世界的なプロダクトデザイナーヤコブ・イェンセン|歴史や代表作を紹介

    ヤコブ・イェンセンはデンマークを代表するプロダクトデザイナーです。

    生涯において500点以上もの作品を手掛け、デザインしたプロダクトは多数の名誉あるデザイン賞を獲得しています。

    この記事では、ヤコブ・イェンセンの成り立ちやデザインの特徴、代表作について詳しく解説します。

    デンマークを代表するプロダクトデザイナーヤコブ・イェンセン

    デンマークの代表的なプロダクトデザイナーである「ヤコブ・イェンセン」。

    1926年にデンマークのコペンハーゲンに生まれました。オーディオ・ラジオ・テレビといったインダストリアルデザインから建築・自動車・インテリア・食器・アクセサリー・携帯電話・腕時計まで多岐にわたるデザインを手掛けています。

    作品の総数は500点以上。

    デザインしたプロダクトは世界各国で100以上のデザインアワードを受賞しました。

    デンマークのオーディオ・ビジュアル製品メーカー「Bang&Olufsen(バング&オルフセン)」のチーフデザイナーを務めたこともあり、当時手掛けた18点の製品はMoMAの「パーマネントコレクション」に選ばれました。

    またヤコブ・イェンセンの手掛けたデザインは同美術館において、永久展示として納められています。

    デンマーク王立美術アカデミーでデザインを学ぶ

    1948年に「デンマーク王立美術アカデミー」の家具デザイン科にて、インダストリアルデザインを勉強したヤコブ・イェンセン。

    当時講師を勤めていた「コーア・クリント」にデザイン方法論を、「ハンス・J・ウェグナー」からは機能主義を学んでいます。

    ブランドJACOB JENSENを立ち上げる

    1958年に自身の名を冠したブランド「JACOB JENSEN(ヤコブ・イェンセン)」を設立します。

    60~70年代には高級オーディオ機器メーカー「Bang&Olufsen(バング&オルフセン)」のチーフデザイナーを担当。

    オーディオや電話機などをデザインし、世界的に高く評価されました。

    現在は彼の息子である「ティモシー・ヤコブ・イェンセン」が受け継ぎ、数多くの作品が有名美術館に展示されるなど、世界へ発信し続けています。

    ヤコブ・イェンセンの代表作4選

    ブランドコンセプトにも掲げている「デザインは万人に理解される言語である」という彼の言葉どおり、シンプルでありながらも個性を感じるヤコブ・イェンセンの作品たち。

    ミニマルかつモダンなテイストが特徴的です。

    ここからは、代表的な作品を4つご紹介します。

    電話機の名作TELEPHONE 3

    TELEPHONE 3
    https://jj-timepieces.jp/concept/

    「TELEPHONE 3」は20世紀を代表する家庭用の電話機。

    「Bang & Olufsen(バング&オルフセン)」とのコラボレーションで誕生しました。

    無駄のないスタイリッシュなデザインは、インテリアアイテムとしても秀逸。

    ダイヤルした番号を一目で確認できるディスプレイや、質の高い音声など機能性にも優れています。

    電話回線から電源を供給するため、別に電源を用意する必要もありません。

    壁掛け式と卓上タイプ、両方の役割をもっているのも嬉しいポイント。

    ヤコブ・イェンセンの名作の一つといえるでしょう。

    2トーンカラーがポイントのWORLD CLOCK

    WORLD CLOCK
    https://jj-timepieces.jp/concept/

    光と影をモチーフにした2トーンカラーがヤコブ・イェンセンらしい「WORLD CLOCK」。

    壁掛けタイプの時計です。

    ニューヨーク、ロンドン、コペンハーゲン、東京、ロサンゼルスの五カ国の時間を表示します。

    MDFの板にアルミの素材を使用しており、モダンでスタイリッシュな雰囲気に仕上がっています。

    文字盤のうえで時計の針がより細く見えるよう、長針と短針は縦に白と黒に塗られているのもポイント。

    細部にまでヤコブ・イェンセンのこだわりを感じる名作です。

    いろいろアレンジできるウェザーステーション

    上品なシャンパンゴールドが印象的な「ウェザーステーション」は、機能美を追求したシリーズです。

    時計、温度計、湿度計、室外気温計、気圧計といった各表示パネルは独立しており、必要なユニットだけセレクトできます。

    大きめのボタンにより、スムーズに操作できるのも嬉しいポイントです。

    壁に掛けて使用しても良いですし、台座が付いているので置いたまま扱っても良いでしょう。

    アレンジ次第で、いろいろな使い方が楽しめます。

    スタイリッシュな壁掛け時計Fibre board wall clock

    無駄をそぎ落としたミニマルなデザインの壁掛け時計「Fibre board wall clock(ファイバーボード ウォールクロック)」。

    文字盤にインデックスはなく、直線的なファイバーボードと、緩やかにカーブを描くステンレススチールのプレートが、デザインの主役になっています。

    さりげなく独自性を感じる作品が特徴のヤコブ・イェンセン

    ヤコブ・イェンセンの作品は、ミニマルでありながらもオリジナリティーを感じるのが魅力的です。

    モダンな佇まいのアイテムが、空間に心地よい緊張感をもたらします。

    モノトーンインテリアやスタイリッシュな雰囲気が好みの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。