意外と知らない「レンジフード」の基礎知識|換気扇との違いや性能を解説

    キッチンの換気設備である「レンジフード」。

    「名前はよく聞くけれど、具体的にどんなものを指すのか分からない」「換気扇とは何が違うの?」という方もいるでしょう。

    この記事では、注文住宅でも人気が高いレンジフードの特徴や種類について詳しく解説します。

    導入する前に理解を深め、納得のいくレンジフード選びに役立てくださいね。

    レンジフードは換気設備のひとつ

    キッチン

    レンジフードとは、キッチンにあるボックス型の換気設備のことです。

    「キッチン換気扇」と呼ばれる場合もあります。

    カバーとファンが一体化しているのが大きな特徴で、キッチンをなるべく汚さず調理するために活躍する設備です。

    調理中に出るニオイや油、煙を吸い込み、ダクトで屋外に排出することで、周りに広がるのを防ぎます。

    フードに覆われているので、スムーズに排気することが可能です。

    レンジフードは、ライトや電源スイッチが付属しているのが一般的。

    製品によっては、フィルターや整流板が付いたものもあります。

    レンジフードと換気扇との違い

    キッチン

    レンジフードも換気扇も「ファンを回転させて空気を吸い込み、外に排出する」という基本的な仕組みは同じです。

    大きな違いとしては、以下の2つが挙げられます。

    1. ファンとダクトの有無
      レンジフードにはダクトフードとフードがありますが、換気扇にはどちらもありません。レンジフードはフードで覆われているため、吸い込む空気が周りに広がりにくいメリットがあります。
    2. ファンの形状
      多くのレンジフードのファンは、筒状で縦長の「シロッコファン」であるのに対し、換気扇のファンは、扇風機の羽のような「プロペラファン」が一般的です。

    レンジフードのメリット

    レンジフードには、換気扇とは異なる魅力がたくさんあります。

    この章では、具体的なメリットを3つ紹介します。

    設置する場所を選べる

    レンジフードはダクトを伸ばせるため、配置する場所に融通が利きます。

    直接壁に取り付ける換気扇とは違って、屋外に隣接していなくても設置が可能です。

    換気扇より電気代を抑えられる

    昔からあるタイプの換気扇より、電気代を抑えられるのもレンジフードのメリット。

    「省エネモード」や「弱モード」などが備わったタイプを選べば、「強」や「中」モードよりも電気代が安くすむ場合もあります。

    音が比較的静か

    レンジフードはダクト付きで壁から離れているので、屋外とつながっている換気扇に比べて音が静かです。

    風が強い日でも「ダイニングにいる家族の声が聞こえにくく、会話がしにくい」といったこともないでしょう。

    レンジフードのデメリット

    キッチン

    導入するメリットの多いレンジフードですが、いくつか押さえておきたいデメリットもあります。

    費用と時間が掛かる

    レンジフードのデメリットとして、設置に費用と時間が掛かることが挙げられます。

    換気扇のように壁に直接取り付けるのではなく、ダクトが必要なのが理由です。

    細かい部分の掃除が難しい

    レンジフードは構造が複雑なため、掃除が億劫に感じることもあるでしょう。

    換気扇よりもプロペラの枚数が多く、日々のお手入れには知識が必要です。

    換気扇よりも換気力が低い

    レンジフードの換気力は、換気扇より劣ります。

    しかし換気扇の場合、風が強い日は風が逆流して換気力が低下します。

    それに対して、レンジフードは屋外の影響を受けにくいので、安定面では優れています。

    レンジフードのタイプは3種類ある

    レンジフードのタイプは、大きく分けて3種類あります。

    1. スリム型
    2. ブーツ型
    3. フラット型

    この章では、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説します。

    スッキリした見た目の「スリム型」

    キッチン

    「スリム型」はデザインがシンプルで、インテリアに馴染みやすいのが魅力。

    レンジフード内のつなぎ目や溝といった凹凸が少なく、お手入れしやすいのも嬉しいポイントです。

    フィルター掃除の必要がない「ノンフィルタータイプ」といった製品も販売されています。

    レンジフードの定番「ブーツ型」

    キッチン

    レンジフードを代表するタイプが「ブーツ型」。

    「スタンダード型」とも呼ばれています。

    通常の換気扇にフードをかぶせている「分離型」なので、あらゆるキッチンに対応が可能です。

    調理のときに出る、煙を吸い込む力が高いのが大きなメリット。

    その反面、内部の構造が複雑で、掃除に手間が掛かるデメリットもあります。

    省スペースで設置できる「フラット型」

    キッチン

    フラット型は高さが少なく、平たいのが特徴的。

    スリム型と同様、シロッコファンやターボファンが内蔵された一体型です。

    厚みが少ないため、設置に場所を取らず、3種類の中で最も価格が控えめなのが魅力。

    ただしブーツ型と同じように内部に部品が多く、お手入れしにくいのが難点です。

    本体サイズ自体は小さいので、掃除に慣れればさほど手間は掛からないでしょう。

    レンジフードのファンは2種類

    レンジフードのファンは、大きく2種類に分けられます。

    シロッコファン

    シロッコファン

    シロッコファンは筒状の本体に、細かい羽がいくつも付いています。

    ダクトで排気するため「ダクト排気式」と呼ぶ場合もあります。

    壁から離れたところに設置でき、排気する力に優れているのが魅力です。

    外からの風を防ぎたい、高断熱・高気密の住宅に向いています。

    その反面、プロペラファンと比べて設置費用が高めなのがデメリットです。

    プロペラファン

    プロペラファン

    プロペラファンは名前の通り、プロペラ状のファンが大きな特徴です。

    排気が通るダクトはなく、キッチンから出た水蒸気や煙を壁に直接取り入れて外に排出します。

    シロッコファンよりも安い価格で導入できますが、ファンが外につながっているため、風の影響を受けやすく、回転音が大きくなるなどの難点があります。

    レンジフードと換気扇選びは優先ポイントを明確に

    レンジフードや換気扇は、優先したいポイントを明確にして、自分に合ったタイプを選ぶことが大切です。

    何となくで選んでしまうと、日頃の生活にストレスを感じる場合もあります。

    KAORI

    「I型」「ペニンシュラ型」「アイランド型」といったキッチンタイプとの相性や、使い心地の好みを考えてセレクトしてくださいね。

    また、レンジフードはサイズ選びも重要です。

    国内のレンジフードは、規格で横幅が決められています。60cm・75cm・90cmの3種類あるので、使用するコンロよりも大きいサイズを選びましょう。

    • 換気扇はこんな人におすすめ
      • 工事費を抑えたい
      • お手入れのしやすさを重視したい
    • レンジフードはこんな人におすすめ
      • 電気代を抑えたい
      • 見た目にこだわりたい
      • 音が静かなタイプが良い

    自分に合ったレンジフードを設置しよう

    キッチン

    今回は、レンジフードの特徴や種類、選び方について解説しました。

    どのタイプにもメリットとデメリットがあります。

    自分にとって譲れないポイントは何かを洗い出し、設置場所に合ったレンジフードを選ぶのがポイントです。

    じっくり検討して、納得のいく換気設備を取り入れてくださいね。