佐藤オオキは日本のデザイナーおよび建築家です。
デザインオフィス「nendo(ネンド)」の代表でもあり、プロダクトのデザインを手掛けるだけでなく、最近では事業や組織のデザインにも携わっています。
この記事では、佐藤オオキの成り立ちやデザインの特徴、代表作について詳しく解説します。
目次
デザインオフィスnendoを創設した佐藤オオキ
日本のデザイナーであり建築家でもある「佐藤オオキ」は、デザインオフィス「nendo(ネンド)」の代表です。
プロダクトや事業、組織のデザインだけでなく、大手企業の技術力アップを支援するなど、海外からもオファーが寄せられます。
またグッドデザイン賞や、デザイン界のアカデミー賞といわれる「Elle Deco International Design Award デザイナーオブザイヤー」など、国内外で多くの賞を獲得。
彼が手掛けた代表的な作品は「ニューヨーク近代美術館」やイギリスの「ビクトリア&アルバート博物館」フランスの「ポンピドゥー・センター」など、世界の主要な文化施設に収蔵されています。
佐藤オオキの経歴
佐藤オオキは1977年12月24日、カナダに誕生しました。東京に移住後、早稲田大学の大学院で建築学修士号を取得しています。
2000年に早稲田大学理工学部建築学科を首席で卒業。2012年~14年には、早稲田大学非常勤講師も務めています。
デザイン事務所nendoを立ち上げる
2002年、早稲田大学の大学院理工学研究科建築学専攻の修了と同じタイミングで、佐藤オオキはデザインオフィス「nendo(ネンド)」を立ち上げます。
設立のきっかけは「ミラノサローネ(国際家具見本市)」に刺激を受けたこと。
社名である「nendo」は日本語の「粘土」や工作用粘土といった、模型製作材料を意味しています。
東京とミラノに拠点をもち、建築やインテリア、プロダクト、グラフィックなど、幅広いデザインを展開。
nendoの設立以降Dezeen、ウォールペーパーデザインアワード、レッドドットデザインアワードなど、数々の名誉ある賞が授与されました。
2012年にはシンガポールオフィスが誕生しています。
佐藤オオキやnendoの近年の主な実績
さまざまなクライアントのプロジェクトに関わる佐藤オオキや、彼が代表を務めるnendo。
ここからは、近年の実績をいくつかご紹介します。
N02リサイクルプロジェクトを手掛ける
デンマークの老舗家具メーカー「フリッツ・ハンセン」による「N02リサイクルプロジェクト」は、nendoが最近担当した企画の一つです。
フリッツ・ハンセンによる廃棄物の一部を、新しい製品として持ち帰ることができるというもの。
「N02リサイクルチェア」は再利用されたプラスチックが使われており、不要になった場合は、もう一度リサイクルできる仕組みとなっています。
東京2020オリンピックの聖火台をデザイン
佐藤オオキは東京でおこなわれた、2020オリンピックの聖火台をデザインしました。
現在は2024年に運行予定の、フランス全域とフランス国外の各都市を結ぶ「フランス高速鉄道TGV」の新型車両のデザインを手掛けています。
佐藤オオキが手掛けた有名北欧家具メーカーとのコラボシリーズは数多くあります。「TIMBER YARD」の公式ショップなら、モダンなお部屋にぴったりのインテリアアイテムが豊富に揃っています。
\TIMBER YARDオンラインストアはこちら/
佐藤オオキ・nendoの代表作5選
ミニマムでありながら細部にこだわりを感じるのが、佐藤オオキやnendoの手掛けるデザインの特徴。
プロダクトと、デザインの背景にある歴史にも目を向けています。ここからは、代表的な家具や照明を5つご紹介します。
機能美を実現したNJPシリーズ
建築家などが愛用していた、伝統的なアーム式のデスクランプを発展させた照明器具「NJPシリーズ」。
デンマークの照明ブランド「ルイスポールセン」から製造されています。
すっきりとしたフォルムと、マットなカラーリングは、さまざまなテイストのインテリアにぴったり。
ランプの位置を簡単に調節できたり、シェードに動きの効率化とLEDの放熱の役目をもつ開口部が付いていたりと、機能性にも優れています。
ラインナップ |
---|
フロア / テーブル / ミニテーブル / ウォール |
使用する場所や目的に合わせて選びましょう。
▼NJPシリーズはこちら▼
無垢材の質感が主役のN01
「N01(エヌゼロワン)」はnendoと、デンマークの老舗家具メーカー「フリッツ・ハンセン」のコラボレーションによって誕生したアームチェアです。
木の温もりを活かした軽やかな佇まいは、シンプルでありながら複雑な構造。
9層の合板を使用した座面と背面を合わせる、フリッツ・ハンセンのスタッキングチェアシリーズの特徴を取り入れています。
計算しつくされたデザインは、どの角度から見ても美しい仕上がりです。
部屋のコーナーに置いたり、ダイニングチェアとして使ったりと、フレキシブルに対応します。
▼N01はこちら▼
廃プラスチックを活用したN02 RECYCLE
「N02 RECYCLE」は家庭からでる、廃プラスチックを使った多目的チェア。
再リサイクルができるのが特徴的です。「N01(エヌゼロワン)」と同様、フリッツ・ハンセンとの共同制作となっています。
ワークテーブル上の紙の折り目からヒントを得てデザインされたシェルの折り目が、座る人の背中を支える役目を果たします。
スレッド脚モデルは前後の脚をつなぐことで、4本脚ならではの優美なフォルムを強調しています。
色は全部で7種類。
額縁のような照明インテリアを楽しめる「Gaku」
nendoの意欲作として知られる「Gaku」シリーズは、四角いフレームを額縁に見立てたおしゃれなインテリアアイテム。
イタリアを代表するトップ照明ブランド「FLOS(フロス)」から販売されています。
額縁の中に配置された照明と小物のバランスは、美しく個性的。
ボウル・キーボウル・ブックエンド・鏡・花瓶とさまざまな種類があり、別売りの小物と組み合わせて自由な配置を楽しむこともできます。
照明と小物がセットなので“見せる収納”に使いやすく、置く場所によってはブックスタンドや生花に活用できるのも魅力。
ホワイトカラーや充電式のワイヤレスタイプもあるので、見た目を損なわずにおしゃれな空間を作りたい人にはおすすめです。
▼Gakuシリーズはこちら▼
シリンダーのみで構成されたデザインが美しい「Sawaru(サワル)」
同じくFLOSから販売されている「Sawaru(サワル)」は、大きな筒状のシリンダーを2つ組み合わせたシンプルな照明器具です。
長いシリンダーは光源としての機能を果たし、短いシリンダーは土台として使用されます。
ベース部分にあるピンの角度を調節することで、25度・40度・60度の3段階で投射角度を調節できるのがポイント。
調光器ペダルを使用すれば、赤みがかった温もりの灯りからクールな雰囲気を演出できる青色まで、色や光の強さを自由自在に変更できます。
極限まで無駄を削ぎ落としたデザインは、インテリアアイテム単体として見ても非常に美しいもの。
部屋を明るくする照明として使えるのはもちろん、アートを照らしたり、壁に投射して間接照明のように使ったりと、用途も多彩な一品です。
▼Sawaruはこちら▼
国際的に活躍する佐藤オオキ
国内外で、さまざまなプロジェクトに関わる佐藤オオキ。
日本デザイン界において、最も注目を集めている人物の一人です。
シンプルでありながら、さり気なくセンスが光る作品は、いつもの空間にプラスするだけで、ワンランク上のインテリアに仕上がります。
「すっきりとしたデザインが好きだけれど、人とかぶりたくない」という、こだわり派の方は、ぜひ家具や照明をチェックしてみてくださいね。
佐藤オオキが手掛けた有名北欧家具メーカーとのコラボシリーズは数多くあります。「TIMBER YARD」の公式ショップなら、モダンなお部屋にぴったりのインテリアアイテムが豊富に揃っています。
\TIMBER YARDオンラインストアはこちら/
カラーとベースの組み合わせによって雰囲気が大きく変わるので、家庭や職場など使用する場所に合わせてセレクトしてくださいね。