初心者でも簡単!家庭菜園のはじめ方ーー道具、コツ、おすすめの野菜とは?

    栽培から収穫、食べるまで、たくさんの達成感が味わえる家庭菜園。

    プランターで栽培できるものを選べば、マンションやアパートに住んでいても気軽に始められます。

    自然を相手にするだけあって、天候や害虫などに気を配る必要はありますが、手間をかけただけ、食べる時の満足感は格別!

    家庭菜園を始めるにあたって、コツや必要な道具、家庭菜園ビギナーにおすすめの野菜や果実を見ていきましょう。

    家庭菜園で失敗しないコツ

    家庭菜園をしている人の様子

    家庭菜園を始める前に、植える場所や季節など、植物に合わせた環境を整える必要があります。

    こちらでは、家庭菜園を始めるにあたって、最低限押さえておきたいコツをご紹介します。

    場所は日当たりと風通しの良いところを選ぶ

    植物の成長を左右するのが日当たりと風通しです。

    場所は、太陽の光が長時間届く南向き、直射日光と風の通る屋外であれば理想的。

    でも、理想の場所を確保できない場合は、その条件に合った野菜を植えると良いでしょう。

    1日の日照時間が6時間以上の場合は、ほとんどの野菜が問題なく育つと言われます。

    3〜4時間の「半日陰」だと、レタスやパセリ、アスパラガスなどがおすすめ。

    それ以下の「日陰」の場所にはショウガやヤマイモなどが適しています。

    風通しの良くない場所だと、水やりの後に根腐れしたり、病気やカビ発生の原因ともなるので、換気を欠かさないようにしましょう。

    風通しの良い場所であっても、茎や葉が折れるほど強風が吹く場所や、エアコンの室外機の近くは栽培に適さないので要注意です。

    生育時期と季節に合わせて水やりの頻度を考える

    人間同様、植物も生育時期や季節に合わせた水やりが必要です。

    栽培方法や植物の種類でも異なりますが、一般的に、種を蒔いてから発芽するまでは水を切らさないこと。

    発芽が確認できたら、根の張りが浅く葉が小さい芽には優しく量を控えめに水をあげましょう。

    本葉が成長してきたら、土の表面が乾いた時にたっぷり水をあげると良いでしょう。

    乾燥しやすく暑い夏は多めに、冬の間は回数が少なくなります。

    でも、むやみに水をあげて良いものでもありません。夏の場合は日中水やりをすると地中が高温になり、根腐れする可能性が高まるので、朝や夕方、気温が下がった時間にあげると良いでしょう。

    また、冬は夜間水が凍る場合があるので、冷え込む時は夕方から夜の水やりは禁物です。

    種まき時期に合わせて始める

    家庭菜園を作る時は、種を蒔く時期もとても大事。

    植物の種類によって最適な時期があるので、それを確認すると同時に、種の温度変化や湿気にも気をつけましょう。

    種のパッケージを開けたらすぐ蒔き、残ったら乾燥剤を入れた密封容器に入れて冷蔵庫で保管します。

    また、畑に種を直接蒔いて育つダイコン、ニンジン、気温が高い時に種を冷やす「芽出し」が必要なレタスやホウレンソウ、逆に高温にならないと発芽しない夏野菜など、植物の特性を把握した上で種まきをしましょう。

    家庭菜園に最低限必要な物を揃えよう!

    家庭菜園に必要な道具

    家庭菜園のコツを掴んだところで、道具類の準備です。

    最近では100円ショップで花柄の園芸用手袋が売られていたり、気軽に可愛い園芸用品が揃えられるようになりました。

    形から入るという人も、そうでない人も、思わず色々買い揃えてしまいそうになりますが、今一度、本当に何が必要なのか確認しましょう。

    プランター

    プランター

    庭や土地があって、露地栽培ができる人はともかく、場所がない多くの人にとって、気軽に家庭菜園が実現できるプランターは必須アイテム。

    プランターとは、草花を育てる鉢や箱のこと。

    日本ではプラスチック製の長方形のものを指すことが多いですが、材質は木製、陶磁器、形も円筒形や半円形など様々です。

    トマトやジャガイモなど、根を張る植物には深さ35センチ以上など、プランターは、デザインだけでなく、育てたい植物に合う大きさや形を選ぶことも大切です。

    鉢底石

    鉢底石

    鉢底石とは、その名の通り、植木鉢やプランターの底に敷く石のこと。

    土が底からこぼれにくくする他、排水性、通気性を保つ役割も果たします。

    道端の石で代用できますが、市販のものは、通気性、保水性に優れ、植物に負担がかからないよう工夫されています。

    鉢に入れる鉢底石の量は、植物によって異なりますが、大体底から2〜3センチが目安。

    鉢底石は繰り返し使えるので、再利用する場合は、苔や泥を洗い流して乾かしておきます。

    また、鉢底石を入れる前に敷く鉢底ネットもよく利用されます。

    これは、石の隙間から流れる土の流出や、ナメクジなどの害虫が鉢の中に侵入するのを防ぐ役割があります。

    目が細かく通気性の良いネットであれば、三角コーナー用ネットなどでも代用できます。不織布タイプは通気性が悪いので避けましょう。

    培養土

    土

    プランターで菜園を作る時、酸性度を表すpH値が育てる作物に合っていなければ植物は育ちません。

    そんな時役に立つのが培養土。

    市販の培養土はpH値がすでに調整済みで、保水性、排水性などに優れ、殺菌処理もされていて、病害虫がつきにくい利点があります。

    種まき用、挿し木用、野菜用など、育てる植物に合わせて配合されています。

    土壌の酸性度は調整済みですが、酸性の雨が降る日本では、アルカリ性を好む果樹や野菜を育てる時には石灰などでpH値を調整します。

    肥料

    植物に肥料を与えている様子

    菜園作りを成功させたい時に活躍してくれるのが肥料です。

    窒素、リン酸、カリを基本として、カルシウムやマグネシウムも時には加えて植物に必要な栄養分を補います。

    肥料は、植物性、動物性の有機物を原料にした有機肥料、鉱物などを分解して作る無機肥料に分けられます。

    化学肥料も無機肥料です。

    有機肥料は即効性に欠け、臭いや虫の発生、発熱などの弊害がありますが、一度に多く与えても障害が出にくいという利点もあります。

    無機肥料は清潔感がありますが、過剰に与えると障害が出たり、環境へ負担がかかるという欠点があります。

    肥料を入れるタイミングは植物によって異なりますが、大きく分けて2回。

    最初は、種や苗の植え付けをする前に「元肥」を、その後、成長する過程で必要であれば「追肥」を施します。

    元肥は有機肥料や、無機肥料でもゆっくり効果が現れる緩効性肥料を使用し、追肥には速効性肥料を使う傾向にあります。

    スコップ

    家庭菜園用のスコップ

    土作りや苗の植え付け作業などに欠かせないのがスコップです。

    先が尖っていて、土を深く掘り返すのに便利な剣先スコップ、先端が直線で、土などをすくう作業に適した角型スコップなど、お店にはさまざまなスコップが並びます。

    プランターや鉢など狭い場所で使う時は、移植ゴテとも呼ばれる長さ30センチ前後の小型のスコップが便利でしょう。

    苗の植え付けや植え替えには細いもの、土を深く掘り起こす時は金属の刃がついたものなど、いくつかあれば理想的ですが、長く使えるものなので、重さやハンドルの握りやすさなど、少なくともひとつ、自分に合ったものを選ぶことをおすすめします。

    支柱

    丈が伸びるものや、つる性の野菜を育てる時に役に立つのが支柱です。

    支柱を立てることで、風や果実の重さで植物が倒れるのを防ぎ、つるや葉を上に向かって育てることで、全体への風通しや日当たりが良くなります。

    長さは120〜240センチほど。トマトやきゅうりなどは2メートル位、ナスやピーマンは1メートル位の支柱を生育に合わせて立てるようにします。

    植物の種類によっても立て方は様々で、シシトウ、ズッキーニなどは1本仕立て、なす、ピーマンなどは3本仕立て、プランターで育てるマメ科の野菜やミニカボチャなどは「あんどん仕立て」と呼ばれる立て方がおすすめ。

    広げるだけで「あんどん仕立て」になる便利な支柱や、つる用のネット、支柱を固定させるのに便利な麻ひもなども、必要に応じて入手しましょう。

    殺虫殺菌スプレー

    植物に殺虫スプレーを吹き付けている様子

    植物を育てる時、厄介なのが害虫の存在、そしてうどん粉病などの病気の発生です。

    せっかく自分で野菜を作るのであれば、殺虫・殺菌スプレーの類は避けたいと思う人も多いでしょう。

    でも、果実を収穫する前に虫に食べられては意味がありません。

    虫の神経伝達や呼吸を阻害したり、脱皮を阻止する殺虫スプレーは、できるだけ害虫だけに打撃を与えるように考えられています。

    正しい使用量、方法を守って使いましょう。

    また、ヤシ油成分等の有効成分で作られた有機農業用の病害虫予防スプレーも売られています。

    米酢、トウガラシ、ニンニクを合わせて自家製殺虫・殺菌スプレーも作れるので、自分に合ったスプレーを選べれば良いですね。

    初心者におすすめの野菜6選

    家庭菜園をしている人の様子

    家庭菜園の準備で一番楽しいのが、何の野菜・果実を栽培しようか考える時ではないでしょうか。

    家庭菜園が初めてであれば、ビギナーでも失敗しにくい野菜から始めてみましょう。

    こちらでは、栽培しやすい人気の野菜・果実をご紹介します。

    これらは、野菜用の一般的な培養土や肥料、鉢底石でできるものばかり。

    日当たりや風通し、強い風の当たる室外機のそばに置かないなど、基本的なことを守れば、きっと美味しい作物が収穫できますよ。

    夏の定番!「ミニトマト」

    ミニトマト

    小さな実がいくつもできるミニトマトは、家庭菜園で定番の野菜です。

    アンデス山脈の高地を原産とするトマトの栽培には、風通しと水はけが良い環境を好みます。

    水分や養分が多すぎると実がつかなかったり、病害虫がつくこともあります。

    植え付けの時期は、関東などでは日中の気温が上がる4〜5月頃が目安。

    買う時点で蕾か花がついている苗がベストです。

    肥料が多すぎると葉や茎だけ生長して実がつかないトマトもあるので気をつけましょう。

    プランターは、直径30センチ、深さ30センチ以上。

    葉や茎の付け根から出る「わき芽」は、小さいうちに掻き取ります。

    ベランダなどにプランターを置く場合、高温で乾燥した環境で発生するアブラムシなどの害虫には、細心の注意を払う必要があります。

    寒さにも暑さにも強い「ネギ」

    ねぎ

    寒さにも暑さにも強く、家庭菜園ビギナーに優しいネギ栽培。

    水はけと通気性さえ気をつければ、1年に何度も収穫を楽しめます。

    種を蒔く時期は、地域や天候によって異なりますが、育成適温は15~20度前後。春か秋が適しています。

    冬場を除いてほぼ1年中収穫できて、日陰でも育ちます。

    反対に暑すぎると生育が悪くなるので、日当たりが良すぎたら日陰を作ってあげると良いでしょう。

    ネギ栽培に必要なのは、深さ15センチ以上のプランター。

    種をバラ蒔きにし、上から土をかぶせたら発芽までたっぷり水やりをします。

    発芽後は、涼しい時間を選んで乾燥したら水やりを。株が混み合ってきたら、最終的に2〜3センチ間隔になるように間引きします。

    収穫は、根元2センチほどを残して収穫すると、切ったところから葉が伸びて何度も収穫できるようになります。

    冬になると枯れたようになりますが、春になると新たに葉が伸びてきます。

    一度にたくさんの収穫を期待できる「きゅうり」

    きゅうり

    つるの長いきゅうりは、夏の日差しから家を守る緑のカーテンとしても役立つ植物のひとつ。

    生育速度が速く、1日3センチ以上大きくなることもあるとか。生育温度は20〜25度程度。

    関東地方では5月の連休頃が植え付け時期です。

    種の直播きもできますが、初心者は苗の移植栽培がおすすめ。

    子葉と初期葉の間の茎が太くしっかりして、節間が詰まったものが良い苗です。

    半日陰でも生長しますが、日当たりや風通しが悪いとうどん粉病を発症しやすいため、わき芽を摘んで予防しましょう。

    浅く広く張るきゅうりの根の性質から、プランターは50x30x30センチ以上のものが理想。

    夏場は敷き藁などを敷いて、土の乾燥を防ぎます。

    茎や葉の組織が弱いので、2メートル程度の支柱を立てておきます。

    苗を植える際にたくさん水をあげて、その後は水やりを控えると、根が成長し、夏場の乾燥に強くなります。

    ハーブの香りを楽しめる「バジル」

    バジル

    イタリア料理などでおなじみの「バジル」。

    暑さに強く、少ない手間で栽培、収穫できます。

    バジルの適温は25度前後。5〜7月頃に苗を植えると良いでしょう。

    初心者は、やはり苗を買うのがおすすめ。

    最初はプランターの底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげます。

    その後は、風通しの良い日向に置き、土の表面が乾いたら水をあげる程度です。

    植え付けから1〜2週間経ったら、太く育ちが良さそうな茎を選んで2本に、その後また1〜2週間後に1本に間引きしましょう。

    葉っぱが10枚以上になったら野菜用の液体肥料を1週間に1回、水やりの時にあげましょう。

    茎の高さが20〜30センチほどになったら、上部の柔らかい葉っぱから順番に収穫です。

    中心の茎の先端をハサミで切り取れば、小さな芽にも養分が行き渡り、収穫量を増やせます。

    花が咲くと味が落ちるので、花が咲く前に花穂を摘み取りましょう。

    ベランダでも育ちやすい「いちご」

    いちご

    愛らしさが人気のいちごは、家庭菜園でも人気。でも、いちごの栽培は一筋縄ではいきません。

    冷涼な気候を好み、適温は17~20度。夏の暑さや乾燥に弱いです。

    適度の水分と有機質を含んだ肥沃な土壌を好みます。

    1年に1度、5〜6月頃収穫できる「一季なり」と寒い時期以外年中花が咲く「四季なり」があり、四季なりはこまめに追肥をするなど手間がかかります。

    一季なりのいちごは10月に植えつけます。

    苗は葉の付け根が地上に出るように植えて、乾燥には極力気をつけましょう。

    寒さと泥跳ね防止のために根元に藁などを敷きます。2月になったら、傷んだ葉や枯葉を取り、風通しを良くすれば、病害虫対策にもなります。

    追肥もこの時行います。

    3月には花が咲き、15〜25度で受粉できます。

    開花から3〜4日経った晴天の午前中に、筆や綿棒で花粉を雌しべにつけて人工授粉をします。

    収穫までは防虫ネットなどで害虫や鳥の被害を防ぎます。

    人工授粉をしてから40〜50日で食べられる大きさに育ちます。

    最短一ヶ月で収穫できる「小松菜」

    小松菜

    丈夫で生長が早く、暑さや寒さに強い小松菜は、家庭菜園を始めたい初心者にぴったり。

    種まきから1ヶ月程度で収穫できるので、せっかちでも大丈夫。

    低温にも高温にも強いので、長期間の栽培が可能です。

    初めての場合は、害虫がつきにくい秋に種まきするのがおすすめ。

    深さ1センチ程度の溝をつけた培養土に深さ1センチ間隔で種を蒔き、溝の両側から土を指でつまむようにしてかぶせます。

    3〜4日で発芽し、双葉が開いたら大体3センチ間隔になるように、最初の間引きを行います。

    間引き後は根元に土を寄せ掛ける「土寄せ」をしましょう。

    間引きの1週間後に追肥を行い、その後2週間ごとに追肥と土寄せをします。

    葉が7〜8枚になったら1本おきに根元を切ります。

    草の丈が20〜25センチになったら食べ時。

    10日おきに種を蒔けば、時期をずらして長い期間収穫を楽しむことも可能です。

    家庭菜園の醍醐味:種から収穫までの達成感を存分に楽しもう!

    苗が並んでいる様子

    動物のように声が出せなくても、毎日変化が感じられる植物。

    芽が出て、葉が成長し、花が咲き、収穫した葉っぱや実が食べられる野菜は、食べた時の喜びもひとしおです。

    色々作りたくなりますが、まずは初心者でも失敗が少ない野菜から始めて、収穫を実感するのが大事。

    その面白さに、あなたもハマってしまうかもしれません。

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      だんご家具販売スタッフ
      雑貨と家具に興味があり、日々大好きなものに囲まれながら仕事しています。話すこと、食べることも大好きなので、接客の際に商品提案のお話だけでなく、お客様から美味しいお店の情報を仕入れることも大切にしています。