ヒートポンプ式とヒーター式の違いは何?乾燥機の種類と性能差を比較

    家庭用乾燥機を導入しようと考えている方は、乾燥方法の仕組みについて理解を深めておく必要があります。

    乾燥機の種類は「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」があり、どちらを選ぶかによって購入価格や使い心地などが大きく異なります。

    この記事では、それぞれの乾燥方法の違いや、性能差、メリット・デメリットなどをわかりやすく解説します。

    また、記事の後半では、ドイツの家電メーカー「Miele」が展開するランドリー製品の性能比較や、選び方についても詳しく紹介します。

    乾燥機の種類で何が違うの?

    乾燥機の種類によって異なるのは、

    • 本体価格
    • 月々の電気代
    • 洗濯物の仕上がり
    • 湿気の排出方法
    • 使い勝手
    • 乾燥時間

    など多くの項目が該当します。

    乾燥方法の違いを知らずに製品を選んでしまうと、自分の生活と合わずに後々後悔してしまう可能性があります。

    まずは「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」、それぞれの違いについて簡単に学んでおきましょう。

    ヒートポンプ式乾燥機とは

    ヒートポンプ式の説明図

    ヒートポンプ式は、洗濯槽内の空気をヒートポンプ(熱交換器)によって温風に変えて循環させる乾燥方法です。

    乾燥の過程で発生する水蒸気を除湿しながら乾かすため、仕上がりの良さには定評があります。

    乾燥温度が60度前後と低いので衣服を傷めにくく、デリケートな素材でも優しく乾燥できるのが魅力。

    乾燥にかかるエネルギーが少なく、電気代を安く抑えられるメリットがあります。

    ちなみにMieleの乾燥機(T1モデル)は、ヒートポンプ式を採用しています。

    ヒーター式乾燥機とは

    ヒーター式は、内蔵されたヒーターで洗濯槽内の空気を温める乾燥方法です。

    乾燥温度が80度前後と高温になるので、衣服の傷み・縮みなどが発生しやすいという特徴があります。

    一方で、タオルや厚手の衣服をしっかりと乾かせるメリットがあります。

    洗濯槽内の温度が上がるので、乾燥中にドアを開閉することはできません。

    ヒーター式は乾燥の過程で発生する水蒸気の処理方法によって、さらに2つのタイプに分かれます。

    水冷除湿タイプ

    水冷除湿タイプの説明図

    水冷除湿タイプは、乾燥によって発生する水蒸気を冷水によって除湿します。

    除湿に冷水を使うので、ヒーターを稼働させる電気代に加えて水道代もかかります。

    除湿は乾燥機内で行われるので、熱や湿気が外に漏れる心配はありません。

    ちなみにMieleの洗濯乾燥機(WT1モデル)は、ヒーター式・水冷除湿タイプを採用しています。

    排気タイプ

    排気タイプの説明図

    排気タイプは、乾燥によって発生する水蒸気をそのまま機外に排出します。

    水道代はかからなくなりますが、熱や湿気が部屋に漏れやすいというデメリットがあります。特に乾燥稼働中は熱の放出量が多くなるので、こまめな換気や掃除が必要になります。

    電気代はどちらのほうがお得?

    月々の電気代については、省エネ効果の高いヒートポンプ式乾燥機の方が安くなる傾向にあります。

    1回あたりの費用は、メーカーやサイズ、ドラム型・縦型といった形状によっても異なりますが、平均してヒーター式の3分の1程度に収まります。

    月々のコストや使い勝手の良さを考えると、新規購入ならヒートポンプ式の方が優れていると言えるでしょう。

    一方で本体価格はヒートポンプ式の方が高い傾向にあるので、乾燥機能を多用しないのであれば、本体価格の安いヒーター式を選ぶのもあり。

    初期の予算やライフスタイルに応じてタイプを検討するのがおすすめです。

    Miele乾燥機を選ぶなら何がおすすめ?

    フレグランスフラコン

    Mieleのランドリーラインナップで乾燥機能が付いたタイプは2つ。

    • 乾燥機(T1モデル)
    • 洗濯乾燥機(WT1モデル)

    モデルによって基本性能や使える機能が異なるので、細かいスペックを比較しながら選んでみましょう。

    乾燥機(T1モデル)

    単体の乾燥性能においては、特化型のT1モデルの方が優れており、省エネ性能の高いヒートポンプ式に加えて革新的な機能を数多く備えています。乾燥容量は9キロとかなり大きく、大量の洗濯物でも難なく捌けてしまう取り回しの良さが魅力となっています。ちなみに、衣服に爽やかな香りをプラスする「フレグランスドス(FragranceDos)」は、T1モデルのみに実装されるオリジナル機能。Miele洗濯機(W1モデル)との2台使いが推奨されている関係上、初期コストは高くなりがちですが、設置スペースが許すのであればぜひ導入したい高性能乾燥機です。

    洗濯乾燥機(WT1モデル)

    洗濯と乾燥を一台でこなせるWT1モデルは、Mieleが提唱する「トータルランドリーケア」の考え方を体現する洗濯乾燥機です。タイプはヒーター式ですが、一般的な洗濯乾燥機と比べて全ての基準において高性能であり、乾燥に特化したT1モデルにも引けを取らない多彩な便利機能があります。豊富な洗濯・乾燥プログラムを選べるため、衣服の素材に合わせて最適な洗濯プランを組むことが可能。水冷除湿タイプの弱点ともいえる乾燥温度の高さも、乾燥時間やドラム回転数を細かく調節できるメニュー機能によってある程度克服しています。省スペースでも設置できるので、コンパクトな見た目と多機能を両立したい方には特におすすめです。

    それぞれのモデルの詳しい情報については、下記の記事でも詳しく解説しています。

    それぞれの特徴を抑えて製品選びの参考に

    この記事では、ヒートポンプ式とヒーター式の違いについてわかりやすく解説しました。

    乾燥方法の違いによって使い心地に大きな変化が現れるので、総合的なコストと性能のバランスを考慮しつつ、自分の生活に合ったベストな一台を選びましょう。

    また、高性能な家電製品を販売する「Miele」については、たくさんのお役立ち記事を書いています。興味がある方は、ぜひほかの記事も読んでみてくださいね。