「これから生まれてくる赤ちゃんのために家を建てたい」「赤ちゃんがいる部屋はどのように作ればいいの?」と、新米パパママの中にはお悩みの方もいるのではないでしょうか?
子育ても部屋づくりも初めてづくしなので不安ですよね。
そこで今回は、赤ちゃんがいる部屋作りのコツやおすすめのレイアウト方法をご紹介します。
赤ちゃんはもちろん、パパママにとっても快適な部屋作りが明確になるので、ぜひ参考にしてください。
目次
赤ちゃんがいる部屋をつくるためのポイント
赤ちゃんと暮らすには以下3点が重要です。
- 赤ちゃんにとって安全な空間であること
- 赤ちゃんにとって快適であること
- 両親にとってお世話がしやすいこと
赤ちゃんは光・音・温度など、大人以上に敏感です。言葉で気持ちを伝えられない分、これらをイメージしながら赤ちゃんにとって快適な空間を作ることが求められます。
また、赤ちゃん時期に多い事故には「転ぶ」「落ちる」「挟む」「飲み込む」があります。
これらを防ぐために、赤ちゃんの行動を常に視認できるレイアウトや事故が起きない対策を取り入れる必要があります。
一方で、両親にとってお世話がしやすいことも重要です。
特に初めての育児であれば家事との両立に慣れるまで時間がかかるもの。
親目線で動きやすさと物の配置を考慮した仕組みを整えておけば作業がしやすく、家事と育児の両立がスムーズにいく可能性もあります。
さらに、効率を重視するだけでなく赤ちゃんと一緒に過ごす時間も大切です。
大人が楽な姿勢になれる椅子や赤ちゃんと寝転がれるスペースがあれば授乳も楽にでき、リラックスして過ごせますよ。
赤ちゃんがいる家づくりのコツ
ここからは、赤ちゃんがいる家づくりのコツを6点ご紹介します。
思い描いているイメージと照らし合わせながら参考にしてください。
広めの収納スペースを確保する
ベビー用品には、オムツやおしりふき、スキンケアなどがあり、これらは使用頻度が高く意外に場所を取るもの。
そのため、十分な収納スペースが必須です。
例えば、キッチンパントリーやリビングの一角に収納を設ければお世話がしやすく、見た目もすっきりします。
すっきりした空間は赤ちゃんの誤飲防止につながり、安全な空間にもなります。
その際、キャスター付きのワゴンにベビー用品をまとめて収納するのがおすすめ。
スペースが無駄にならず、ベビー用品が取り出しやすくなります。
和室を有効活用する
和室は赤ちゃんが日中過ごす場所として快適なスペースです。
畳は柔らかで冷えすぎず、お昼寝には心地よい空間。
また、転んでも大きなケガをすることはないため安全だといえます。
押入れにベビーグッズやおもちゃを収納すれば両親にとってお世話しやすい環境になるため、和室の有効活用はおすすめです。
効率のよい家事動線を考える
家事を効率よくするためには、「水回りの動線を短くする」や「水回りをまとめる」が重要です。
育児はオムツ替えや着替え、ミルクを飲ませるなどお世話することがたくさんあります。
その上、日常の家事も重なるもの。
水回りの動線が短ければ部屋移動がスムーズになり、負荷を軽減できます。
育児と家事を両立させるためにも、家事動線を考えることは大切です。
床材は柔らかい素材を使用する
赤ちゃんは家族の中で一番床に近い位置で生活します。
また、全身が触れている時間も床が多いため、床材は柔らかい素材を使用しましょう。
その上で体に優しい素材であればなおよしです。
例えば、無垢材はおすすめ。
フローリングよりも柔らかく、自然素材特有の温かみを感じられるので、赤ちゃんを含め家族にとって安心で快適な空間になります。
近年では、赤ちゃんが舐めても害のないワックス仕上げや天然植物油100%の仕上げ材などがあります。
段差をなくす
ハイハイやよちよち歩きを始めれば、赤ちゃんにとって転倒のリスクがあるもの。
しかし、あらかじめ段差のない部屋にすれば赤ちゃんはストレスなく動き回れて、段差の角でぶつかる危険性も軽減できます。
階段もできるだけ一段の高さを低くしたり奥行きを広くしたりすれば、活発かつ安心して過ごせます。
遮音性のよい窓を選ぶ
新築で部屋を作るなら、遮音性の高い窓を設置しましょう。
音に敏感な赤ちゃんにとって、外の音が家の中に入りにくければ安心して過ごせます。
また赤ちゃんは泣くことがお仕事。
遮音性の高い窓であれば近隣の人に気を使わずあやせるため、両親にとってもストレスが軽減します。
赤ちゃんがいる家のおすすめレイアウト
ここからは、赤ちゃんがいる部屋を作るポイント3つを参考にしながら、おすすめのレイアウトをご紹介します。
赤ちゃんが大きくなっても活用できるため、ぜひ取り入れてみてください。
リビングや和室が見渡せるキッチンにする
主婦にとって、キッチンは1日何度も行き来する場所です。
そのため、赤ちゃんの様子がわかるようにキッチンからリビングや和室を見渡せるレイアウトにすれば常に目が届きます。
例えば、キッチンを周遊できるアイランドキッチンはおすすめ。
対面式なので、キッチンに立つだけで他の部屋が見渡せます。
また、プランニングの際、可能であればキッチンからの死角をできるだけ抑えられるレイアウトにしましょう。
死角が多いと赤ちゃんの存在が認識できず、料理や洗い物がはかどらないことも。
赤ちゃんが主に過ごす部屋が見渡せて、かつ死角がないレイアウトにすれば親子にとって安心な間取りだといえます。
玄関の収納スペースを広くする
玄関のレイアウトは、広めの収納スペースを配置しましょう。
3歳ぐらいまではベビーカーを使用するため、必然的に玄関に置くことになります。
玄関が狭いと圧迫感を感じ、出入りに時間がかかることも。
また、おもちゃを室内用と屋外用に分ける場合、屋外で使うおもちゃを室内に持ち込むと衛生上よくなく、親も把握しきれないことがあるでしょう。
玄関スペースを広くすれば子どもの成長に合わせて活用方法を変えられるので無駄ではありません。
将来的に快適に暮らせるレイアウトの一つだといえます。
寝室の広さを確保する
ご家庭によって赤ちゃんをどこで寝かすか問題は最大の難題だといえるでしょう。
それを解決するには、夫婦の寝室の広さをある程度確保することがおすすめです。
一見、寝るだけなので最低限のスペースでよいと考えがち。
しかし、ベビーベッドを設置したり布団を追加して敷いたりなど、赤ちゃん用のスペースは必須です。
レイアウトを決める際は、寝室の広さもイメージしながら考えましょう。
赤ちゃんにとって快適な家づくりを計画しよう!
赤ちゃんにとって安心安全で快適な家は、家族にとっても暮らしやすい家だといえます。
赤ちゃん時期はずっと続かないとはいえ、育児と家事の両立が楽になる機能的な家は今後の住みやすさに直結します。
家族が増えるタイミングで家づくりを検討されている方は、将来的な住み心地を考えながら、赤ちゃんが喜ぶ工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。