北欧チェアCH29Pの魅力と導入事例|自由に作れる理想のダイニング

    ナチュラルな雰囲気をもつ北欧家具「CH29P」は、使う人を選ばないシンプルなデザインとゆったりとくつろげる造りが特徴のチェアです。

    張地加工のカスタマイズや組み合わせる家具とのコーディネートによって理想のダイニングを作れるでしょう。

    この記事ではCH29Pの魅力やコーディネート例を紹介します。

    CH29Pとは?

    「CH29P」は1952年に「ハンス J. ウェグナー」によって製作された一人掛けチェアです。

    世界中で愛される北欧家具メーカー「カール・ハンセン&サン」から販売されています。

    シンプルな構造でどのような部屋にも自然になじむデザインです。

    CH29Pの大きな特徴はバリエーション豊富な張地に、「オーク材」または「ウォールナット材」の2種から自分好みのデザインにカスタマイズできる点です。

    また一際目を引くクロス状の背もたれや脚のデザインから

    • ソーバックチェア
    • エックスバック
    • クロスバック

    などとも呼ばれています。

    通常の椅子よりも少ないパーツで作られたクロス状の構造は、シンプルながらも安定した座り心地を実現しました。

    木工職人の作業台をヒントにしたユニークなデザイン

    CH29Pのデザインは、木工職人が利用する木挽き台(作業台)をヒントに作られました。

    逆V字の足場が特徴的な木挽き台は、少ない木材のみで作られているにもかかわらず木工職人のダイナミックな作業を支える力強い土台です。

    その木挽き台からインスピレーションを受け、定番の4本脚チェアとは異なるユニークなデザインが完成しました。ウェグナーの独創的なアイデアとセンスが光る名作チェアといえるでしょう。

    使用するパーツも少なく広々とした座面で座り心地抜群

    通常の4本脚チェアは、いくつものパーツを組み合わせて作るのが一般的です。

    しかしCH29Pの場合、後ろ脚が前脚をしっかりと支えたクロス状のデザインのため、少ないパーツのみでシンプルさを極めたフォルムとなっています。

    さらにアームフレームをなくしたことにより、広々とした座面を確保したのです。

    加えて開放的な座り心地を実現すべく、なだらかに傾斜した座面で骨盤を安定させてくれます。

    選べる張地で個性を楽しめる

    CH29P

    CH29Pは、ファブリックまたは革皮の豊富な張地から自分好みにデザインを楽しめます。

    温かみのある印象をお求めなら、ファブリック素材がおすすめです。

    一方で、スタイリッシュな印象を与える皮革を選べば部屋の雰囲気を引き締める効果が期待できるでしょう。

    また前述のとおりCH29Pは、フレームについてもオーク材とウォールナット材から選べます。

    部屋の雰囲気に合わせ、張地と木材の組み合わせをカスタマイズしてみてください。

    異なる木材と張地の組み合わせをいくつか揃えて、北欧らしい遊び心のあるコーディネートにするのも素敵です。

    CH29Pよりもシンプルな「CH29T」

    「CH29T」は、CH29Pと同年に発売されたチェアです。

    両者の違いは座面に張地を施しているかどうかです。

    これまでに紹介してきたCH29Pは張地加工がされています。意匠性も高く、いつまでも座っていたくなる快適さが魅力です。

    一方でCH29Tは座面の張地加工がなく、木のぬくもりを存分に活かしたデザインのチェアとなっています。

    フレームにはオーク材、座面と背面にはウォールナット材と、異なる2種の木材を組み合わせているのも特徴です。

    座面の張地がないため座ったときに硬さを感じるものの、種類の違う木材による美しいコントラストを楽しむことができるでしょう。

    CH29P・CH29Tの導入事例を紹介

    ここからはCH29PとCH29Tの導入事例を紹介します。

    シンプルでどのような部屋にもなじみやすいデザインだからこそ、コーディネートに迷ってしまう人も多いのでしょう。

    CH29PとCH29Tのデザインを活かして魅力的な空間を作りたい人はぜひ参考にしてみてください。

    CH29Pと同じオーク材のダイニングテーブルを合わせてシンプルさを極める

    シンプル好きにはたまらない、ナチュラルな雰囲気にコーディネートしたい場合には、CH29Pと同じオーク材を活用したダイニングテーブルで揃えましょう。

    素朴な構造のCH29Pは自然と部屋に馴染み、ほかのインテリアの邪魔をしません。

    よりミニマムさを追求したいならフレームカラーに近い色味の張地を選びましょう。

    反対にCH29Pを引き立てたコーディネートにしたい場合には、フレームカラーと反対の色味を用いた張地をセレクトしてみてください。

    長時間座っても疲れない快適さはワークスペースにもぴったり

    CH29Pのある空間

    座面前方を広くデザインしたCH29Pは、長時間座っても疲れにくい設計です。

    その特性を活かしてワークスペースの専用チェアとして活用すれば、作業がはかどる環境を作れるでしょう。

    この場合、デスクも木製に統一し暖色系のデスクライトでコーディネートすれば、温かみのある落ち着いた雰囲気を演出できます。

    玄関やクローゼット脇においてちょっとしたインテリアにも

    CH29Pの活躍できる場所はダイニングに限りません。

    玄関やクローゼット脇にチェアがあると、ふとしたときに座ったりちょっとした小物を置いたりと、なにかと利便性が高くなります。

    上質な木材と張地を使用しているCH29Pなら、利便性を高めつつ、より気品のある部屋にまとめてくれるでしょう。

    CH29Tは観葉植物で囲んで北欧スタイルを満喫

    木のぬくもりを最大限に活かしたデザインのCH29Tは、いくつかの観葉植物とコーディネートすると北欧スタイルが楽しめます。

    観葉植物は、インパクトのある背の高い植物を置いたり、丈の長い植物を壁に吊るしてみたりと自由に組み合わせてみましょう。

    シンプルなデザインのCH29Tがバランスよく調和をとり、まるで森林浴をしているかのような穏やかな空間が完成します。

    ゆったりくつろげるCH29Pで理想的なダイニングを作ろう

    CH29Pのある空間

    今回は、シンプルかつナチュラルな雰囲気が魅力的なCH29Pの特徴やコーディネート例を紹介しました。

    座面が広く座れるように設計されているので、ゆったりくつろげる理想的なダイニング作りにぴったりです。

    どのようなインテリアにも合うシンプルなデザインのため、コーディネートのミスマッチで失敗することもないでしょう。

    ぜひ自分好みの張地加工や木材のカスタマイズを楽しんでくださいね。