ペンダントライトは低く吊るすのが鉄則!北欧流おしゃれな飾り方のコツ

    お気に入りのデザインのペンダントライトは部屋を照らすだけでなく、インテリアとしても楽しみたいですよね。

    センス良く飾るために大切なポイントは、低めに設置すること。

    とはいえ「立ったり座ったりするときに、邪魔にならないのだろうか」と疑問に感じる人は少なくないはず。

    実際に北欧で暮らす人々にとっては、低めに吊るすのが定番。

    そこには、ちゃんとした理由があるのです。

    この記事では、ペンダントライトを低く吊るすメリットや、おしゃれに見える飾り方、おすすめの北欧照明について解説します。

    ペンダントライトの特徴

    部屋の隅につられたペンダントライト

    ペンダントライトとは、チェーンやコードで天井から吊り下げるタイプの照明器具。

    主にダイニングテーブルの上に設置して使います。

    天井に直接取り付けるシーリングライトが高い位置から部屋全体を明るくするのに対し、ペンダントライトは位置が低く、照らす範囲が限定されるのが特徴です。

    北欧照明のアイコン的存在である「PH5」や、パイン材の木目を活かした「ヤコブソンランプ」など、デザイン性に優れたものが多く、インテリアアイテムとしても存在感を放ちます。

    ペンダントライトを低く吊るすメリット

    北欧インテリア関連の雑誌やサイトなどで、低い位置にペンダントライトを吊るしているのを見たことがある人は多いでしょう。

    北欧では部屋全体を照らすのではなく、必要な場所だけ明るくするのが主流です。

    この章では、ペンダントライトを低く吊るすメリットを3つご紹介します。

    メリット1:部屋の雰囲気が良くなる

    ペンダントライトのある空間

    ペンダントライトを低く吊るすと、部屋の雰囲気が良くなります。

    明暗がはっきりと現れるので、空間全体にメリハリが生まれるのです。

    家具や雑貨を買い替えなくても、照明の高さを変えただけでインテリアがあか抜けるのはよくあること。

    低めに吊ることで、椅子に腰掛けたときにペンダントライトが自然と視界に入るのも雰囲気アップのポイント!

    COVA

    お気に入りの照明のデザインを眺めながら寛げるのはなによりの魅力でしょう。

    メリット2:眩しさを感じない光が届く

    照明の高さによる卓上面の明るさの違い
    左:規定よりも高く吊っている 右:既定の高さで吊っている

    シェードが付いているペンダントライトを低く吊るせば、光源が直接目に入らないため、眩しさを感じません。

    それでいて食事や作業をする手元には、しっかりと光が届くので快適。

    「明るすぎて落ち着かない」または「暗くて見えにくい」といったストレスがありません。

    ペンダントライトを低めに吊るせば、読書・勉強・仕事などで小さな文字を読むときもくっきりと見えます。

    メリット3:料理や人の顔を美しく照らす

    ペンダントライトのある空間

    ペンダントライトをテーブルに近付ければ、料理に輝きがプラスされて美味しそうに見えます。

    食卓を囲んだ家族の表情もよく分かりますし、顔をキレイに見せる効果も期待できます。

    北欧から学ぶペンダントライトのおしゃれな飾り方

    お部屋の雰囲気をより上品にしたいなら、照明の飾り方が大切です。

    とはいえ「具体的に何を意識して吊るせばいいのか分からない」という人は多いでしょう。

    この章では、北欧におけるペンダントライトの飾り方をお手本にしながら、おしゃれにレイアウトするコツを3つ紹介します。

    ベストな高さはテーブルから60〜65cm

    PH5の既定の高さで設置している様子

    北欧を代表する照明ブランド「Louis Poulsen」や「LE KLINT」などが推奨するペンダントライトの高さの目安は、テーブルの天板から照明のシェード下部の距離を60〜70cmとしています。

    眩しさを感じない快適な光を求めるなら、この距離がベスト。

    天井に取り付けたシーリングライトで部屋全体を照らしている人にとっては、少し低く感じるかもしれません。

    けれど実際に吊るしてみると、意外と気にならないはず。

    COVA

    必要な場所だけ明るくなり、省エネにつながるのも嬉しいポイントです。

    照明自体のサイズ選びも大切

    照明のサイズ
    単位:mm

    ペンダントライトをおしゃれに見せるには、照明自体のサイズ選びも重要です。

    テーブルに合わせて、ペンダントライトの大きさや個数を決めてくださいね。

    具体的には、メインシェードの直径がテーブルの3分の1程度になる大きさがおすすめ。

    基本的にダイニングでは1灯が適していますが、必要であれば複数吊るしても良いでしょう。

    テーブルの幅が135cmを超えると、直径約15〜20cmの小ぶりなペンダントライトでは、光が端まで届きにくくなります。

    シェードの直径が25cm以上の照明を1つ吊るすか、小さめのライトを2灯配置しましょう。

    COVA

    2つ設置するときは、それぞれテーブルの長さを3等分した境目に、シェードの中心がくるように吊るすとバランス良く仕上がります。

    電球の色は暖色系がベター

    ペンダトライトのあるダイニング

    ペンダントライトでおしゃれな空間を演出するなら、電球の色にもこだわりましょう。

    蛍光灯の青白い光ではなく、暖色系がベターです。

    料理が鮮やかに見えるので、食欲アップやリラックス効果が期待できます。

    おすすめは電球色。

    少し赤みがかっているので、お部屋に温もりをプラスできます。

    電球には大きく分けて、白熱電球とLED電球の2種類があります。

    雰囲気を重視したいのであれば白熱電球、コストパフォーマンスを優先するならLED電球を選びましょう。

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    ダイニングにおすすめの北欧ペンダントライト8選

    デザインの種類が豊富なペンダントライト。

    この章では、ダイニングにおすすめの北欧照明を厳選してご紹介します。

    北欧照明を象徴する傑作PH5

    PH5のあるダイニング

    北欧照明の象徴ともいえる名作「PH5」。

    1958年に「ポール・ヘニングセン」が開発しました。

    モダンな印象の3枚のシェードが効率的に多くの光を下方に届け、光源(電球)が見えないようデザインされているためグレア(眩しさ)を感じず快適です。

    柔らかな光が広がり、温もりある空間を演出します。

    程よく存在感があるデザインなので、消灯時もインテリアアイテムとして目で見て楽しめます。

    好みに合わせて選べる豊富なカラーバリエーションも魅力です。

    デザインを削ぎ落として構成された「アバーヴ」

    アバーヴのあるダイニング

    マッス・オドゴーの手がけた「アバーヴ」は、無駄のないシンプルなフォルムが魅力です。

    円錐形シェードの下部分からの光だけでなく、上部の開口部からも優しい光が広がります。

    熟練した職人が作り出す、過度な装飾のないデザインであるため、住宅やカフェ、レストランなどの空間にもなじむデザイン。

    カラーはブラックとホワイト、サイズも4種類から選択でき、さまざまなシーンでセンスよく空間を演出してくれます。

    光をコントロールした「PH 3¹/₂-3 グラスペンダント」

    PH3¹/₂-3グラスペンダントのあるダイニング

    ポール・ヘニングセンが作り出した「PH 3¹/₂-3 グラスペンダント」は、3枚のガラスシェードの形状を的確にデザインすることで、グレア(眩しい光)をカットしながらも光の反射を実現させた照明です。

    光源をいかにコントロールできるかを追求したデザインで、対数螺旋という曲線を追求しテストを繰り返すことで、合理的で機能的なデザインを生み出しました。

    計算しつくされた乳白色のシェードが、目にちょうど良い柔らかな光を拡散させます。

    繊細なプリーツが美しい「ラメラ1」

    ラメラ1のあるダイニング

    日系アメリカ人とノルウェー人のデザインデュオが生み出した、繊細なプリーツが特徴の「ラメラ1」。

    キノコの傘にある裏側のひだをイメージしてデザインされた美しいフォルムが、室内を華やかな空間にします。

    プラスチックシートに無数のプリーツを折りあげて湾曲させる技術は、レ・クリント社のアーカイブにある「ブリッカ」という習得が難しいハンドクラフト製法によるもの。

    有機的なフォルムを生み出すために「ラメラ1」で採用され、その姿は懐かしさや優しさを感じさせてくれます。

    波や風を感じさせる彫刻的フォルム「サイナスライン」

    サイナスライン

    「サイナスライン」は曲線に沿って折りあげられた彫刻的なフォルムが特徴的な、50年以上も愛されている照明です。

    独特なカーブを重ねた姿や、波・風の自然を感じるデザインは、多くの人を魅了し続けています。

    しかしデザインのルーツは自然物ではなく、数学の関数で使われるサインカーブをモチーフにしています。

    プラスチックシートで作られているため、軽くて手入れしやすいのもポイント。

    COVA

    美しさと利便性が両立されたデザインは、日常使いに最適といえるでしょう。

    モダンな空間に最適な「カラヴァッジオ」

    カラヴァッジオのあるLDK

    シンプルでありながら、モダンな表情が漂う「カラヴァッジオ」。

    デンマーク人の女性プロダクトデザイナー「セシリエ・マンツ」の作品です。

    ベルを思わせる曲線的なフォルムは飽きがこず、長く愛用できます。

    シェードサイズは3種類。

    シェードの種類とカラー
    • ハイグロスシェード
      ホワイト / ブラック / ブラックブラック / 半透明ポリカーボネート
    • マットシェード
      ホワイト / ライトグレー / ダークグレー / ブラック / ダークウルトラマリン/ 半透明ポリカーボネート
    • オパールシェード
      オパールガラス

    モダンなインテリアに似合います。

    ダイニングテーブルの上には、直径25.8cmのタイプを1灯吊るすのがおすすめです。

    シドニーのオペラハウスを想起させる「コンサート」

    コンサートの吊るされたダイニング

    北欧を代表する建築家ヨーン・ウツソンは、シドニーのオペラハウスの設計者であり、そのフォルムを想起させる照明「コンサート」を発表しました。

    4枚のシェードと下部のランプカバーで構成されたデザインは、ソケットとコード以外は接合されていない構造が特徴的です。

    柔らかくも存在感のある照明は、光源を見せないようにしながらも、シェードへの反射光が周囲を美しく照らし出します。

    ドイツデザインのシンボル的照明「カイザー・イデル」

    カイザー・イデルのあるダイニング
    カイザー・イデル|ペンダントランプ6631-P

    モダンで幾何学的、しかも洗練されたフォルムの照明「カイザー・イデル」。

    バウハウスの金属工房の主任を務めたドイツ人デザイナーのクリスチャン・デルが、1920年代半ばに発表しました。

    ドーム型のシェードが特徴的なフォルムで、ドームが大きくスタイリッシュな6631-P、ドームが小さくコロンとしたフォルムが愛らしい6722Pなど、ペンダントライト以外にもシリーズとして発表されています。

    COVA

    カラーバリエーションも豊富で、幅広いシーンに合ったタイプを選べるのも魅力です。

    ペンダントライトの飾り方次第で部屋が見違える

    寝室にペンダントライトを設置している様子

    北欧で暮らす人々が、ペンダントライトを低く吊るすのには、ちゃんと理由があります。

    見栄えだけでなく、機能面においても理にかなっているのです。

    お気に入りのデザインのペンダントライトは、ぜひ飾り方にもこだわってみてください。

    ほんの少しの工夫で、部屋の雰囲気が格段にあか抜けますよ!

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