨を足すことで、趣味をより強調できるインテリアになります。
思い出の写真やお気に入りの作品を壁に飾る
思い出の写真や絵はがき、イラスト、手紙などを壁に飾り付けていくのもおすすめの方法です。
壁収納と合わせてコーディネートすれば、少しのアイテムだけでも十分素敵な雰囲気を作ることができます。
フォトフレームの色や素材を統一したり、大小形の違う額縁を綺麗に並べたりと、意外にもレイアウトの自由度が高いのが魅力です。
広さ別で確認!
ワンルームレイアウトの実例
一口にワンルームと言っても、広さによって置ける家具の種類やおすすめのレイアウトは微妙に異なります。
この章では、6・8・10畳それぞれの部屋タイプで気を付けるべきインテリアのポイントを紹介します。
6畳のワンルームインテリア
6畳のワンルームは都心でよく見る単身者向けのコンパクトなお部屋。
キッチンスペース込みで6畳なので、設置できる家具はかなり制限されます。
極力余計な家具は置かずに、物の少ないシンプルな暮らしを心がけるのがコツです。
家具は背が低い物を中心に集め、ベッド・デスク・椅子のセット+インテリアアイテムくらいのシンプルな構成がベスト。
あまり小物を増やしすぎると全体の印象がゴチャゴチャするので、最小限のアイテムでおしゃれな雰囲気を作ってみましょう。
8畳のワンルームインテリア
8畳のワンルームだと広さに少し余裕があるので、小さめのソファやテレビ、カフェテーブルなども置けるようになります。
長方形の間取りであれば、ベッドと家具を左右に配置してスペースを有効活用するレイアウトがおすすめ。
正方形の部屋タイプなら、家具をコの字型に配置するのも良いでしょう。
要素を入れすぎると中途半端かつ狭くなってしまうので、趣味や生活スタイルに合わせて設置する家具とインテリアの雰囲気を決めてみましょう。
10畳以上のワンルームインテリア
10畳のワンルームはかなり広めの部屋タイプ。キッチン込みでも広くスペースを使えるので、インテリアの自由度がかなり高いのが特徴です。
大きめの棚やポールハンガーを置いても圧迫感を感じにくいので、部屋の一部分だけを見せる収納にしてみるのもおすすめ。キッチンエリアにダイニングテーブルや調理台を増設してスペースを拡張することも可能です。
大きめのデスクや本棚を設置してオシャレな仕事場にするもよし、大きめのソファとテレビを置いてミニシアターを作るもよし。
アイデアと工夫次第で自由自在に雰囲気を変えられるのが最大の魅力です。
シンプルライフならワンルームという選択もあり
今回はワンルームの特徴やインテリアのコツについて詳しく紹介しました。
コンパクトながら生活に必要な要素がまとまっているワンルームは、シンプルライフを目指す人にとってはまさにうってつけの間取りです。
狭いスペースをどう活かすかによってお部屋の印象がガラリと変わるので、細かいテクニックを参考にしながら理想のお部屋を作ってみてください。