浴室乾燥機を快適に使う方法は?メリット・デメリットも解説

    浴室乾燥機は、雨や雪などの天候や、花粉などの外部環境に左右されないで洗濯物を乾かしたい場合に、大変役に立つ設備です。

    しかし本当に必要なのか、光熱費や使い方を知ってから設置するか判断したいと考える人も多いでしょう。

    この記事では、浴室乾燥機のメリット・デメリットや、快適に使うコツを詳しく解説します。

    浴室乾燥機を上手に使うためにも、ぜひ参考にしてみてください。

    浴室乾燥機とは

    浴室乾燥機

    浴室乾燥機とは、浴室の天井に設置する乾燥機のことです。

    主に4つの機能があります。

    1. 乾燥
    2. 換気
    3. 暖房
    4. 冷房(涼風)

    冬場は暖房、夏場は冷房を使うことで浴室までの導線を快適にできたり、窓のない浴室でも24時間換気したりできます。

    浴室乾燥機を使うメリット

    バスルーム

    ここでは、浴室乾燥機の代表的なメリットを5つ紹介します。

    KAORI

    浴室乾燥機は後付けもできる設備のため、現在自宅に設置していない人も、メリット・デメリットを検討してみてはいかがでしょうか。

    天候・花粉を気にせず干せる

    雨や強風、雪の降る日など、外干しでは洗濯物が乾かない天候の場合、浴室乾燥機を使えば短時間で乾かせます。

    花粉が飛散する時期やPM2.5、黄砂などの環境問題の影響や、自宅の周辺に幹線道路や工場地帯がある場合などは、浴室乾燥機を重宝するでしょう。

    部屋干し臭がなくなる

    浴室乾燥機は短時間で乾燥させるため、部屋干し臭がほとんど発生しません。

    衣類の雑菌が繁殖する前に乾燥が完了するため、洗濯物を清潔に保てるのがうれしいですね。

    KAORI

    メーカーによっては空気清浄機能が付いているタイプもあり、タバコ臭やペット臭、汗臭などを脱臭することが可能です。

    洗濯乾燥機よりもシワになりにくい

    洗濯物を乾かすには、洗濯乾燥機を利用する方法もあります。

    洗濯乾燥機との大きな違いは、浴室乾燥機では洗濯物を浴室に吊るして乾かすため、シワになりにくいということです。

    逆に洗濯物を干す手間はかかりますが、短時間でしっかり乾燥させられます。

    浴室のカビ防止対策ができる

    浴室乾燥機で洗濯物を乾燥すると、換気扇だけの換気よりもカビ対策ができます。

    浴室乾燥機の乾燥機能は、浴室内を熱風で温めながら乾燥させるため、カビが生えにくいのです。

    しかし乾燥機能を使わないで24時間換気機能を使う場合は、カビが発生する可能性はあるため、定期的にカビ対策をしましょう。

    ヒートショック対策ができる

    浴室に暖房機能があると、ヒートショック対策ができて安心です。

    暖房しながら浴室のドアを開けておけば、脱衣室〜浴室〜湯船までの温度を調節できます。

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    寒さで脱衣室を使用するのが辛いと感じずに入浴することが可能なため、シニア世代だけでなく、乳幼児の入浴にも便利な機能といえるでしょう。

    浴室乾燥機を使うデメリット

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    ここでは浴室乾燥機に関するデメリットを紹介します。

    設置を検討する際には、ぜひ参考にしてください。

    光熱費がかかる

    浴室乾燥機の光熱費は、洗濯乾燥機に比べると高くなります。

    一般的に浴室乾燥機を3時間使用すると100〜140円、洗濯乾燥機では1回の使用で20〜60円程度です。

    1カ月使用するとなると、かなりの差があるでしょう。

    浴室乾燥機は洗濯乾燥以外の用途にも使えるため、トータルで計算することをおすすめします。

    フィルター掃除が必要

    浴室乾燥機はフィルターがあるため、掃除する手間がかかります。

    フィルターにホコリをためたままにすると乾燥機能が落ち、カビも発生しやすくなるので、定期的な掃除は必須です。

    浴室乾燥機を使う限り続けることになるため、面倒に感じる人もいるでしょう。

    洗濯物を干せるスペースが狭い

    浴室乾燥機を使って乾かせるのは、乾燥機の真下にあるバーに干した洗濯物です。

    そのため、浴室の広さの分だけしか洗濯物が干せません。

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    洗濯物の量が多い家庭や、浴室が狭い場合は、干せるスペースが足りないと感じることがあります。

    お風呂が使えなくなる

    浴室乾燥機で洗濯物を乾燥させるためには、洗濯物の量によりますが、3時間程度かかります。

    その間は浴室が使えません。

    家族が入りたいタイミングと重なってしまう場合は、不便に感じる可能性があります。

    家族全員の生活スタイルを考慮しながら、使用する時間を調整する必要があるでしょう。

    浴室乾燥機はどんな人に向いている?

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    メリット・デメリットをふまえた上で、浴室乾燥機はどんな人に向いた設備かを解説します。

    共働きで外干しが不安な人

    浴室乾燥機は、日中に家を空ける共働きの家庭に向いています。

    洗濯作業は、大家族で洗濯物が多い、習い事のユニフォームがひとつしかないなど、晴れている日だけで行うのでは足りないことも多いでしょう。

    天候が変化しそうで外に干すのが難しい日でも、浴室乾燥機があると重宝します。

    洗濯物のシワや臭いが気になる人

    洗濯物の室内干しで、生乾きのニオイが気になった経験がある人も多いのではないでしょうか。

    柔軟剤や消臭スプレーなどで解決する商品もありますが、効果に不安がある人もいるでしょう。

    洗濯乾燥機を使うとニオイの問題は解決しますが、洗濯物のシワが発生しやすくなります。

    浴室乾燥機を使用すると、どちらの悩みも解決できます。

    外干しに負担を感じている人

    外干し作業を負担に感じる人にとっては、浴室乾燥機があるとストレスが軽減します。

    外干しするために濡れた大量の洗濯物をベランダまで運んだり、高い物干し竿に洗濯物を干したりするのは、体力や体調に不安がある人にとっては大きな負担です。

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    洗濯機の設置場所は脱衣室などと同室にあることが多いため、浴室乾燥機の下に干せて、作業が楽に感じるでしょう。

    浴室乾燥機を快適に使うコツ

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    この章では、浴室乾燥機のデメリットを減らし、快適に使うためのコツを紹介します。

    洗濯物の間隔をあける

    浴室乾燥機は天井から降りてくる熱風で洗濯物を乾燥させるため、洗濯物の間隔をあけて風を通し、乾かしやすくしましょう。

    浴室乾燥機の送風口に近いところが一番乾燥しやすいことから、厚手の乾きにくいものを中心に、乾きやすいものを外側に吊るすと、短時間で効率よく乾燥できるでしょう。

    浴室の湿気を取る

    浴室に水滴が残り、湿気があるなら、先に取り除きましょう。

    湿気があると浴室が乾燥するまでに時間がかかり、洗濯物を乾燥させる効率が下がるためです。

    入浴直後に使いたい場合は、浴室にある水滴を乾いたタオルでサッと拭くだけでも効果があります。

    フィルター掃除をまめに掃除する

    浴室乾燥機のフィルターは、できるだけまめに掃除しましょう。

    フィルターが詰まると、熱風が出にくくなり、乾燥に時間がかかります。

    さらにホコリが衣類についたり、見えないカビも放出したりする可能性があります。

    そうならないためにも、定期的なフィルター掃除は欠かさないようにしましょう。

    浴室乾燥機で洗濯物を手早くしっかり乾かそう

    バスルーム

    ここまで、浴室乾燥機のメリット・デメリットや、快適に使うコツを詳しく解説してきました。

    浴室乾燥機があると洗濯作業がラクになるため、他の家事をする時間ができ、生活にゆとりが生まれます。

    浴室乾燥機は洗濯乾燥以外にも、浴室のカビを抑えたり、ヒートショックを防いだりする機能もあり、あらゆる世代にとって重宝する設備といえるでしょう。

    浴室乾燥機を上手に使って、快適な生活を送りましょう。