「OKSEN(オクセン)」はアルネ・ヤコブセンがデザインしたラウンジチェアです。
1966年に完成し、発表されました。
彼の今までの柔らかい作風とは異なる大胆なルックスが世間に衝撃をあたえ、デンマークの家具メーカー「フリッツ・ハンセン」の歴史に残る名作となりました。
この記事ではオクセンの特徴や魅力、歴史などについて詳しく解説していきます。
目次
オクセンとは?
オクセンは、デンマークを代表する世界的デザイナー「アルネ・ヤコブセン」が生み出した北欧家具の一つです。
オクセンとは、デンマーク語で「雄牛」を意味します。
その名の通り牛2頭分のレザーを贅沢に使用し、迫力ある印象に仕上がっています。
「常に世間を驚かせたい」と考えていたアルネ・ヤコブセンはオクセンの製作に5年間費やしました。
発表はデザインに興味をもつ人々に大きな衝撃を与え、波紋を呼びます。柔らかい曲線を用いた今までの作風と大きく異なっていたことが、一番の理由でしょう。
当初はあまり人気を集めませんでしたが、2017年には現代仕様にアップデートされ復刻。
誕生から年月を経て再び注目を浴び、フリッツ・ハンセンの名作の一つとなりました。
今までの作品と異なる力強いデザイン
オクセンの一番の特徴は迫力あるデザインです。
はじめて目にしたとき、その大きさに驚くでしょう。
がっしりとした骨太のフォルムからは、重厚感と男前な雰囲気が漂います。
アルネ・ヤコブセンの名作である「エッグチェア」や「スワンチェア」などの、滑らかな曲線からは想像が付かないルックスです。
パワフルな外見とは対照的に、座り心地は柔らかく快適。そのギャップもオクセンの魅力の一つといえるでしょう。
それぞれ違った魅力をもつ3種類のレザー
オクセンの張地は、それぞれ違った特徴をもつ個性豊かな3種類から選択できます。
- グレースレザー
革の質感が美しく上品な印象 - オーラレザー
力強さを感じる印象 - ワイルドレザー
革ならではの質感が楽しめる
自分好みに合うタイプを選び、じっくりと育てましょう。
ベースは、より重厚感がアップするブラック粉体塗装仕上げとツヤを抑えたシルバーのスチール脚があります。
好みやインテリアのテイストに合ったタイプをセレクトできるのが嬉しいですね。
オクセンの活用アイデア
力強い印象のオクセンは実際に座ってみてから、部屋に取り入れるのが良いでしょう。
似合う人が腰掛けると、迫力の中に上品さが漂うから不思議です。
また配置するには十分なスペースが必要なので、広々としたリビングに置くのがおすすめ。
ゆとりをもたせてレイアウトすれば、贅沢な空間を演出できるでしょう。
ここからは、オクセンのその他の活用アイデアを4つご紹介します。
実際にコーディネートするときの参考にしてくださいね。
温もりを感じるアイテムと組み合わせる
合わせるインテリアアイテムは、温かみを感じるものがおすすめです。
無骨なオクセンのイメージと対照的な小物をプラスすることで力強さが緩和され、バランスよく仕上がります。
具体的には木製のテーブルやチェア、観葉植物、起毛感のあるラグ・クッションなどが良いでしょう。
リトルフレンドと組み合わせる
「リトルフレンド」は2005年にスイスのデザイナーである「キャスパー・サルト」がデザインしたサイドテーブルです。
左右で長さが異なるベースなど、アシンメトリーなデザインがモダンな雰囲気 を醸し出しています。
小ぶりながら存在感があるので、オクセンとの相性も抜群です。
素材はラミネートとナチュラルウッドがあり、全4タイプから選択できます。
オクセンとリトルフレンドのカラーコーディネートも楽しんでみてくださいね。
フットスツール4210と組み合わせる
クールなルックスだけでなく最上級の座り心地を求めるなら「フットスツール4210」との組み合わせがおすすめです。
オクセンと同じ直線的なフォルムとスターベース仕様なので、統一感ばっちり。
クッションやひざ掛け、お気に入りの本などを準備すれば、極上のリラックスタイムを過ごせるでしょう。
アルネ・ヤコブセンの他のアイテムと組み合わせる
どっしりとしたオクセンをインテリアの主役にしたら、その他のアイテムもアルネ・ヤコブセンの作品で統一するのがおすすめです。
デザインに対して妥協を許さない彼のスピリットをお手本に、合わせるアイテムにも、とことんこだわるのも楽しみの一つ。
オクセン単体でレイアウトしても絵になりますが複数取り入れることで、より計算された機能美を体感できるはずです。
シンプルな中に上品さが漂う壁掛け時計「ステーション」や、モダンな印象のテーブルランプ「AJテーブル」などと組み合わせて、アルネ・ヤコブセンのトータルデザインを楽しんでくださいね。
重厚感のあるオクセンで上質な雰囲気をプラスしよう
この記事では、オクセンについて詳しくご紹介しました。
アルネ・ヤコブセンがこれまで手掛けた他の作品とは対照的な、骨太のフォルムが魅力の名作です。
広いスペースの主役になる家具を探している人は押さえておきましょう。
他にも美しく機能的な北欧家具は数多くあります。ぜひ色々見比べて、お気に入りの作品を見つけてくださいね。