CH30Pでシンプルモダンなおしゃれ空間を|魅力と導入事例を解説

    CH30Pとは、完璧な椅子を追求したことで知られる「ハンス・J・ウェグナー」がデザインした北欧家具の1つです。

    調和のとれた美しく無駄のないフォルムは、配置するだけで部屋をモダンな空間に変えてくれます。

    この記事では、CH30Pの魅力や導入事例などを紹介します。

    CH30Pとは?

    CH30Pは、1954年に発売されたモダンライフを彩る洗練されたダイニングチェア「CH30」の復刻版です。

    デザイナーは、椅子の巨匠と呼ばれたデンマーク出身の「ハンス・J・ウェグナー」。

    永らく製造が途絶えていましたが2019年、オリジナルと同様に北欧デンマーク家具で有名な「カール・ハンセン&サン」にて復刻、再生産がスタートしました。

    ウェグナーが目指したのは、住宅であれ公共の場であれ「場所に制限されないモダンな椅子」であること。

    CH30Pは使い心地を追求した美しいデザインと、洗練された職人技巧でどんな部屋に配置してもバランスがよく、控えめながらも揺るぎない存在感を放っています。

    使い込むほどに味わいが増し、卓越した機能性でオリジナルのときから復刻した現代も、変わらず人気を集めています。

    椅子としての基本に忠実であり使いやすく座り心地の良いCH30Pは、普段使いの名作と言っても過言ではないでしょう。

    細部にまで光るクラフトマンシップ

    CH30Pの特徴といえば、細部にまで光るクラフトマンシップです。

    背もたれに施された十字型の埋木。後ろ脚はやわらかな曲線になっているため、身体を後ろに預けゆったりと腰掛けられます。

    それに合わせカーブするよう配された背もたれは、程よくフィットして快適な心地よさを実現。

    どれも家具職人としてのこだわりを感じる技巧です。

    また使いやすさを重視したアームレス構造はコンパクトで、テーブルの周りに配置してもあまり場所を取りません。どこからでもサッと座れるので、ダイニングチェアとしても最適です。

    デニッシュモダンを代表する逸品

    シンプルなデザインのなかに宿る美しさと機能性を追求し、家具本来の姿を引き出すウェグナー。

    その信念は「デニッシュモダン」というスタイルを確立しました。

    デニッシュモダンとは、1940年〜1960年代に掛けてデンマークで起こった木製家具のミニマリズム運動です。

    ミニマリズムは完成度を追求するために趣向を凝らすのではなく、それらを必要最小限まで省略する考え方を指します。

    無駄をそぎ落とし機能性を兼ね備えたシンプルなフォルム。

    しかし木材の自然素材がもつ温かみは最大限生かされているCH30Pは、まさにデニッシュモダンを代表する逸品となりました。

    組み合わせ自由な素材やファブリック

    組み合わせが自由に選べる素材やファブリックもCH30Pの魅力の一つです。

    • 素材
      オーク材 / ウォールナット材
    • 座面の張地
      皮革 / ファブリック
    • 仕上げ
      オイル / ホワイトオイル / ソープ

    たとえば温かみがありナチュラルで柔らかな印象にしたい場合にはオーク材が適しています。一

    方で色味が濃いウォールナット材を選べば、重厚でシックな雰囲気になるでしょう。

    そして座面に皮革をチョイスした場合は、高級感あふれる質感と見た目の良さで、存在感を感じさせてくれます。

    親しみやすく温かみがあるファブリックは、ナチュラルテイストのインテリアとも相性抜群です。

    素材と座面を選んだら、最後に仕上げが加わります。

    このように自分好みの組み合わせでコーディネートできるのは嬉しいポイントです。オリジナルな組み合わせの椅子はさまざまな表情を見せてくれ、さらに愛着の湧く家具になるでしょう。

    現代人の体にフィットする復刻版

    CH30Pはウェグナーデザインスタジオ協力の元、オリジナルデザインから忠実に再現されました。

    しかし単純に復刻しただけではなく、現代人の体形に合わせて座面を2センチ高く調整してあります。

    オリジナルの哲学と誇りを保ちながら、現代の生活に寄り添った配慮がなされているのです。

    CH30Pの導入事例を紹介

    ここからは場所に制限されないモダンな椅子、CH30Pのコーディネート例を紹介します。

    部屋をおしゃれでスタイリッシュに仕上げたい、シンプルで機能的なオフィスにしたい人は参考にしてください。

    家族が集まるダイニングテーブルの椅子として

    CH30Pのある空間

    まずは定番であり、最も持ち味を発揮するダイニングチェアとして配置してみましょう。

    無駄のないフォルムとアームレスデザインはテーブルの周りに配置するのに最適で、手持ちのダイニングテーブルにもよく馴染みます。

    美しく飽きのこないシンプルな見た目は、多くの時間を過ごすダイニングにぴったり。

    普段使いの名作としての本領が発揮されるでしょう。

    カフェやレストランのインテリアとして活用する

    CH30Pのある空間

    カフェやレストランのテーブル席の椅子として配置すれば、その洗練されたデザインによりインテリアとしても大活躍するでしょう。

    コンパクトでありながら座り心地も良く、ゆったりと楽しいひと時が過ごせます。

    オフィスでデスクライトと組み合わせる

    機能的でスタイリッシュなCH30Pは、落ち着いた色合いを選ぶことでオフィスでも活用できます。

    デスクを囲んでの会議でも場所を取りません。

    手元や資料を照らすデスクライトと組み合わせれば、オフィスでありながら機能的でおしゃれな空間になります。

    存在感のあるソファと組み合わせる

    部屋のシンボルとなるようなソファの傍らに配置しても違った印象が楽しめます。

    雰囲気の違う家具と組み合わせることで、まるでホテルのような、日常とは違う空間を演出できるでしょう。

    CH23、CH24、CH33と組み合わせてウェグナーの世界観を楽しむ

    ウェグナーはCH30P以外にも多数の名作を生み出しています。

    そこで少しずつテイストの違う家具を組み合わせてみるのもおすすめです。

    たとえばカノコ編みによる座面が特徴的な「CH23」は、機能性とデザイン性を備えた柔らかいフォルムの椅子です。

    「CH33」は流線形の背もたれが印象的で、快適性と安全性に優れたスタイリッシュな椅子といえます。

    そして「CH24」は「Yチェア」として知られるY字型の背もたれが特徴的な椅子です。

    加えてCH24は斬新で特徴的な美しいフォルムと座り心地の良さが人気で、1950年から絶え間なく生産され続けています。

    これらの名作を組み合わせると、違いや遊び心を楽しめる贅沢な空間を演出できるでしょう。

    普遍的なデザインのチェア・CH30Pは永く楽しめる

    この記事ではシンプルで機能的、かつモダンな空間を演出できるCH30Pの魅力について解説しました。

    CH30Pは調和のとれた無駄のない美しいフォルムで、場所に制限されないモダンな椅子を目指してデザインされた椅子です。

    完璧な椅子を追求し、洗練された職人技巧で世代を超えて愛されるCH30P。

    永く普段使いできる椅子を探している人は、ぜひウェグナーのCH30Pを検討してみてください。