重厚感のあるログハウスは、アウトドアブームの影響から近年注目されています。
おしゃれなイメージがあるものの、ログハウスに関して知らない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ログハウスの基礎知識や魅力、建てるポイントを詳しく解説します。
内容を理解すれば、ログハウスでの理想の暮らしがイメージしやすくなりますよ。
ログハウスが気になる方、別荘やセカンドハウスを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ログハウスの基礎知識
ログハウスは丸太を積み上げて建てた家のことです。
室内の壁や床、天井などすべて天然木で作られています。
木材のあたたかみを感じられて日常では味わえない生活ができる点が魅力です。
さらに、ログハウスの発祥地はフィンランドであるため、外観や内装も異国の雰囲気を感じられます。
ログハウスの仕組み
ログハウスは、丸太を横にして積み上げて壁を構成しています。
そして木が交わる箇所で互いの丸太を切り欠いて組み合わせている構造です。
丸太を重ねた壁は強くて建物を支えているため、大きな空間を作れます。
そのため、間仕切り壁を自由に配置しやすくなり、家族構成の変化に合わせて変えられます。
ちなみに一般的な木造住宅との違いは、木材の組み方と木材の量です。
木材住宅は角材に加工された木材を使用して土台を組み、その上に柱を立て、梁をのせて作ります。
壁は別の材料を使うため、木材の使用量を抑える構造です。
一方ログハウスは、木材をすべて横向きにして組み立てています。
ログ材そのものが壁であり構造体なので、木材住宅に比べると圧倒的に木の使用量が多い構造です。
ログハウスの魅力
ここからは、ログハウスの魅力を4点ご紹介します。
断熱性が高い
木材の内部にはたくさんの空気が含まれており、天然の断熱材といわれています。
空気の層が厚い壁となって外部の熱を遮断し、内部の熱は逃げにくい構造だからです。
そのため、木材はコンクリートに比べると約12倍の断熱性があるというデータもあるほど。
夏はほとんどエアコンを使わず、冬は薪ストーブだけで温まる断熱性を誇示します。
調湿効果がある
木材は、高い湿度の中では空気中の水分を取り込み、乾燥している環境では水分を放出する性質を持っています。
そのため、ログハウスの室内は適度な湿度が保てて、人の健康に優しい空間を作り出しているのです。
乾燥で引き起こす風邪や高い湿度で起こるカビを防ぐ役割があります。
耐震性、耐火性が高い
ログハウスは地震の際、重量がある丸太同士が摩擦を起こし、その力で地震の揺れを吸収する働きがあります。
実際、日本ログハウス協会による実物大ログハウスで振動実験をした結果、阪神淡路大震災並みの振動を与えても「小さな亀裂が数カ所」「傾きが数mm程度」で済んだデータがあります。
また、太いログ材を積み重ねることで燃えにくく、内部に燃焼が及ぶ前に酸素の供給も遮断されるので火が消えやすい性質があります。
つまり、耐震性、耐火性があることから地震に強い家なのです。
癒し効果がある
木材の年輪や木目の曲線は自然が作り出した唯一無二の美しさです。
この曲線美は「ゆらぎ」と関係しており、独特なリズムは「1/fゆらぎ」と呼ばれています。
「1/fゆらぎ」は人に安堵感を与えてリラックス効果が期待できます。
自然界にしかない木や川のせせらぎ、小鳥のさえずりなど心地よいと感じるものに「1/fゆらぎ」があるのだとか。
癒し空間が作りだされている点もログハウスの魅力だといえるでしょう。
ログハウスを建てたいと思ったらやること
ここからは、ログハウスを建てたいと思った時に始めること2点を紹介します。
ログハウスを扱う会社や工務店を探す
まずは、ログハウス専門の業者や注文住宅を建てる工務店を探しましょう。
費用はかかりますが工事期間が短く、安心して任せられるからです。
ログハウス用キットを購入してセルフビルドする方法もありますが、この場合だと完成までに時間がかかり、大型の工具や重機が必要なことも。
安心安全なログハウスを作るのであれば業者に任せる方がよいでしょう。
土地を探す
業者を探すのと並行してログハウスを建てる土地も探しましょう。
建てたい地域があるならば、地元の不動産屋を訪ねるのも1つの手段です。
前もって理想のロケーションや雰囲気、相場などを伝えれば、ログハウス建設に適した場所を紹介してくれることも。
また、状況によっては規制がかかっている場所もあるため、専門家に相談することが望ましいでしょう。
ログハウスを建てるのに適した場所
ログハウスを建てる際に迷うのが、建てる場所ではないでしょうか。
近年は広大な自然の中に建てたり、あえて住宅地の中に建てたりなどログハウスの建築場所はさまざまです。
しかし、基本的には建築基準法や耐火性能・安全性の条件を満たしていることが必須です。
下記はログハウスを建てるのに適した場所の一例です。
建設場所は、広い敷地で隣の家との距離が離れている場所や自然が残る景観が周辺に残る環境であれば問題はありません。
一方で、準防火地域では屋根や外壁素材など火を広げない建築であれば、住宅地でも建てられる可能性があります。
上記も含めて不動産屋に相談することをおすすめします。
ログハウスの過ごし方
コロナ禍により自宅の過ごし方が変わりつつある中、ログハウスでの過ごし方は注目されています。
ここから過ごし方の一例をご紹介しましょう。
森林浴を楽しむ
ログハウスと自然は切り離せない関係です。
身近に自然が溢れている環境なので、常に森林浴をしながら心と体を休められます。
森林浴にはフィトンチッドという物質が関係しており、自律神経を安定させる効果があります。
つまり森林浴をするだけで自然のアロマテラピーを受けられる環境なのです。
ログハウスの温かさや家を取り囲む自然の環境は、心を穏やかにして過ごす時間になるでしょう。
スローライフを満喫する
日常で便利なものに囲まれ、物に溢れている環境に身を置いている方は、ログハウスならゆっくりとした時間を過ごせます。
例えば、朝はゆっくりとコーヒーを淹れて、昼はハンモックをぶら下げて昼寝や読書をし、夜は満天の星空を眺めるなど。
ログハウスでの時間は、非日常を味わえます。
自然の中に身を置いていることで心に余裕が生まれるため、あえて何もしないスローライフを満喫できるのです。
趣味を楽しむ
ログハウスは趣味に没頭できて作業場としても活躍します。
下記がその一例です。
ログハウスは非日常な体験ができる自由な空間でもあります。
日常を忘れて木に囲まれた贅沢な時間の中、趣味を楽しめるでしょう。
ログハウスは心と身体に優しい住まい
ログハウスは木材をダイレクトに感じられて心と身体に優しい住まいです。
日常からかけ離れた環境で過ごしたい方や自然の中に身を置きたい方にとっては、気持ちを切り替えてリフレッシュできる空間になります。
ログハウスを住居やセカンドハウスとして考えている方は、理想のイメージを持って工務店や土地探しを始めればスムーズに建てられますよ。
ぜひ検討してみてください。
そのため別荘やセカンドハウスとして人気があり、住宅街にも調和することから近年は自宅として建てる方もいます。