生活の中心にあるキッチン。
リノベーションするなら、今までよりも使いやすく、おしゃれにしたいですよね。
家事の効率アップのためにも、設備やデザインにこだわりたいけれど、具体的にイメージできない場合もあるでしょう。
この記事では、キッチンリノベーションを成功させるためのポイントやアイデアについて解説していきます。
キッチンリノベーションを検討する際に、参考にしてみてください。
目次
キッチンリノベーションを成功させる6つのポイント
新しいキッチンにリノベーションする際は、キッチン本体だけでなく、キッチン空間全体のバランスを見ながら設備や内装を選びましょう。
ここでは、キッチンリノベーションを成功させるポイントを解説します。
1:ライフスタイルに合ったシステムキッチンを選ぶ
リノベーションで新しくするシステムキッチンを選ぶときは、家族のライフスタイルに合ったタイプを選びましょう。
例えば、最もキッチンを使う人は誰か、1人または複数人で使うのかによって、通路の幅や作業場所の広さを検討する必要があります。
2:使いやすいワークトップを選ぶ
ワークトップの素材は、使いやすいタイプを選びましょう。
キッチンの中でもワークトップは広い面積を占めるため、ワークトップの色や素材によってキッチンの雰囲気が決まります。
しかし、見た目重視だけで選ぶと後悔することも。
ワークトップの素材はメーカーごとにさまざまなタイプがあるため、価格やお手入れのしやすさも念頭に置いて判断しましょう。
3:掃除がしやすい床材を選ぶ
キッチンに使う床材は掃除しやすいタイプを選ぶと、清潔に保ちやすくなります。
どんなに気をつけていても、キッチン周辺は水ハネや油ハネがしやすいものです。
油ハネガードなどを設置しても日常の掃除は欠かせません。
そのため、汚れや臭いが付きにくく、多少時間がたっても染み込まずに拭き取ってお手入れができる床材がおすすめです。
4:効率の良い収納場所をつくる
メーカーでシステムキッチンを選ぶと、下部に大きな引き出し収納がついてきますが、それ以外の収納場所も検討しておきましょう。
キッチン家電や食材のストックなど、家事の動線上に収納場所があると、作業効率がアップします。
モノが多くなりがちなキッチンを上手に片付けるためにも、収納場所の確保は必須です。
キッチンボードやパントリーを設置することも検討してみましょう。
5:目を引く照明デザインを選ぶ
新築のキッチンでは、一般的に埋め込み型照明を複数設置しますが、おしゃれなキッチンを目指すなら、目を引く照明デザインを選ぶのもおすすめです。
例えば、ダイニングとの境にダクトレールを設置して、複数のペンダントライトを使用したり、L字型やU字型のキッチンなら壁にスポットライトを設置したりなども良いでしょう。
アクセントになる照明を使うと、それだけで印象的なキッチンをつくれます。
6:リビング・ダイニングと統一感を出す
キッチンだけをリノベーションする場合、リビング・ダイニングと統一感を出せるよう、色や素材選びに気をつけましょう。
独立型キッチンであっても、隣接する部屋や廊下との印象が違いすぎないようバランスを取ると、おしゃれな住まいを演出できます。
素材を合わせられない場合でも、色のトーンが合っていると、統一感を出しやすくなります。
キッチンのレイアウト別メリット・デメリット
リノベーションのポイントを押さえた上で、キッチンのレイアウトについて検討していきましょう。
ここでは、レイアウト別のメリット・デメリットを紹介します。
オープン型キッチン
オープン型キッチンとは、キッチンとリビング・ダイニングの間に壁などがなく、オープンになったレイアウトを指します。
メリット | ・仕切りがないため、開放的で空間が広く見える ・キッチンにいても、リビングにいる家族とコミュニケーションが取りやすい ・ダイニングとの距離が近く、配膳や片付けがしやすい |
デメリット | ・キッチンがどこからでも見えてしまう ・料理のにおいや湯気・煙などがリビング・ダイニングに広がりやすい ・吊り戸棚がないため、収納が少なくなる |
セミオープン型キッチン
セミオープン型キッチンとは、壁でリビング・ダイニングとの間の一部を仕切るレイアウトのことです。
キッチン本体に腰壁(立ち上がり壁)のあるタイプもセミオープン型に含まれます。
メリット | ・リビング・ダイニングとつながっているため、家族の様子が見える ・腰壁がある場合、ワークトップがリビング・ダイニングから見えづらい ・腰壁がある場合、水ハネ・油ハネを軽減できる ・コンロ側に壁がある場合、油ハネが少ない |
デメリット | ・オープン型キッチンほど開放感はない ・料理のにおいや湯気・煙などがリビング・ダイニングに広がりやすい |
独立型キッチン
独立型キッチンとは、リビング・ダイニングから独立した位置にキッチンを置くレイアウトのことです。
出入り口にドアを設置しない半個室タイプも含みます。
メリット | ・料理に集中できる ・壁が多いため、壁付きの収納スペースを広くとれる ・料理のにおいや湯気・煙などがリビング・ダイニングに広がりにくい ・片付いていなくても、リビング・ダイニングから見えない |
デメリット | ・キッチンの中に料理のにおいや湯気・煙などがこもりやすい ・リビングにいる家族とのコミュニケーションが取りづらい ・ダイニングから離れるため、配膳や片付けがしづらい |
キッチンリノベーションの事前準備
キッチンのリノベーションは、採用できるレイアウトやスタイルのバリエーションが広いため、どのタイプがいいのか迷ってしまう場合があります。
そのため、リノベーションに関するさまざまな項目を決めていく前に、しっかり準備しましょう。
理想のキッチンをイメージしておく
キッチンリノベーションを始める前に、理想のキッチンをイメージしてみましょう。
使い方だけでなく、デザインや色使いなどのイメージもしておきます。
気に入ったキッチンにするために、細かい要望も明確にしておきます。
さらに、施工会社と共有できるよう、雑誌やSNSなどからイメージに近い画像を用意しておくと良いでしょう。
今のキッチンの不満を明確にする
設備や間取りなどの機能面の理想は、今のキッチンの不満を書き出すと明確になります。
「収納が少ない」「掃除がしにくい」など、日頃から感じていることを書いておきましょう。
そうすることで、細かいことも改善できるかを考えたり、家族と共有できたりして、優先順位もつけやすくなります。
ワークトライアングルを考えておく
理想のイメージが明確になってきたら、ワークトライアングルについても考えてみましょう。
ワークトライアングルとは、シンク・コンロ・冷蔵庫を結ぶ動線のことです。
理想的な距離はそれぞれ、シンクからコンロは1.2〜1.8m、コンロから冷蔵庫は1.2〜2.7m、冷蔵庫からシンクは1.2〜2.1mです。
この距離を踏まえて、キッチンにどうレイアウトするかを検討していきます。
綿密に打ち合わせをする
ここまでの準備を基にして、キッチンリノベーションが満足する仕上がりになるよう、施工会社と綿密な打ち合わせをしましょう。
施工会社と理想や不満などをしっかり共有できると、予算や日程を調整しやすくなり、無理のないリノベーション計画が立てられます。
理想のキッチンをつくるためにも、信頼できる施工会社を選びましょう。
おしゃれなキッチンリノベーションのアイデア
ここでは、おしゃれなキッチンリノベーションのアイデアを紹介します。
モルタル風塗料でインダストリアルなカフェ風に
キッチン本体にモルタル風塗料を使用することで、おしゃれなインダストリアル風スタイルにもできます。
さらにカウンターを造作すれば、カフェ風スタイルに。
北欧風デザインのカウンターチェアを並べると、雰囲気のある空間が演出できるでしょう。
造作キッチン&カウンターでぴったりのサイズを実現
キッチンを造作すれば、自分サイズの使いやすいキッチンを実現できます。
腰壁や引き出しに、額縁のようなモールディングを施せば、パリのアパルトマン風のエレガントな雰囲気に。
それほど広くないスペースでも、キッチンを造作することで、クラシックなフレンチスタイルに仕上げられます。
ステンレスキッチンでスタイリッシュに
オールステンレスのキッチンを配置すると、スタイリッシュで高級感を演出できます。
合わせる床材や壁紙にシックな色を選ぶと、おしゃれで高級感のあるキッチンに。
ステンレスのシルバーはモノトーンと相性が良いため、リビング・ダイニングに白い壁紙が使われていれば、すんなりとなじむでしょう。
綿密に計画してキッチンリノベーションを成功させよう
ここまで、キッチンリノベーションを成功させるためのポイントやアイデアについて解説してきました。
キッチンは毎日使う場所のため、満足のいくリノベーションができれば、暮らしやすさにつながります。
成功するためのポイントを押さえて、機能性とデザイン性の両方をかなえるキッチンリノベーションを目指しましょう。
食洗機は入れるのか、コンロはガスとIHのどちらにするかなど、家族のライフスタイルやライフステージに合う機能を選択しましょう。