フィーカとは?スウェーデンの愛すべき休憩文化と生活に取り入れる方法を紹介

    スウェーデンの人々がこよなく愛する休憩文化「フィーカ」をご存じですか?

    フィーカとは、コーヒーとお菓子を用意してリラックスする時間、スウェーデン式の「ブレイクタイム」のことです。

    デンマーク発祥のヒュッゲに通じる、癒しの生活習慣のひとつです。

    フィーカはスウェーデン文化や生活習慣を知るための重要なキーワードでもあります。

    この記事ではフィーカを通して、スウェーデンの人々の暮らしや考え方、日本の家づくりにおける取り入れ方などを紹介します。

    北欧流のスローライフに興味がある方は、ぜひご一読ください。

    スウェーデンのフィーカ文化とは?

    フィーカタイム

    フィーカ(Fika)とは、甘いお菓子と一緒にコーヒーを楽しむ、スウェーデン人の習慣のことです。

    英語の「コーヒーブレイク」に似ていますが、ただの「休憩」とは一味違います。

    フィーカタイム中は、オフィスやお店の電話はほとんどつながりません。

    だんご

    スウェーデン人にとって、フィーカは仕事よりも趣味よりも大切な時間なのです。

    フィーカはコーヒーがルーツ?

    フィーカタイム
    UnsplashAshley Kirkが撮影した写真

    フィーカという言葉は、スウェーデン語でコーヒー(kaffi)を逆さにしたスラング(造語)です。

    つまり、コーヒーとともに同僚や家族とコミュニケーションをとることが、スラングになるほど親しまれているといえるでしょう。

    実は、スウェーデン人はコーヒー消費量が多く、1人あたりの消費量は世界で4位(2022年:ICO統計/全日本コーヒー協会)、1日平均3.2杯というデータがあります。

    日本は1人あたり1日平均1杯といわれているため、かなりコーヒー好きなのがわかります。

    フィーカは女性たちのお茶会から始まった

    フィーカは1930年代のスウェーデン文化「カフェレープ」から始まりました。

    カフェレープとは、スウェーデン人女性のほとんどが専業主婦だった当時の習慣で、女性たちだけで食器やお菓子を持ち寄って息抜きをすることです。

    だんご

    働く女性がほとんどとなった現在のスウェーデンでも、仕事や家事の息抜きの時間としてフィーカは続いています。

    コーヒーブレイクとの違い

    フィーカは休憩を意味するコーヒーブレイクよりも、スウェーデン人にはもっと深く、欠かせない習慣といえます。

    ひとりでフィーカをすることもありますが、ほとんどの場合は親しい人たちとコミュニケーションをとる時間として活用されています。

    それは、北欧の長い冬が関係しています。

    人間にとって、屋内にこもりがちになることは、精神的にも健康的にもよくありません。

    そこでスウェーデンでは、コーヒーとお菓子を楽しむフィーカを口実にして、人と会って談笑する習慣ができたのです。

    ヒュッゲとの違い

    フィーカと似たような習慣に「ヒュッゲ」があります。

    ヒュッゲはデンマークが発祥で、リラックスした空間や屋外で、家族や大切な人と過ごす時間のことです。

    ゆったり過ごすことが目的のため、キャンプやサイクリング、美術鑑賞なども含まれます。

    それに対してフィーカは、短時間で何度も繰り返す「休憩」や「息抜き」の習慣のこと。

    北欧諸国では、親しい人たちと過ごす穏やかな時間を大切にする文化が根付いています。

    スウェーデン人のフィーカの過ごし方

    フィーカタイム

    ここからは、スウェーデンの人々がどのようにフィーカを過ごすのかを具体的に紹介します。

    日常生活におけるフィーカタイムを取り入れたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

    10時と15時のフィーカタイム

    フィーカタイムと呼ばれる息抜きの時間は、1回につき15〜30分程度といわれています。

    そして最低でも1日2回、10時と15時のフィーカタイムは欠かしません。

    場所はカフェや職場だけでなく、公園や自宅でもよく、何よりもリラックスできる雰囲気が大切です。

    複数人でも、1人でもフィーカをします。

    だんご

    美味しいお菓子とコーヒーを用意して、しっかり休憩を取るのが正しいフィーカタイムです。

    デートに誘う方法として使う

    フィーカは大げさではない誘い方ができるため、デートに誘う方法としても使われています。

    フィーカであれば、誘われる側も気楽に行けるため、双方にとって使いやすい誘い方でしょう。

    フィーカの本来の目的は、コミュニケーションを楽しむことですから、よほどのことがない限り、断られることはないようです。

    仕事のメリハリに使う

    フィーカタイムを取ることで、職場の同僚とコミュニケーションをとることもできます。

    また、しっかり集中して休憩を取ることが、短時間でもリフレッシュ効果を生み、仕事の効率アップにつながります。

    スウェーデンでは、長時間の就労はせずに生産性の高い仕事をしています。

    だんご

    心と体のゆとりによってストレスが減り、家族との時間も増やせるため、一石二鳥ですね。

    注文住宅でフィーカを楽しむには

    コーヒーを準備している様子

    ここからは、注文住宅ならではのフィーカタイムの取り入れ方をご紹介します。

    注文住宅では間取りを自由に設計できるため、フィーカタイムを楽しむ空間にこだわることが可能です。

    フィーカを日常生活に取り入れれば、生活にメリハリが生まれ、ストレスフリーな暮らしが実現できます。

    ウッドデッキでオープンカフェ気分

    リビングの延長上にウッドデッキをつくり、天気のいい日はオープンカフェのように過ごすと、まるで本場スウェーデンのようにフィーカを楽しめます。

    1日に何度もフィーカをすることで、外の空気を吸うと、短い休憩でも気分がスッキリします。

    日差しが気になるなら、壁に設置できるオーニング(布製の屋根)を使うと、さらにお店のような雰囲気が楽しめます。

    だんご

    広いウッドデッキならばハンモックを置いて、シエスタ気分を味わうのもいいですね。

    快適キッチンで手作りクッキーやお菓子を用意

    マフィン
    UnsplashAneta Voborilovaが撮影した写真

    フィーカでコーヒーとともに楽しまれているのは、クッキーや焼き菓子などが代表的です。

    リビングまで見通せる快適なキッチンがあれば、手作りお菓子を用意して、友人たちとフィーカを楽しむこともできます。

    本場のフィーカもおしゃべりが目的。

    甘いお菓子とコーヒーがあれば、にぎやかなフィーカを過ごせるでしょう。

    バルコニーや中庭で静かなティータイム

    ティータイム

    ひとりでのんびりフィーカを過ごすなら、バルコニーや中庭などの外と隔てられた空間で、コーヒーの香りを楽しむのもおすすめです。

    静かに深呼吸できる場所があると、頭の中をリセットしやすいでしょう。

    室内と同じ色調の床材を使うと、空間が広く見えて、おしゃれな空間演出ができます。

    リビング階段の下を隠れ家風に

    リビングを大空間にしてリビング階段を採用する間取りは、注文住宅ならではのおしゃれな空間設計として人気があります。

    だんご

    そのリビング階段の下の小さな空間に、フィーカ用隠れ家風の場所を作るのはいかがでしょうか。

    座り心地のいいチェアを置いておけば、1日に何度も行きたくなる場所になるでしょう。

    フィーカを日常生活に取り入れてストレスフリーに

    フィーカタイム

    ここまで、フィーカを通して、スウェーデンの人々の暮らしや考え方、日本の家づくりでの取り入れ方などを紹介しました。

    日本でもフィーカを取り入れることで、仕事とプライベートにメリハリができ、ストレスフリーの生活が送れます。

    フィーカを楽しむためには、コーヒーとお菓子、それにリラックスした雰囲気や場所も大切です。

    自宅にフィーカができる空間があると、日常生活が豊かでリラックスしたものになるでしょう。

    だんご

    こだわりの空間で、家族や友人を誘ってフィーカタイムを楽しんでみませんか。