遊び心に溢れた独特の屋外空間「アウトドアリビング」は、開放的な雰囲気の中で趣味や遊びを楽しめる珍しい部屋です。
アウトドア好きの若い世代はもちろん、大人の趣味を楽しみたい人や、小さな子どもがいる家族連れなどに人気が高い空間です。
今回はアウトドアリビングの特徴や、建築するときに気を付けたいポイント、屋外設置に適したおすすめ家具などについて詳しく解説!
憧れの屋外空間を思いっきり楽しむ術を教えます。
アウトドアリビングってどんな場所?
アウトドアリビングとは、屋外にあるリビング空間のことです。
通常のリビングスペースの半分を屋外に出してしまうようなイメージで、間取りによっては中庭やテラスと似たようなデザインになります。
完全な外空間とは違って仕切りや雨除け、床材、屋外家具などを置くので、屋外にありながら室内空間のような機能性を備えているのが最大の特徴。
開放感のある見た目と優れたデザイン性が人気で、採光や風通しを良くするメリットもあります。
どのような用途で使われることが多いのか、以下の項目で見ていきましょう。
ペットや子どもとの遊び場として活用
アウトドアリビングは小さな子どもやペットの遊び場として活用しやすいです。
庭や軒先などの外空間とは違って危険物が少ないので安心して遊ばせることが可能!
砂場や小型アスレチックなども置きやすいため、子どもにとっては絶好の遊びスペースになるでしょう。
その名の通りアウトドアを楽しめる
庭やテラスのような外空間と同様に、アウトドアレジャーを楽しめるのも魅力です。
ビニールプールやボール遊び、バーベキュー、天体観測など、レジャーの選択肢は豊富にあります。
外空間なので汚れや臭いなどを気にせずに趣味を選べるのも嬉しいポイント!
友人を招いたホームパーティーなども盛り上がること間違いなしです。
くつろぎや癒しのスペースとして使うのもあり
大人の趣味や癒しのスペースとして活用するのも良いでしょう。
- 日当たりを活かして観葉植物や家庭菜園をしたり
- 大きめのチェアとパラソルを組み合わせて読書スペースを作ったり
- 日光浴やヨガを楽しめる運動スペースにしたり
アイデア次第でどんな使い方でも可能になります。
マンションでも施工可能なアウトドアリビング
「アウトドアリビングは一戸建てじゃないと建築できないのでは?」と思われがちですが、リノベーション可能な物件であれば中古マンションでも施工可能です。
基本的には一階部分をアウトドアリビングにするのが基本ですが、2階リビングの一部をテラス風に改良するデザインや、屋上部分をスカイガーデン風にするリノベーションなど、間取りによって多彩な施工プランを実装することができます。
どのようなアウトドアリビングを作りたいのかを明確にしつつ、要望を叶えられる中古物件を選びましょう。
アウトドアリビングに置きたいアイテムを紹介
アウトドアリビングを作った後に迷うのが、家具選びや配置に関するポイント。
屋外に置く家具は「ガーデンファニチャー」や「アウトドアファニチャー」と呼ばれており、通常の家具よりも日光や雨への耐性が強い素材で作られているのが特徴です。
この章では特に定番の屋外家具アイテムを厳選して紹介!
まずは基本のアイテムをチェックしておきましょう。
これは置きたい必須アイテム「ソファ・チェア」
多人数でくつろげるソファ・チェアは、アウトドアリビングに置きたい定番家具の一つです。
雨や汚れに強い樹脂製の素材が多いので、通常の家具と比べてお手入れが簡単。
手料理パーティーやバーベキューなども気軽に楽しめるのが魅力です。
椅子の大きさやタイプは広さに応じてカスタマイズ可能。
サイドテーブルがセットになっている商品もあるので、多彩なラインナップの中からお気に入りのセットを選べるでしょう。
食事を楽しむための必需品「テーブル」
手料理を外で楽しむなら大きめのテーブルを設置するのがおすすめです。
ソファに合わせて背の低いローテーブルを選ぶのも良いですし、木製の本格的なダイニングテーブルを購入するのもあり。
素材によって見た目の印象が大きく変わるので、デザインと機能性のバランスを考えて選ぶのが失敗しないコツです。
ゆったり休める「ハンギングチェア」
ハンギングチェアとは、リゾートエリアでよく見る吊下げ式の椅子のこと
風でゆらゆらと揺れる大きな椅子は、極上のくつろぎ空間を演出してくれること間違いなし!
南国リゾートのような雰囲気を作りたい人には特におすすめです。
選ぶときは見た目やデザインだけで判断せずに、座り心地をよく確かめてから購入しましょう。
子どもが喜ぶ「ハンモック」
言わずと知れたハンモックは、スローライフの定番アイテムとして知られる家具の一つ!
独特のゆれ心地と安定感が人気で、読書やお昼寝、日光浴を楽しみたい人にはぴったりです。
アウトドアリビングなら比較的大きなハンモックも取り付け可能。
子どもから大人まで多くの人が憧れる人気のリラックスアイテムです。
あると楽しい「ビーズクッション」
「人をダメにするソファ」としてお馴染みのビーズクッションは、広さに余裕があればぜひ導入したい至福の癒しアイテム。
身体を深く包み込むクッション性の高い素材なので、さまざまな体勢でくつろぐことができます。
屋外用のビーズクッションは汚れや水に強く、カバーを洗濯機で丸洗いできるタイプもあります。
アウトドアリビングに設置する屋根の種類
アウトドアリビングを建てるときに考えたいのが屋根の種類。
建築時に直接取り付けてしまう固定型や、天候によって屋根部分を調節できる可動型、自分で設置する組み立て型など、さまざまなタイプがあります。
それぞれメリット・デメリットが異なるので、特徴をしっかりと抑えたうえで設置する屋根を選びましょう。
雨でも安心!「平板ポリカ」
ポリカは軽量かつ頑丈な屋根の定番素材。
エクステリアの屋根部分に使われることが多く、紫外線や熱をカットする効果がある高性能な素材です。
透明な板を敷き詰めるシンプルな施工なので、どのような間取りでも実装しやすいのが特徴。
透明で薄い板の見た目は好き嫌いが分かれますが、施工コストを安く抑えたい人にはおすすめです。
植物と一緒に楽しめる「パーゴラ」
パーゴラは庭やテラスに設置されることが多い建築物で、本来はつる性の植物を巻きつかせるために使うものです。
日よけやインテリア目的で建てるケースが多く、雨や風を防ぐ性能は低め。
どちらかといえば雰囲気重視の屋根というイメージが近いです。
天然木・樹脂・アルミ・鉄など素材は豊富なので、手入れのしやすさとコスト面を考えて採用しましょう。
雨が直接当たるので細かいメンテナンスは必須です。
気分に合わせて自由に動かしやすい「シェード」
シェードとは軽い布素材で作られた簡易型の日よけカーテンのこと。
紫外線や熱のカット率はそこそこですが、隙間から木洩れ日が入りやすく、常に適度な自然光を部屋に取り入れられるメリットがあります。
薄い素材なので風もよく通します。
軽量で低コストなので取り回しが良く、特別な知識がなくても簡単に設置可能です。
日よけもしっかりできる「オーニング」
オーニングは可動型の日よけ・雨よけで、シェードよりも分厚く頑丈な素材を使っているものが多いです。
最大の特徴は巻取り可能な展開型の屋根であること。
日差しによって展開する屋根の比率や角度を調節したり、完全に収納してオープンスタイルにするなど、さまざまな過ごし方を実現できるのが魅力!
日差しや雨への耐性が強いですが、風を通さないので強風には弱め。
小まめに収納しないと故障するリスクが高くなります。
景観や家具とも合わせやすい「ガーデンパラソル」
インテリア重視で選ぶならガーデンパラソルがおすすめです。
おしゃれな屋外カフェなどでよく見るパラソルで、テーブルやチェアと組み合わせて使いやすいのが魅力です。
外空間で優雅なティータイムを楽しむなど、パラソルスタイルならではの休日を過ごすことができます。
日よけ性能が高い反面、素材によっては雨や風で劣化しやすいので、小まめに収納したり定期的にお手入れすることが大切です。
必要な時だけ組み立てられる「タープ」
タープとは組み立て式の簡易テントのこと。
必要なときだけ自分で組み立てる設置型なので、普段は収納しておけるのが最大のメリットです。
いざというときはアウトドアレジャーやキャンプに持って行くことも可能。
大きさやタイプのバリエーションはさまざまで、選んだ種類によって設置難易度が異なります。
あくまでも一時的に使う日よけなので、常設しておくのはNG!
悪天候時は収納しておかないと故障するリスクが大きくなります。
アウトドアリビングなら自宅でキャンプ気分を味わえる
今回はアウトドアリビングの特徴や魅力、取り入れたいアイテムの種類などについて解説しました。
普通の住宅では味わえない遊び心に溢れた空間を作れるのが、アウトドアリビングが持つ最大のメリットです。
中古マンション物件でもリノベーションできる事例が意外に多いので、興味がある人は施工実績の豊富な工務店やハウスメーカーなどを探すところから始めるのがベスト。
実現したいライフスタイルが明確になれば、リノベーションに適した物件を見つけるヒントになるでしょう。
まだ目を離せないやんちゃな子どもやペットでも、室内で家事や料理をしつつ気を配ることができます。