ファウンソファとは、人気デザイナーであるハイメ・アジョンが手掛けた近代的な北欧家具の一つ。
曲線美のフォルムと、手触りの違う3種類の生地を使用している点が特徴で、部屋に配置するだけでホテルライクな雰囲気を味わえます。
この記事では、ファウンソファの特徴・魅力・デザイン・コーディネート事例などを紹介していきます。
目次
ファウンソファとは?
「ファウンソファ(Favn Sofa)」とは、2011年に誕生した背もたれからお尻までを優しく包み込むように設計された北欧家具です。
デザイナーはスペイン生まれのハイメ・アジョン。
彼は「座る人を抱きしめてあげられるような有機的なフォルムを作りたかったため、ファウンと名付けました」と語っています。
ファウンの意味は、デンマーク語で「抱擁」。
シェル(貝)のように外側は硬く、内側はやわらかく、そっと迎え入れてくれるような安心感を表現している点も魅力でしょう。
製作を担当したのは、北欧デンマーク有数の家具メーカーであるフリッツ・ハンセン。近代的で洗練された美しいデザインのファウンソファは、発売当初から今も変わらず人気を集めています。
異なるテクスチャーが魅力を放つ3種類のファブリックを使用
ファウンソファ最大の特徴といえば、異なるテクスチャーである3種類のファブリックを使用していることでしょう。
そもそもファウンソファは
- シェル・ベース
- 背もたれ・座面
- デコラティブクッション
- レッグ(足の部分)
と4つのパーツで構成されています。
このうちレッグには生地を施せませんが、そのほか3つのパーツはそれぞれ好きなファブリックを選べるのです。
さまざまな生地の手触りを楽しみたいといった希望を叶えられるのも魅力の一つ。
自分だけの心地よい空間を演出してくれるので、使えば使うほど愛着が湧いてくる家具といえます。
ハイメ・アジョンが自ら選定した9色展開
もう一つの魅力は豊富なカラー展開。
ファウンソファはハイメ・アジョン自らがセレクトした9つのカラーで製作されています。
どのような部屋にもあわせやすいライトグレー・トープ・サンド。
シックで高級感のある部屋には、ブラックやセージグリーンがよく似合います。
また、ファウンソファを部屋の差し色にしたい場合に、バイオレットやブルー、イエロー、ライトピンクが人気です。
このように9色から選べるファウンソファは、部屋の雰囲気に合わせてコーディネートしやすい点も嬉しいポイントでしょう。
ファウンソファと相性抜群な「ロオ」と「フリ」
ファウンソファを発売したあと、ハイメ・アジョンは1人掛け用の「ロオチェア(Ro)」や「フリチェア(Fri)」のデザインも手掛けました。
ロオの意味は、デンマーク語で「休息」や「落ち着き」です。名前の由来のとおり、自分だけのリラックス空間を実現できるラウンジチェアとなっています。人の身体の曲線美からインスピレーションを受けて作られた優しいフォルム。座ったときに頭の先までスッポリと包み込んでくれるような抱擁感が魅力です。
一方のフリチェアは、ロオチェアのシルエットを継承した小ぶりなチェア。フリとはデンマーク語で「自由」を意味します。心地良くてぬくもりのある、堅苦しさを一切感じさせないデザインが特徴で、座った人の気持ちをオープンにしてくれるでしょう。
特性上、自宅・オフィス・カフェと置く場所を選ばないため、他人とのコミュニケーションを促してくれる家具と評価する人も多いです。
ロオチェア・フリチェアは、ファウンソファとどことなくデザインが似ているため、組み合わせれば高級感の漂う洗練された空間を演出できるでしょう。
ファウンソファの導入事例を紹介
ここからは、北欧の魅力が詰まったファウンソファの活用アイデアを紹介します。
部屋をおしゃれでスタイリッシュな雰囲気にしたい人はぜひ参考にしてみてください。
ほかの家具と組み合わせてリラックス空間に
まずはリビングなどのリラックスしやすい空間にファウンソファを配置してみましょう。
いつも使っているローテーブルやライト、本棚の近くに置くことで、空間の雰囲気を一気に変えてくれます。
美しい曲線とテクスチャーの異なるファブリックが魅力のファウンソファは、部屋のアクセントとなり抜群の存在感を放ってくれるでしょう。
オフィスやカフェのインテリアとして活用する
一つ配置するだけで絵になるファウンソファは、オフィスやカフェのインテリアとしても大活躍!
オフィスの応接室やラウンジに置けば、大切な取引先に好印象を与えられるでしょう。
またカフェでお客さまがくつろぐ空間に配置することで、ちょっぴり優雅で気分で楽しい時間を過ごしてもらえます。
スタンドライトとサイドテーブルを組み合わせる
ファウンソファに座って自分の時間を過ごすときに便利なスタンドライト。
手元を明るく照らしてくれるため、読書をしたり、編み物をしたりと好きなことをして過ごせます。
また、ちょっとした荷物やコーヒーを置いておくのに便利なサイドテーブルも組み合わせてみましょう。
大きめのファウンソファは家のシンボルになり、まるでホテルのような上品な空間を生み出してくれます。
ロオやフリと組み合わせてハイメ・アジョンの世界観を楽しむ
先ほども紹介した一人掛け用のチェアであるロオチェア・フリチェアと一緒に配置してみるのも良いでしょう。
日本では同じデザインのチェアがセットになって配置されるシーンが多いですが、北欧家具はそれぞれデザインの異なる家具を組み合わせても空間によく馴染んでくれます。
そのため、ファウンソファをメインに、形の違うロオチェア・フリチェアを配置しても遊び心のあるスペースを演出できるのです。
ファウンソファで北欧スタイルの空間を堪能しよう
この記事では、おしゃれな空間を演出できる北欧家具・ファウンソファの魅力について解説しました。
ファウンソファは丸みを帯びたキュートなフォルムで、座った人を温かく包み込めるようにデザインされたソファです。
加えて3種類のテクスチャーが異なるファブリックも大きな魅力。
お気に入りの手触りを施したおしゃれなソファがほしいと考えている人は、ぜひフリッツ・ハンセンのファウンソファを取り入れてみてくださいね。