「ジャパンディ」は、日本の和モダンと北欧テイストをミックスしたインテリアのスタイルで、近年になって海外を中心に流行しています。
この記事では、ジャパンディスタイルの特徴や、インテリアに取り入れるときのポイントについて解説します。
コーディネートの実例や、おすすめの家具もまとめているので、インテリアに興味のある人はぜひチェックしてください。
目次
ジャパンディとは?
「Japandi(ジャパンディ)」とは、日本の和モダンと北欧テイストを組み合わせたインテリアのスタイルです。
日本では海外ほど浸透していないものの、今後インテリアのトレンドとして広まると予測されています。
ジャパンディスタイルの特徴は、スタイリッシュながらも温もりを感じるところにあります。
ミニマルなデザインの木製家具や、主張しすぎないナチュラルカラー、柔らかな光の間接照明などを取り入れ、落ち着きのある空間に仕上げるのが基本です。
ジャパンディスタイルを取り入れるときの4つのポイント
「ジャパンディスタイルにトライしてみたいけれど、具体的にどうすればいいのだろう」という人に向けて、この章ではジャパンディスタイルを取り入れるときのコツを4つ紹介します。
1:空間に余白を残す
ジャパンディスタイルの魅力のひとつに、「空間の余白による美しさ」があります。
ものが多すぎると、すっきりとした印象から遠ざかってしまいます。
飾るものは最小限にとどめ、雑多に見えるアイテムは隠して収納するなど、空間にゆとりをもたせる工夫が必要です。
2:ナチュラルな配色を意識する
ジャパンディスタイルに仕上げるには、家具や雑貨に使う配色も重要です。
基本的には主張しすぎないナチュラルカラーで統一します。
ホワイトやアイボリー、ベージュ、グレーといったシンプルでやわらかい色味がおすすめです。
植物や土など、自然を思わせるアースカラーをアクセントとして取り入れても良いでしょう。
ベージュやブラウン、グリーンといった色を使うと、和を感じる落ち着いた雰囲気を演出できます。
また色数を抑えるのもポイントです。あらかじめインテリアのテーマカラーを決めておくと、スムーズにコーディネートできます。
3:天然素材のアイテムを取り入れる
ジャパンディスタイルは、天然素材の家具や雑貨を中心に取り入れましょう。
大理石や木材、植物、和紙などと相性抜群です。
家具は断然、木製家具がおすすめ。
ディスプレイするのであれば、植物を積極的に取り入れてみてください。
特に枝ものやドライフラワーなど、繊細な見た目のグリーンが似合います。
ナチュラルカラーで統一した部屋のアクセントにも最適です。
4:家具は華奢なデザインを選ぶ
家具はなるべく装飾の少ない、ミニマルなデザインを選ぶのが基本です。
ソファやチェアであれば、脚の細いタイプがおすすめです。
合わせる雑貨の天然素材の温もりとは違った、洗練されたシャープなデザインを合わせることで、それぞれのアイテムの魅力が引き立ちます。
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ジャパンディスタイルのコーディネート実例
この章では、ジャパンディスタイルのコーディネート実例をエリア別に紹介します。
実際に取り入れるときの参考にしてください。
キッチン
ジャパンディスタイルをキッチンに取り入れる場合、木の備え付け収納と大理石の天板をミックスさせたコーディネートが人気です。
大理石にはさりげなく模様が入っているので、無機質になりすぎず、木製アイテムにもなじみます。
インテリアとしての役割も大きいペンダントライトは、北欧ブランドを選ぶのがおすすめです。
リビング
リビングスペースでは部屋の印象の決め手となる、ソファのデザインにこだわりましょう。
脚が細く、下に空間があるソファを選ぶと、洗練された雰囲気を演出できます。
ソファのまわりにはサイドテーブルなど木製の家具を置いて、温かみをプラスするとバランスよく仕上がります。
ダイニング
ダイニングにジャパンディスタイルを取り入れるなら、一枚板のテーブルがおすすめです。
木目がはっきり分かるテーブルを選ぶと、空間全体にメリハリが生まれます。
脚が華奢なデザインのダイニングチェアを組み合わせて、スタイリッシュにまとめるのがポイントです。
一脚ごとにあえて違うデザインの椅子を組み合わせても良いでしょう。
ベッドルーム
一日の疲れを癒やすベッドルームにも、ジャパンディスタイルが似合います。
グレーやベージュといったナチュラルカラーで統一すれば、落ち着いた雰囲気を演出することが可能です。
カラーコーディネートが単調に感じる場合は、カーキやモスグリーンなど、くすみがかった色をアクセントで取り入れてみてください。
さり気なく和のテイストもプラスできます。
和室
畳の上に北欧家具を置けば、簡単にジャパンディスタイルが完成します。
和と北欧の要素をよりなじませるなら、ほかのインテリアアイテムと同系色のラグを敷くのがおすすめです。
統一感のある空間を演出できるでしょう。
一瞬でおしゃれ空間に!ジャパンディスタイルにおすすめのブランド3選
和モダンと北欧テイストのバランス感が大切なジャパンディスタイル。
上手くコーディネートするためには、主張が強すぎない洗練された家具を選ぶことが重要です。
ここからは、ジャパンディスタイルと馴染みやすいおすすめ家具ブランドを3つ紹介します。
味わい深い和モダン家具「カリモクケーススタディ」
カリモクケーススタディは、愛知県の老舗木製家具メーカー「カリモク」が手掛けるライフスタイルブランド。
創業当時から続く卓越したクラフトマンシップで素材に秘められた魅力を見事に表現し、和モダンと北欧テイストを融合させた美しい家具を生み出しています。
北欧家具発祥の地・デンマークとの文化交流も多く、海外の有名デザイナーと協力して数々の名作家具を発表。
北欧家具の洗練されたデザインを取り入れつつ、どこか和を感じさせる高品質な木製家具がラインナップされています。
日本にルーツを持つ北欧照明「LE KLINT」
「LE KLINT(レ・クリント」は、1943年に誕生した北欧を代表する照明メーカー。
ブランドのルーツとなった照明は、デンマークの建築家「P.V. イェンセン・クリント」が手掛けたオイルランプの灯りを調節するためのプリーツシェードです。
こちらは日本の折り紙から着想を得たもので、規則的に続く折り込みが美しい光の陰影を生み出すのが特徴。
熟練の職人が1枚のシートから手作業で作るこだわりの照明は、まさにジャパンディスタイルを体現する一品。
形状や設置方法などの種類も豊富で、どんな空間にも馴染む北欧照明です。
彫刻家イサム・ノグチが手掛けた照明「AKARI」
世界的に有名な彫刻家イサム・ノグチが生み出した「AKARI(あかり)」は、岐阜提灯をモデルにした和を感じさせる照明ブランド。
彫刻制作の道中に訪れた岐阜県で提灯の美しさに惹かれたイサム・ノグチは、竹で生み出した線や和紙を組み合わせたさまざまなシリーズを提案。
竹ヒゴが不規則に巻かれたDシリーズや、スタンドの支柱に竹を使用したBBシリーズなど、約35年で200種類以上の照明を生み出しました。
大きさや形の種類が豊富なのも嬉しいところ。
お気に入りのアイテムをひとつ取り入れるだけで、淡い癒しの空間を演出できるのが魅力です。
小物で手軽にジャパンディスタイルを演出!雑貨が充実したブランド6選
部屋の印象を大きく変えてくれるのは家具や照明ですが、雑貨やアクセサリーなどのインテリア小物を上手に配置することでも、心地良い空間は作れます。
ここからはジャパンディスタイルの空間にマッチしやすい小物・雑貨を扱うブランドを6つ紹介します。
陶器の素材感と収納性が魅力!「HASAMI PORCELAIN」
HASAMI PORCELAIN(ハサミ・ポーセンリン)は、陶磁器づくりで有名な長崎県波佐見町で生まれたテーブルウェアブランド。
器が手や口に触れる感触にはこだわっており、通常の陶器と比べてマットで柔らかい触り心地を楽しめます。
シンプルなデザインで収納力が高く、ボウル・プレート・マグカップ・トレイなどサイズが同じ食器類を重ねて収納できるのが人気の秘密。
省スペースにおしゃれな食器をまとめたい場合はもちろん、見せる収納にこだわりたい人にもおすすめです。
色や形が豊富!素朴なデザインを楽しめる「イイホシユミコ」
日本人作家イイホシユミコによって2007年に創立されたブランド。
日常の食事シーンを楽しく彩るプレートやボウル、グラス、マグカップなどの食器を扱っており、食卓へ手軽にジャパンディスタイルを取り入れることが可能。
日本各地の窯元と提携し、職人の手作業を活かした柔らかい素材感や形を実現しています。
デザインはシンプルで清潔感に溢れた北欧スタイル。
カラー展開も豊富で、落ち着いたモダンな色合いからカラフルで楽しい配色まで、さまざまなシリーズが販売されています。
八角形で構成された美しい器「KIKOF」
「KIKOF(キコフ)」は滋賀県で2014年に設立された新しいブランド。
地元の伝統工芸品である信楽焼(しがらきやき)をベースに、直線的で親しみやすい独特なデザインを考案。
信楽焼の魅力を継承しつつ、全く新しい食器の形を誕生させました。
直線のみで構成された器は、紙を折って形を作る独自の方法でデザイン。
落ち着いた見た目は、和モダンなテイストの食器とも見事に調和します。
陶器とは思えない薄さと軽さ、そして折り紙のような和の雰囲気が自慢の食器です。
ミニマリズムを極めたアイテムが揃う「MOEBE」
シンプル・ミニマムを追求したアイテムを手掛ける「MOEBE(ムーべ)」は、デンマーク・コペンハーゲンを拠点とした北欧インテリアブランド。
「良いデザインとは、それ自体がサステナブルである」という信念を持っており、極限まで削ぎ落とされたシンプルな照明・家具を多く手掛けています。
シンプルな素材だけで構成された商品が多く、どれも簡単に組み立て・分解・リサイクルが可能。
洗練されたデザインの照明はもちろん、ウォールミラー、コートラック、シェルビングシステムなど、住空間を彩る多彩なインテリアアイテムが揃っています。
「BIRDS’ WORDS」
「BIRDS’ WORDS(バーズワーズ)」は、小物・アクセサリー・生活雑貨・食器などの幅広いアイテムを展開するライフスタイルブランド。
ブランド名は「鳥の名前」を意味し、鳥の心地良いさえずりをイメージした優しいアイテムが多く展開されています。
鳥をモチーフにした陶器アクセサリーや、空間をよりエレガントに彩るアートポスター・壁掛けオブジェなど、アイテムの種類はとても豊富。
北欧家具や和室との相性も抜群で、おしゃれな小物で雰囲気を作りたい人にもおすすめです。
おしゃれなアクセサリーも充実している「FRITZ HANSEN」
「FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)」は言わずと知れた北欧・デンマークの老舗家具メーカー。
1872年の創業以来多くの有名デザイナーとタッグを組み、セブンチェア、アントチェア、ポール・ケアホルムシリーズなど、数多くの名作北欧家具を世に送り出しました。
実はインテリア小物のラインナップも充実しており、日本伝統の生花を北欧テイストでアレンジした「フラワーベース」や、火の淡い光を演出する「キャンドルホルダー」、クッション感覚でも使える新感覚スツール「プフ」など、ジャパンディと相性の良いアイテムも多く揃っています。
注目のジャパンディスタイルで落ち着きのある空間を楽しもう
和モダンと北欧テイストが調和した、ジャパンディスタイル。
ナチュラルカラーや天然素材で統一したインテリアは落ち着きがあり、日本の住宅にも取り入れやすいのが魅力です。
和モダンや北欧テイストが好きな人は、ぜひ押さえておきましょう。
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日本の住宅になじみやすいため、インテリア初心者の人でも、比較的挑戦しやすいでしょう。