「ライフスタイル」という言葉を聞いたことがない人はほとんどいませんが、意味についてはなんとなく理解している人が大半だと思います。
この記事では、ライフスタイルの意味や解釈、決め方などについてわかりやすく解説します。
記事の後半では、ライフスタイルを理想の家づくりに活かす考え方や暮らしの実例なども紹介。
人生を豊かにするエッセンスがたくさん詰まっているので、記事を読んでぜひ理解を深めてみてください。
目次
ライフスタイルってどんなもの?
「ライフスタイル」とは、自分の人生や暮らしにおいて大切にしている価値観のことです。
人生を生き抜くうえで必要になる重要な信念の一つであり、生き方・暮らし方・人生の目標・理想の生活など、さまざまな解釈があります。
ライフスタイルはなぜ重要?
ライフスタイルを決めるということは、「人生において何を重視して生きるか」を決めるということです。
ブレない自分の軸がしっかりと定まるので、自分を信じて困難に強く立ち向かったり、大きな決断を迫られたときに適切な選択ができたりと、人生がより良い方向に好転していく感覚を味わえます。
逆にライフスタイルがあやふやであれば、困難に遭遇しても慌てふためくだけで、自分を信じることができず、将来の生活も見えず、目先の得を追い求めて突っ走り、選択・決断にもミスが生じやすくなる…という負の連鎖が起こります。
並べてみると、メリット・デメリットがハッキリとわかりますよね。
特に日本は村社会特有の同調圧力が強いため、ライフスタイルをしっかりと決めておかないと本来望む生き方がしにくくなる傾向があります。
ライフスタイルは自由に決めて良い?
ライフスタイルの決め方に迷ってしまう人が多いですが、正しい方法は存在しないので、好きな価値観を自分流で設定してしまってOKです。
ライフスタイルが明確であればあるほど自分の軸がブレにくくなりますが、最初は「こんな生活は楽しそう!」「こんな暮らしは嫌だなー」など、ざっくりとしたイメージでも大丈夫。
細かく目標を設定して達成するのも良いですし、違うなと思ったら途中で方針をガラッと変えても良し。
ライフスタイルに変化が生じると、「前と言っていることが違う」「途中で信念を変えるなんて何事だ」と、身内や友達などから批判されることもありますが、結論気にしなくても大丈夫です。
人の考え方や価値観は微妙に変わっていくものなので、そのときにベストだと思っていた選択肢が、状況によって一変することはよくあります。
子供の頃に描いた夢をそのまま実現している人が少ないように、皆ライフスタイルを微調整しながら生活しているのが現状です。
とはいえ、あまりにも頻繁に価値観を変えているとデメリットが多くなるので、納得できる理由とセットで変えていくのがおすすめです。
ライフスタイルは家づくりの指標にもなる
少し前置きが長くなりましたが、ここからが本題。
ライフスタイルを決めることは、理想の家づくりにおいても良い影響を与える可能性が高いのです。
賃貸・持ち家にかかわらず、家は暮らしの大部分を占める重要な拠点の一つ。
特に注文住宅などでゼロから自由に設計する場合は、こだわりが色濃く反映された限りなく理想型に近い家を建てることができます。
やりたいことや好きなことがハッキリとわかっているので、間取り・デザイン・家具・設備・家事動線・趣味スペース・土地環境にいたるまで、こだわりを100%詰め込むことが可能に。
マイホームはまさにライフスタイルの生写しであり、自分の分身でもあるということです。
ライフスタイルから決める注文住宅のアイデア例
ここからは、理想のライフスタイルから注文住宅を建てるアイデア実例を6つのパターンで紹介します。
都会の魅力を存分味わう利便性重視スタイル
「ライフスタイル+暮らし」と聞くと、田舎暮らしやのんびり生活を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、都会の一頭地にマイホームを建てて快適な生活をするのも立派な夢の一つ。
- 首都圏でバリバリ働いて出世したい
- 都内の人気エリアに家を構えて豪華な生活をしたい
など、ある種のステータス的な満足感を味わう人生も良いでしょう。
主要都市へのアクセスに優れる駅近の土地を選んだり、都会らしい洗練されたモダンスタイルの家を建てるなど、家づくりと生活のアイデアは豊富に揃っています。
流行の最先端と便利な暮らしを両立したい人にはおすすめです。
田舎でのんびりスローライフを楽しむ
都会暮らしとは対照的な生活が、田舎で時間を忘れてのんびりと過ごすスローライフです。
「仕事」よりも「癒し」を重視したライフスタイルであり、都会の働き方や子育て環境に疲れてしまった層に人気の暮らしです。
一面田んぼが広がる田舎町で家庭菜園を楽しむも良し、山間部で自然散策やキャンプ、川遊びを楽しむも良しと、地域に根ざした自由な暮らしを楽しめるのが最大の魅力!
最近ではテレワークという働き方も一般化してきたので、自由な働き方ができる会社であれば、家族を連れて本格的に移住してしまうのも良いでしょう。
二拠点生活で都会と田舎の良いところ取り生活
「都会と田舎、どちらの生活も捨てがたい」そんな欲張りな人におすすめなのが、二拠点生活というライフスタイルです。
都会と田舎それぞれに家を持ってしまえば、両方の暮らしの魅力を味わいつつ、デメリットを打ち消すことができます。
- 平日は都会で働いて、週末は田舎でスローライフを満喫
- 田舎でテレワーク勤務をして、気が向いたら都会に遊びにいく
- 半期ごとに都会と田舎の拠点を行き来して仕事をする
- 都会は打ち合わせ用オフィス、田舎は事務所兼アトリエとして活用
などなど、多彩な生活パターンを組み合わせられるのが魅力です。
「都会は仕事効率重視のシンプルな設計」「田舎は趣味満載の広々とした設計」といった具合に拠点の役割を差別化すれば、よりメリハリのある生活が実現。
都会と田舎の生活比率や、家族がどちらを拠点にして過ごすかなどは自由に決められるので、家族それぞれが理想の暮らしを追求しやすくなるのも特徴です。
プライベート重視!趣味に全力な暮らし空間
趣味に没頭したい人は、マイホームを遊び心溢れる間取りにするのも良いでしょう。
筋トレが趣味の人は自宅の一室をトレーニングジムにしたり、工作・手芸が好きな人はアトリエを作ったり、映画鑑賞用のホームシアターを作ったりと、趣味に全力な家を作ってしまうのもおすすめ!
大掛かりな特注設備も注文住宅なら導入できるケースが多く、アイデアと予算次第でどんな空間でも自由に設計できてしまいます。
子育て環境と家族交流を重視した間取りに
子供や家族との生活を第一に考えて家を建てるのも一つの選択肢です。
遊び盛りの子供が満足に運動できるように、室内アスレチックや広めの庭を確保するのも良いですし、交流を重視した広めの共有スペースを作るのも良し。
吹き抜け構造を採用すれば、2階に子供部屋を作っても様子を確認しやすくなります。
また、家の間取りだけではなく、子育てに関する福利厚生やサポート体制を考えて引っ越ししたり、田舎暮らしを体験させるために移住するなど、子育て環境を軸に住む場所を決めるのも立派なライフスタイルの考え方です。
自宅兼事務所で自由な仕事スタイルを実現
組織に属さない働き方であるフリーランスにおすすめなのが、自宅兼事務所として理想のマイホームを建てること。
居心地の良い空間で人間関係や時間に縛られずに働ける自由度の高いライフスタイルを実現できます。
「暮らしスペースは開放感と遊び心溢れる空間にして、仕事部屋は集中しやすい防音環境を作る」など、仕事とプライベートのメリハリをいかにして作るかが快適性を左右する大きなポイント!
リビングやテラスに作業スペースを作って、気分転換できる場所を多く確保するのも面白いアイデアです。
ライフスタイルを反映した理想の家を作ろう
この記事では、ライフスタイルの意味や特徴、理想の家づくりに活かすための考え方について解説しました。
ライフスタイルを決めることで、これから先の人生がより豊かなものになります。
今の自分に自信がない人は、一度立ち止まって理想の人生を思い描いてみるのが良いでしょう。
マイホームを建てるときのヒントを得るチャンスでもあるので、ぜひワクワクした気持ちでライフスタイルを考えてみてくださいね。
意味がイマイチわからないという人は、「毎日をどんな風に過ごせたら幸せか」というテーマで考えてみると、自分なりの答えが見つかりやすくなります。