洗濯マークの正しい意味を知りたい!洗濯機で上手に洗うための注意点を解説

洗濯マーク イメージ

    衣類にとってベストな洗濯方法を教えてくれる洗濯マーク。

    そんな大切な洗濯マークを見ないで洗濯してしまい、衣類が縮んだり、傷んだりしてしまった経験はありませんか。

    しかし、洗濯マークがいくつも並んで表示されていると、ややこしくて確認が面倒になることも。

    そこでこの記事では、洗濯マークの正しい意味をわかりやすく解説していきます。

    洗濯機で上手に洗うための注意点も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

    洗濯マークの基本記号は?

    洗濯マークには基本記号と呼ばれるものが5種類(家庭洗濯・漂白・乾燥・アイロン仕上げ・商業クリーニング)あります。

    基本記号から細かく項目が分かれ、44種類ものマークがありますが、すべて覚える必要はありません。

    洗濯機で洗えるものは「桶マークに数字が入ったもの」、おしゃれ着をよく洗う場合は乾燥マークやアイロンマークに注意するなど、ひんぱんに洗濯するタイプを把握しておけば良いでしょう。

    桶に数字は洗濯機で洗える洗濯マーク

    最もよく使われている洗濯マークは「家庭洗濯」で、洗濯機で洗えることを示しています。

    この洗濯マークは桶のイラストに「30・40・50・60・70・95」といった6種類の数字が入ります。

    「30」と書かれているのは「30℃以下」の水(お湯)で洗うという意味です。

    基本は標準コース

    桶マークと数字のみの洗濯マークは、洗濯機の標準コースで洗濯可能なことを表しています。

    中性または弱アルカリ性、粉末洗剤と液体洗剤のどちらも使えることを示しており、ドラッグストアなどで広く市販されているタイプの洗剤を使えます。

    線があればおしゃれ着洗いコース

    桶マークの下に1本または2本の線がある洗濯マークは、水流の強さを表すもので、2本が最も弱い力で洗うことを示しています。

    生地が薄い、型崩れしやすいなど、デリケートな素材に使われることが多く、このマークのある衣類はおしゃれ着洗いコースが適切です。

    手のマークは手洗いの洗濯マーク

    桶に手を逆さに入れたマークは手洗いを推奨する洗濯マークで、洗濯機では洗えない生地に使われます。

    手洗いマークがなくても、ピンポイントで汚れがついたものや、長く愛用したいもの、色落ちが心配なものは、手洗いすることをおすすめします。

    手洗いの手順とポイント

    手洗いをする際に必要なのは、水をためられるタライやバケツ、もしくは栓ができる洗面台、おしゃれ着洗い用の洗剤、手荒れが気になる場合はゴム手袋です。

    1.タライやバケツなどに40℃以下の水(お湯)を入れ、適量の洗剤を溶かしておきます。

    2.汚れを上にして洗濯物を軽くたたんで水(お湯)に浸し、上から優しく沈めたり、持ち上げたりしながら20〜30回程度押します。ピンポイントの汚れの場合はもみ洗いをするか、歯ブラシやスポンジなどでトントンと叩くと良いでしょう。汚れがひどい場合は、10〜15分程度浸しておきます。

    3.その後、水(お湯)ですすぎます。優しく上から衣類を押しながらすすぎ、2〜3回水(お湯)を入れ替えます。

    4.脱水方法は衣類によって手絞りにするか、タオルドライにするか、洗濯機を使うかを選びます。洗濯機を使う場合は衣類を極力傷めないために、洗濯ネットに入れて10〜15秒程度をおすすめします。

    手洗いが必要な生地の特徴

    洗濯機の使用で衣類が縮んでしまったり、傷んだりして後悔しないためにも、手洗いが必要な衣類の特徴を知っておきましょう。

    縮みやすい生地ウール・カシミヤ・アンゴラ・リネン・レーヨン・ナイロン
    色落ちしやすい生地レザー・リネン・シルク
    毛羽立ち・シワになりやすい生地キュプラ・レーヨン・アセテート・リネン

    一方、綿・ポリエステル・アクリルは、主成分として50%以上ある場合、洗濯機で洗うことが可能です。

    ただし、洗濯機の種類によっては「おうちクリーニングコース」のようなデリケート洗いができる高機能タイプもあり、おしゃれ着洗い専用の洗剤を使って洗濯機で洗える場合もあります。

    乾燥タイプ別の洗濯マーク

    洗濯マークには、2種類の乾燥マークがあります。

    洗濯方法については気にしていても、乾燥マークを見落としがちです。

    乾燥方法によっても衣類へのダメージが軽減されるため、マークに注意しましょう。

    □に○はタンブル乾燥

    タンブル乾燥とは、回転ドラム式で温風によって乾かす乾燥機のことです。

    共働き世帯などで広く普及している洗濯乾燥機の多くは、タンブル乾燥タイプです。

    □に○の表示は乾燥機の見た目とリンクしやすく分かりやすい表示ですが、見逃せないポイントは○の中にある黒丸の数です。

    黒丸1つは排気温度の上限が60℃、黒丸2つは上限が80℃です。

    乾燥機の熱で衣類を傷めないためにも、注意しておきましょう。

    □に線は自然乾燥の干し方

    □に線は自然乾燥の干し方を表しますが、注目したいのは斜めの線です。

    斜めの線がある場合は、日陰で干すことを推奨しており、直射日光による色褪せがしやすいデリケートな生地に表示されます。

    大切な衣類を長く使うためにも、乾燥方法にも目を配りましょう。

    ○マークはクリーニングに出す洗濯マーク

    ○マークの表示がある場合は、基本的にクリーニング店へ依頼しましょう。

    P・F・Wはプロ向けのマーク

    P・F・Wはプロ向けのマークで、クリーニング店に向けて表示されているため、無理に覚える必要はありません。

    アルファベットは、クリーニングの種類のことです。

    • P:ドライクリーニング(パークロロエチレンおよび石油系溶剤使用)
    • F:ドライクリーニング(石油系溶剤使用)
    • W:ウェットクリーニング

    「ウェットクリーニング」は水洗いですが、家庭でできるものではなく、高度な技術を要するクリーニング手法です。

    これらのマークがある衣類は、クリーニング店にお任せしましょう。

    手洗いのマークと並んでたら?

    商業クリーニングと手洗いのマークが並んでいた場合「おうちクリーニングコース」のある高機能洗濯機では洗濯が可能です。

    ただし、一般的な洗濯機の「おしゃれ着洗いコース」「ドライコース」などは当てはまらない可能性が高いため、説明書などで確認しましょう。

    洗濯マーク確認後に洗濯機で上手に洗うための注意点

    洗濯マークの意味を正しく理解しても、汚れをしっかり落とせていないと洗濯マークを活用できているとはいえません。

    そこで以下では、洗濯機で上手に洗うための注意点を紹介します。

    洗濯機に詰め込みすぎない

    洗濯機には、衣類を詰め込みすぎないように注意しましょう。

    洗濯槽に余裕がないと、回転できずに汚れが落ちなかったり、衣類同士がこすれてしまったりして傷みやすくなります。

    衣類を入れる目安は、洗濯槽の7〜8割が良いでしょう。

    デリケートな衣類は洗濯ネットを使う

    傷みやすいデリケートな生地の衣類は、必ず洗濯ネットを使いましょう。

    また、標準コースの場合でも洗濯ネットを利用することで、衣類の擦れが軽減されたり、糸くずなどの汚れが付着しにくかったりと、生地の負担を最小限にできます。

    中性洗剤と弱アルカリ性洗剤を使い分ける

    ドラッグストアなどの店頭にある液体洗剤やおしゃれ着用洗剤には、中性洗剤と弱アルカリ性洗剤のものがあります。

    一般的に、弱アルカリ性洗剤の方が洗浄力が強く、中性洗剤は衣類にかかる負担が少ないとされています。

    そのため、派手に汚れていないなら中性洗剤、皮脂汚れやニオイなどが気になるなら弱アルカリ性洗剤と、使い分けすることをおすすめします。

    洗剤の使用量は適量にする

    洗濯洗剤の使用量は、表示に従って適量にしましょう。

    多く入れると衣類に洗剤が残ったり、洗濯槽にこびり付いてカビの原因になったりします。

    また、色落ちの原因になる可能性もあります。

    洗剤を多く入れると汚れが落ちやすくなるわけではなく、デメリットの方が多いことに注意しましょう。

    お風呂の残り湯は「洗い」にのみ使う

    洗濯機に温水機能がない場合、お風呂の残り湯を使うこともあるでしょう。

    しかし、お風呂のお湯には雑菌も混じっているため、洗剤を入れる「洗い」に入れることは良くても「すすぎ」に使うことはおすすめしません。

    衣類をきれいな状態にするために「すすぎ」は水道水を使いましょう。

    洗濯終了後なるべく早く干す

    洗濯機で洗い終わったら、なるべく早く干すようにしましょう。

    洗濯機の中に入れたままにしておくと衣類にシワがつきやすかったり、雑菌が発生しやすかったりして、ニオイの原因となります。

    万一1時間以上放置してしまったら、洗い直すことをおすすめします。

    ミーレの洗濯機なら多彩なモード搭載

    お気に入りの衣類は何度も着用するため、しっかり汚れを落とすことが必要です。

    一方、何度も洗うと生地の劣化を早めてしまいます。

    しかし、ドイツの老舗メーカー、ミーレの高機能洗濯機には多彩な洗濯プログラムが搭載されています。

    コットン・シルク・ウール・スポーツウェア・デニム・羽毛など、約20種類もの「おうちクリーニングコース」が用意されており、生地を傷めにくい洗濯が可能です。

    その中でも、日常的に使いやすい機能の一部を紹介します。

    洗濯プログラムの種類特徴
    シャツワイシャツや綿素材の衣類をシワになりにくくしながら洗えます。洗濯後のアイロンがけがラクになります。
    デリケートレーヨンのブラウスやワンピースなど、型崩れを防ぎながら洗います。
    ウールウール100%や毛混紡素材の衣類や小物で手洗いマークのあるものも洗えます。
    濃い色の衣服/デニム色落ちが心配なジーンズなども、スジやしわを作らずに洗えます。
    アウトドア撥水・防水機能を阻害せずに洗濯するため、機能の劣化を防ぎながら洗えます。
    ダウン/羽毛布団羽毛のふわふわ感を保ちつつ、型崩れを防ぎながら洗えます。

    他にも「しみ抜きオプション」といった機能では、頑固な汚れを落とすために自動でプログラムを変更します。

    対応するしみは23種類で同時に3種類に対応でき、面倒な手洗いやクリーニングに出す手間も省け、節約にもなるでしょう。

    洗濯マークの正しい意味を知れば洗濯上手になれる

    今回は、洗濯マークの正しい意味と、洗濯機で上手に洗うための注意点も紹介しました。

    洗濯マークの意味を理解して正しく洗濯できれば、お気に入りの衣類を長く愛用できます。

    大切な衣類をしっかり洗って気持ちよく着続けるためにも、衣類や洗剤を上手に使い分けて、洗濯上手になりましょう。