家の庭やテラスでするバーベキューは、手軽にアウトドア気分が味わえるので憧れる方も多いことでしょう。
「移動に時間がかからない」「友達を招きやすい」「家族で気軽に楽しめる」…など、さまざまなメリットがあります。
ただし、住宅街で行うバーベキューには、それなりのリスクも存在します。
この記事では、家でバーベキューを行うための基礎知識や、適した家の条件、実際に行うときの注意点について解説します。
目次
家でバーベキューはそもそも可能?
家でバーベキューをしたいと思ったら、まずは自分の家がバーベキューに適した環境かどうかを考えてみましょう。
住宅地は一軒家であっても周りに建物が密集していることが多く、近所の迷惑を考慮して行う必要があります。
近隣住宅の距離が近くなりやすい狭小住宅では、バーベキューをするのは難しいかもしれません。
また、マンションではバーベキューの禁止が明記されていたり、安全上「煤煙等を発生させる行為」等が禁止されていることが多く、ほぼ不可能と考えておいた方が良いでしょう。
一方で、家や庭の坪数が広く、近隣の家との距離が十分確保できているなどの条件を満たせば、気兼ねなくバーベキューを楽しめます。
いくらバーベキューをするのに好条件が揃っていても、煙や臭い、騒音など、近所への負担は避けられないので、頻繁にバーベキューをするのは避けた方が良いでしょう。
お家バーベキューに向いている間取りの特徴
お家バーベキューは狭いスペースでもできますが、せっかくならある程度広い場所で快適にやりたいものですよね?
どんな条件の家がバーベキューに向いているのか、具体的なポイントを見てみましょう。
庭や屋上に十分なスペースがある
家でバーベキューをするには、ある程度広いスペースを確保する必要があります。
コンロやテーブルを置くだけでも6〜8畳程度は必要です。スペースがあれば、庭だけでなく、屋上やバルコニーでも良いでしょう。
ウッドデッキやバルコニーでバーベキューをするなら、天然木や樹脂素材は避けて、タイルや舗装材など、燃えにくい素材の上で調理するようにしましょう。
バーベキューをした後の掃除もしやくなります。
近隣住民と仲が良く近所付き合いがある
お家バーベキューをするにあたって、意外に大切なのが近所付き合いです。
普段から近所の人と挨拶をしたり、交流をしていると、苦情や批判も少なくなる傾向にあります。
事前にバーベキューの話を出しながら理解を深めておくのも得策です。
近所の人もバーベキューに誘って、一緒に楽しむのも良いかもしれません。
生垣や高い塀などの仕切りがある
最近では開放感のある庭を持つ住宅が増えていますが、バーベキューを行う場合は、外構に生垣や高い塀があるほうが、近所からの目隠しになって好都合です。
新築やリフォームを計画している場合は、生垣や塀の設置も検討してみるのがおすすめです。
リビングから庭まで移動しやすい動線
快適に過ごすためには、バーベキューのスペースや外溝だけでなく、家の動線も大切です。
バーベキューをする場所からリビングに移動しやすければ、ゲストや家族が休憩しやすいので快適に過ごしやすくなります。
キッチンからもバーベキューをする場所に移動しやすければ、準備や片付けも楽にすませることが可能に。
近くに水回りがあるだけで調理や掃除の手間はかなり軽減されます。
来客用の駐車場がある
駐車スペースに余裕があることも、お家バーベキューに欠かせないポイントのひとつ。
自宅に車を停められる場所があれば問題ありませんが、そうでなければ、自宅からアクセスしやすい時間貸し駐車場を案内する必要がでてきます。
路上駐車は近所迷惑になりやすく、少しの時間だからと路上に停めておいても通報される可能性があるので注意しましょう。
理想の家なら毎日バーベキューも可能?
住宅地で行うバーベキューは、どれだけ周囲に気を配っても制約が生まれるもの…。
「気の合う仲間たちと思いっきりバーベキューを楽しみたい!」…ということなら、将来田舎に別荘を建ててしまうのもひとつの手です。
理想の暮らしを100%反映できる注文住宅であれば、
- プライベート感溢れる開放的なお庭
- 外と中を自由に行き来できるアウトドアリビング
- 専用のコンロや調理台
など、思い通りの別荘を作れます。
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お家バーベキューに必要な道具は?
お家バーベキューに必要な道具は、どんなものがあるのでしょうか?
気軽にアウトドア気分を楽しめる便利アイテムを紹介します。
バーベキュー用の専用コンロ
庭やテラス、バルコニーなどでのバーベキューに欠かせないのは、調理専用の設備やコンロです。
バーベキューコンロは熱源や材質、形がさまざまで、熱源は炭火式やガス式、材質はスチール製やステンレス製、形はテーブルに置ける小さなタイプから、脚つきで地面に設置するタイプまで色々あります。
また、日本で昔から使われてきた七輪もひとつのコンロと言えます。
- コンロを持ち運びたくないなら重くても頑丈なタイプ
- 色々な場所で楽しみたいなら持ち運び可能な軽量タイプ
バーベキューといえば網の上に食材をのせるイメージがありますが、肉や野菜を焼くときに網の間から肉の脂が炭に落ちた際に出る煙が臭いの原因になります。
網の代わりに鉄板を使えば煙を抑えることも可能。
また、無煙ロースターや無煙コンロといった調理器具で臭いを抑える方法があります。
調理器具はバーベキューコンロに限らず色々な種類があるので、家の立地や敷地の大きさ、どんなバーベキューをしたいかというイメージにも合わせて、調理器具を吟味しましょう。
TIMBER YARDのオンラインストアで購入できるおすすめのグリルです。
テントや組み立てイスなどのキャンプ道具
自宅とはいえ、テントや組み立てイスなどのキャンプ道具があったら、アウトドア気分がさらに盛り上がるでしょう。
テントの種類は多種多様なので、好みに応じて選ぶのがベスト。
- 2本のポールをクロスさせて立てる定番の「ドームテント」
- 1本のポールで尖った屋根のような形を作る「ワンポールテント」
- 広げたら簡単にテントになる「ポップアップテント」
など、用途や好みに応じて色々なタイプから選べます。
組み立てイスは、大勢が座れるコンパクトなタイプも良いのですが、ゆったりと座れて昼寝までできるような座り心地の良いものを選びましょう。
座り心地やデザインにこだわって選べば、屋外だけでなく、部屋の中でも使えます。
コンパクトに収納できて持ち運びも楽な組み立てイスなら、使い勝手の良さに手放せなくなるでしょう。
調理台として使える大きめのテーブル
調理台として活用できる大きめのテーブルもあると便利なアイテム。
みんなで食事をするだけでなく、食材置き場や下ごしらえなど幅広い用途に役立ちます。
2段になっていて上下で使い分けができるタイプ、高さ調整可能なタイプなど種類はさまざま。
中には収納棚やランタンスタンドなどの機能を備えた本格的なキッチンテーブルもあります。
トング・炭・軍手などの着火道具
バーベキューでは、炭のほかに軍手やトングなどの着火道具も必要です。
炭は、大人1人につき1時間1キロが目安。
炭の性能は種類・価格帯によって異なるので、家の環境にあったタイプを選びましょう。
- 黒 炭…火付きが良い一般的な炭。立ち消えが少ないのでバーベキューに好まれる。
- 備長炭…安定した火力が自慢。燃焼時間が長いが火が付きにくく扱いが難しい。
- オガ炭…おがくずから作られた炭。接着剤不使用で煙や臭いが出にくい。
- マングローブ炭…手頃な値段だが、煙や臭いが出やすく燃焼時間が早いのが難点。
トングは、炭だけでなく、肉などの食材をつかむのにも便利な道具です。
炭を挟むトングは、食材用より長めで、熱が伝わりにくい特徴があります。
食材用は、肉・魚・野菜をつかみやすい種類が揃っています。
手袋は、火傷だけでなく、手の汚れや怪我からも守ってくれるアイテム。
簡単に手に入る軍手でも良いですが、バーベキューを何度もするようであれば、少し値が張っても耐火性に優れたグローブや、革手袋がおすすめ。
軍手よりも高温のものを持つことができて、木材のトゲなどからも手を守ってくれます。
家でバーベキューをするときの注意点
住宅街で行うバーベキューは、火の扱いに注意するだけでなく、近所への配慮をするのも大事なことです。
バーベキューをする前に覚えておきたい注意点を確認しましょう。
事前に近所にお声かけをする
バーベキューをする前に、まず忘れてならないのは隣近所へのお声がけです。
事前に近所の人たちにバーベキューをすることを伝えておけば、後々トラブルに発展する確率を下げることができます。
さらに、バーベキューをした後にも近所の人へのフォローをしておけば、その後も良好な近所付き合いができるでしょう。
臭いと煙の範囲に気を付ける
バーベキューの苦情に多いのが臭いや煙。
炭の臭いはカーテンや布団、洋服などにつくと、落ちにくいのが特徴です。
20メートルあればぎりぎり臭いがつかないとも言われますが、風向きによって50メートル以上届く場合や、近所の家の中に入り込むこともあります。
住宅密集地など、建物が多い場所であれば、煙や臭いを出しにくいコンロや炭などで、工夫するようにしましょう。
話し声や騒音に注意する
お肉を焼いたりビールを飲んだりしていると、いつの間にか話し声も大きくなっているものです。
また、自分では音を立てていないと思っても、意外と近所には騒音として響いていることもあります。
バーベキューをするとき、さらにアルコール類を飲む場合は、いつも以上に騒音には気を配りましょう。
常識的な時間に終わらせる
住宅地など、周りに建物がある家でバーベキューをするときには、終わらせる時間を考えて始めると良いでしょう。
夕方から始めると気づいたら遅い時間になっていることも多く、小さい子供やお年寄りのいる家庭には迷惑がかかります。
昼の早い時間から始めて、夕方に終わらせれば、近所への負担も少なくて済みます。
マナーを守って楽しいお家バーベキューを
お家バーベキューをするにあたって大事なのは、日常生活を送る近所の人たちに配慮をしたうえでバーベキューを楽しむことです。
煙や臭いを抑えられるアイテムもたくさんあるので、家の状況に合わせて導入を検討してみてください。
ルールとマナーを守って楽しくお家バーベキューができるように工夫してみましょう。
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ご近所への配慮と正しいマナーを覚えて、最高のバーベキューパーティーを実現しちゃいましょう。