家にいながら最高のリゾート体験ができると話題の「スパリビング」。
非日常的な暮らしを楽しめるとあって、近年別荘などで見かけることが多くなってきた設計スタイルです。
この記事では、スパリビングの特徴や魅力、注文住宅で家を建てるときの注意点などについて解説します。
目次
スパリビングとは
スパリビングとは、リビングの一部にスパ設備を導入した部屋のこと。
一口にスパと言ってもさまざまな種類があり、
- ガラス張り浴室との一体型
- 室内ジャグジーを備えたタイプ
- ミストサウナを付けたタイプ
- アウトドアリビングと露天風呂を組み合わせた間取り
など、数多くの派生系が存在します。
本来分離させるはずの浴室をリビングの中に組み込んでしまう大胆な設計なので、一般的な住宅では味わえない開放感や豪華な雰囲気を味わえるのが魅力です。
アウトドアリビングの派生タイプ
スパリビングは極めて特殊な間取りなので施工事例が少なく、概念として確立されているものではありません。
一般層にも認知されている設計スタイルの中でスパリビングと最も考え方が似ているのは、「アウトドアリビング」でしょう。
アウトドアリビングとは、リビングの一部もしくは半分以上が屋外に出ている間取りのこと。
中庭やテラスのように使える部分が多い遊び心溢れる設計スタイルです。
「日常の中に非日常や遊び心を入れる」というコンセプトは、スパリビングの考え方に一部通じるものがあります。
リゾートライフに適した間取り
スパリビングはかなり尖った間取りスタイルなので、日常生活の拠点としてはやや成立しにくいという側面があります。
また、必然的に広い土地が必要になるので、都会の住宅街や狭小住宅などではそもそも設計できない可能性が高いです。
反面、別荘・セカンドハウス・二拠点生活といった「保養目的で過ごす第二の拠点」であれば、これらのデメリットを解消しつつ非日常を楽しめます。
特性上、リゾートライフに適した贅沢な設計であることを覚えておきましょう。
注文住宅で作るのがおすすめ
本格的なスパリビングを建てたいなら、フルオーダーで思い通りの設計を実現できる注文住宅がおすすめです。
設計段階からコンセプトを一つずつ構築していくので、理想の過ごし方から逆算して間取りや設備を整えられるのが最大のメリットです。
リゾートエリアで中古のスパリビング付き物件を探すという手もありそうですが、そもそも条件に合う物件の数が少なく、希望にぴったり合った物件が見つかる可能性は低いでしょう。
水回りの特殊施工も多いので、リフォームで後付けするのも無理があります。
スパリビングを作る3つのメリット
特殊かつ大胆な設計のスパリビングを作ることに不安を感じている人も多いでしょう。
ここからは、スパリビングを採用することで得られるメリットや体験についてわかりやすく解説します。
非日常を存分に味わえる
スパリビングは、非日常的な空間や暮らしを楽しみたい人にはうってつけの設計です。
忙しくてストレスの多い毎日を過ごしている人にとっては、日常から離れた空間にいるだけでも癒しを感じられるもの。
普通の生活だと実用性の低い贅沢品でも、別荘などのリゾート空間であれば難なく成立してしまいます。
非日常でしか味わえない最高に贅沢な時間を過ごせれば、オン・オフのメリハリをつけやすくなります。
豪華な設備を導入しやすい
スパリビングは必然的に広い土地とスペースが必要になるので、そのぶん豪華な設備を採用しやすくなります。
など普通の住宅では考えられないようなスパ設備をリビングに置けるようになるのです。
全面ガラス張りの浴室や防水の大型TVモニターなど、高級ホテルリゾートのような雰囲気を演出するのもあり!一から作るのであれば設計の自由度は無限大です。
身も心もリフレッシュできる
リビングに本格的なスパ設備が整っていれば、身も心もリフレッシュされて気分転換がしやすくなります。
テレワークの合間にスパ休憩を入れて充電するのも良いですし、完全にオフの期間を作ってリゾートライフを満喫するも良し。
自然環境の良い場所や綺麗な景色が広がる土地に家を建てれば、非日常感がさらにアップするのでおすすめです。
スパリビングのデメリットや注意点
スパリビングを採用するときは、「日常」と「非日常」のバランスに気を配る必要があります。
家族が過ごす時間の大部分を占めるリビングに遊び心満載の設備を置いてしまうので、やりすぎてしまった場合はただ過ごしにくいだけの空間になってしまいます。
逆に機能性を重視しすぎると非日常感が薄れてしまい、中途半端な印象になってしまうことも。
日々の掃除やメンテナンスにもそれなりの手間がかかるので、普段どれくらいの頻度で使うのかも考慮しながら、最適な設計・間取りを実現できるようにしましょう。
注文住宅でスパリビングを作るときのポイント
スパリビングをはじめとした特殊な間取りは、きちんとポイントを抑えて設計しないと後悔するケースが多いです。
ここからは、注文住宅でスパリビングを作るときに抑えておきたいポイントを簡単に解説します。
絶好のロケーションを探す
せっかくスパリビングを作るのであれば、リゾート感を存分に味わえる地域に家を建てましょう。
狭くて家同士の間隔が近い都心部よりも、人が少なく開放的な風景が広がる田舎のほうが、理想の条件に合った地域が見つかりやすくなります。
東京から近く土地が安い千葉などの近隣県であれば、都心部からそこまで離れずに予算と条件に見合う土地を見つけやすくなるでしょう。
広く開放的な土地を選ぶ
スパリビングは開放感をいかに演出できるかがポイントになるので、通常のリビングよりも間取りを広くとる必要があります。
小さな土地だとスパリビングを実装するメリットが薄れてしまうので、自由な設計プランを可能にする広めの土地を選ぶのがコツ!
開放感に加えて自然の景色を活かせるような設計にすれば、非日常感をさらに強くすることができます。
自由度の高い設計が可能な工務店を選ぶ
土地選びに加えて重要になるのが工務店選び。
どれだけ最高の土地を手に入れたとしても、ロケーションを活かした家づくりができる工務店を見つけられなければ意味がありません。
スパリビングを作るなら、自由度の高い注文住宅を手がけており、こだわりの家づくりを提案している地域密着型の工務店がおすすめです。
大手のハウスメーカーは規格化された注文住宅プランが多く、自由度の低い家づくりしかできない可能性が高いです。
特殊な間取りの施工実績が豊富で、なおかつ少数の顧客に対して親身に要望を聞いてくれる工務店を選ぶのがベストでしょう。
スパリビングで夢のリゾートライフを実現
今回はスパリビングの特徴と施工時に注意すべきポイントについて簡単に解説しました。
まだまだ設計実例の少ないスパリビングですが、コロナ禍によるテレワーク環境や在宅ストレスの増加により、癒しの暮らしに対するニーズは年々高まっています。
静かな場所で贅沢な休暇をとりたいなら、二拠点生活や別荘を建てるという選択肢もあります。
本格的なスパリビングを作りたいなら、ぜひ施工実績が豊富な工務店を選んで相談してみてくださいね。