柔らかく体に優しく馴染む曲線を随所に取り入れた心地良いアームチェア「CH26」。
木製の素朴な佇まいが美しく、幅広い家具に自然とマッチするのが魅力です。
座り心地に優れており、ダイニングチェアとしてもデスクチェアとしても活躍します。
この記事ではCH26の魅力や特徴を紹介します。
目次
CH26とは?

「CH26」とは、デンマークデザイン界における椅子の巨匠として知られる「ハンス・J・ウェグナー」によってデザインされたアームチェアです。
老舗デンマークの家具ブランドである「カール・ハンセン&サン」のためにデザインした一連の椅子のなかでも最初のデザインとして知られ、1950年にラウンジチェア「CH22」と共に設計されました。
そして今では同社により製造・販売され、世界中で流通するようになったCH26ですが、当時は技術的に再現が難しく試作品すら製造されなかったのです。
いつしかウェグナーの「幻の椅子」と呼ばれるようになりました。
その繊細なデザインは2016年に現代技術によって実現され、現在では歴史に残る逸品として注目されています。
またCH26は素朴で美しい木材の質感を全面に出しているため、オーガニックで健康的な佇まいをもっているのも魅力。
そこへ滑らかな曲線フォルムが加わり、設置空間を穏やかでくつろぎやすい雰囲気に演出します。
ダイニングチェアとデスクチェアの両方の機能を兼ね揃えている椅子
CH26は、デザイン性に優れているだけではなく座り心地も抜群です。
そのため食事をしたりくつろいだり、長時間作業をしたりするのに適しています。
ダイニングチェアとデスクチェアの両方の機能を兼ね備えているため、汎用性の高いチェアを探している場合にはおすすめです。
また着地面が楕円状になった脚を採用しているのも特徴。前方から見た脚は細くスタイリッシュなフォルムですが、横から見ると広がっていて安定感に優れているのがわかります。
さらに後方に向けて太くなっている貫を用いることで、体重で負荷のかかる後方の強化も実現。
繊細なデザインですが抜群の安定感があり、誰でも安心してゆったりと腰をかけられます。
優しく体を支えてくれるペーパーコードの座面

CH26は、座面に柔軟性のあるペーパーコードを採用しているのも特徴です。
適度なしなりと沈み感が体を優しく支え、快適な座り心地を実現しています。
ハンモックのような安定したフィット感は、座り姿勢を自然にサポートしてくれるためくつろげる体勢を保ちやすいでしょう。
さらにペーパーコードは長年座り続けることで、体のフォルムに合わせて形状が変化します。
長年愛用した靴や洋服のように経年変化を重ね、自分によく馴染む椅子へと成長するのです。
またペーパーコードを座面に用いたことで見た目が素朴になり、オーガニックな優しい雰囲気が漂っています。
設置空間をナチュラルで癒される雰囲気に演出してくれるでしょう。
シンプルで汎用性が高く幅広いインテリアや家具と合わせられるため、設置する空間も選びません。
美しい曲線をあしらった特徴的なアーム

滑らかな曲線が美しいアームを採用しており、デザイン性にも座り心地にもこだわって設計されているCH26。
穏やかで温かみのあるフォルムは、設置空間を優しくリラックスした雰囲気に演出します。
さらに結合部分だけ太く作られたアームは安定感も抜群です。
人間工学に基づいてデザインされた快適でスタイリッシュなフォルムは、1950年当時にCH26を製造できなかった理由の1つといわれています。
別売りのクッションをあわせれば使用感アップ
CH26には別売りの専用クッションがあり、使用感をさらにアップさせたい場合におすすめです。
ペーパーコードの座面でも十分座り心地に優れていますが、クッションを設置することでより柔軟性と程よい弾力を加えられます。
また専用クッションはレザー製で7色のカラーが展開されており、デザイン性に優れているのも魅力です。
木の質感により温かみのある全体の雰囲気をラグジュアリーに引き締められます。
表面が加工されており耐汚性や耐久性にも優れているので手入れも簡単です。
手書きスケッチをアレンジして再現されたCH26
ウェグナーが精巧な手書きのスケッチを残していたにもかかわらず、発表当時は技術的に実現不可能だったCH26。
幻の椅子としてその存在だけが長い間、語り継がれてきました。
しかし家具製作の技術が向上した現代においてカール・ハンセン&サンは、そのスケッチを忠実に再現しCH26を現代に蘇らせたのです。
また現代の人々は、1950年当時の人々と比べて平均身長が高くなっているため、同社はスケッチで提示されている椅子の高さを2cm高くアレンジしました。
フォルムやデザインは忠実に再現しつつ現代の人々が快適に座れる要素もプラスすることで、より優れたアームチェアを追求したのです。
CH26を加えたウェグナーの初期デザインが勢揃い

幻の椅子であったCH26の製造が決まり、若きウェグナーがカール・ハンセン&サンのために設計した初期デザインの椅子たちが、半世紀以上の時を経て同社に揃いました。
この名作たちはどれも独創的でデザイン性に優れ、人間工学に基づいた快適なフォルムにこだわっているのが特徴です。
また若きウェグナーの開花した才能とセンスによって仕上げられた初期デザインの各作品は、それぞれに対する親和性も非常に高く、合わせて購入してコーディネートを楽しんでもよいでしょう。
室内をウェグナーデザイン特有の有機的かつモダンな雰囲気で統一できます。
CH26の導入事例を紹介
ここからは、CH26を実際に部屋へ設置する際に役立つ導入事例を紹介していきます。
ダイニングチェアとして

素朴でオーガニックなデザインを採用しているCH26は、優しい雰囲気を演出できるためダイニングに最適です。
温かみのある佇まいは食卓を健康的に彩ります。
とくに同じく木製のダイニングテーブルと合わせるのがおすすめです。
ヘルシーで心地良い統一感のあるダイニングが完成します。
デスクチェアとして

CH26はデザイン性だけではなく、座り心地に優れているのも特徴です。
そのため長時間座ることの多いデスクチェアにも適しています。
ゆったりと体にフィットする滑らかなアームと、心地良く沈むペーパーコードの座面が、姿勢が悪くなりがちな座り作業も快適にサポートします。
コーナーで楽しむチェアとして

CH26は繊細でスリムな脚やアームを採用しており、圧迫感がないのも魅力です。
そのため室内のコーナーに設置し、くつろぐためのチェアとして使うのもおすすめです。
スッキリとした佇まいはコーナーを狭く見せません。
またコーヒーテーブルや室内照明と合わせれば、カフェのようなおしゃれな一角を実現できます。
CH26で人とは違った独創的な空間が作れる
今回は半世紀もの間、日の目を見なかった幻の椅子・CH26を紹介しました。
繊細な美しさと抜群の座り心地を実現したフォルムは、独創的でタイムレスな空間を実現します。
座り心地とオーガニックなデザインを兼ね備えたチェアを探している人は、ぜひCH26をチェックしてみてください。