J39で演出するナチュラルモダンな空間|シンプルな見た目と温かさを両立したデザイン

    素朴な木の質感と形を採用した普遍的な美しさをもつチェア「J39」。

    シンプルな美しさを体現したデザインは、流行にとらわれないタイムレスな魅力をもっています。

    簡潔さのなかにある美のエッセンスは、控えめでありながら上品に室内を演出してくれるでしょう。

    この記事ではJ39の魅力や特徴を紹介します。

    J39とは?

    J36のある空間

    J39はデンマーク家具デザイナーの「ボーエ・モーエンセン」によって設計され、1947年に発表されたシェーカーチェアです。

    50年代よりデンマーク家具を牽引してきた老舗家具ブランドの「フレデリシア」より販売され、世界中で親しまれる人気北欧家具となりました。

    別名「ピープルズチェア(みんなの椅子)」と呼ばれるほど、デンマークでベストセラーとなり、発表以来1度も生産が中止されていません。

    18世紀から19世紀頃にシェーカー教徒が作っていた椅子をモチーフにして作られたJ39は、愛称として「シェーカーチェア」と呼ばれるようになりました。

    加えてモーエンセンは、低価格な素材と使いやすい簡潔なフォルムを採用することで、多くの庶民が気軽に使えるチェアを作ろうと考えてJ39を設計。

    室内に自然と馴染むシンプルな美しさは、計算し尽くされたものなのです。

    機能性が高いペーパーコードの座面

    J36のある空間

    J39の座面には、古くから椅子の座面に使用されているペーパーコードを使用。

    地中海沿岸の農民が数百年も前から行なっている製法で、編み方にもこだわって丁寧に作られたペーパーコードを採用しています。

    1脚1脚が温かみのあるハンドメイド仕上げで、表情豊かな個体差が楽しめるのも魅力です。

    ペーパーコードの座面は心地良いしなりで体を受け止める構造になっており、快適な座り心地を実現。見た目以上にゆったりとしていて、疲れにくい姿勢を自然にサポートします。

    さらにペーパーコードは通気性と耐久性も抜群。

    長時間使用しても疲れにくいうえに劣化もしにくいため、世代を超えて愛用できるチェアとして活躍します。

    コストを徹底的に意識した構造と製造工程

    モーエンセンはJ39のコストを抑えるため、構成パーツを脚・背面・座面・脚間のスティックバーの4種類に絞り込み、製作過程で必要になる人手をカット。

    さらに導入されたばかりの大型工具を使用し、可能な部分を工業化することで生産コストを抑えました。

    シンプルなデザインは作り手の組み立てやすさも重視しています。

    さらに機械で編めない座面のペーパーコードは、町の住民を募り、歩合制で作業をしてもらい徹底的なコスト削減を行っていました。

    材料を極力節約し、無駄な工程や装飾を排除。

    丈夫な構造と機能美を見事に実現したJ39は、瞬く間に庶民に愛される椅子となったのです。

    部屋の雰囲気に合わせて選べる素材

    J39は3種類の素材を採用しています。

    • ナチュラルカラーで使いやすい「ビーチ」
    • 煌びやかなブラウンが美しい「オーク」
    • そして高級感のある深みをもつ「ウォルナット」

    さらに仕上げ方は「ソープ」と「オイル」の2種類あり、雰囲気の違いも演出。

    ナチュラルな仕上がりのソープ仕上げは、石けんを木の面に馴染ませてソープ含有の脂質で膜を作り、汚れから木材を守る方法です。若干の白色に仕上げるので上品な佇まいも楽しめます。

    一方のオイル仕上げは、木の面を輝かせ濡れ感を楽しめる方法です。

    光をよく反射するきらきらとした見た目で、上品な雰囲気のなかに高級感を加えられます。また保護力はソープ仕上げよりも若干強めです。

    約5年もの歳月を費やして作られたJ39

    J39はモーエンセンがデンマーク生活協同組合の家具デザイナーとして活躍していた頃に、「庶民のための椅子をデザインしてほしい」と依頼されて作ったチェアとしても有名です。

    良質で使いやすいフォルムをコンセプトに、約5年もの時間を費やしてJ39は生み出されました。

    庶民に末長く愛されるには、サステナブルな素材とフォルムが必要だと考えたモーエンセンは、「安価で高品質」を念頭に置いて、現在のJ39のこだわり抜かれた素材やフォルムを決定したのです。

    J39の導入事例を紹介

    ここからは、J39を心地よく生活に取り入れる導入例を紹介していきます。

    J39を使ったインテリアコーディネートの参考にしてみてください。

    寛げるダイニングセットとして

    J36のある空間

    J39は座高が約46.5cmと少し高いため姿勢良く座れるのが特徴で、さまざまなダイニングテーブルと合わせやすい点が魅力です。

    既存のダイニングテーブルに合わせるだけで、気軽に北欧コーディネートを楽しめます。

    ゆったりと腰をかけられるので、食事をしやすいのも嬉しいポイント。

    ランチ・ディナーの空間をおしゃれで快適に彩ります。

    応接間などの来客用椅子として

    家を訪ねてきた友人などにリラックスしてもらう来客用椅子としても最適なJ39。

    応接間にサイドテーブルと合わせて設置すれば、長時間楽しく会話できるサロンのような空間が実現できます。

    作業机に合わせる椅子として

    書き物・読書・勉強・仕事など、さまざまなデスクワークをこなす作業机に合わせる椅子としてもおすすめです。

    疲れにくい姿勢を自然とキープできる形状なので、長時間机に座って作業をする人でも安心。

    座面が蒸れにくいため、長時間座ったあとのお尻の不快感も少ないでしょう。

    シンプルな見た目で部屋をおしゃれにまとめるだけでなく、作業効率を上げてくれる高い機能性をもちあわせています。

    どこかホッとするデザインのJ39でおしゃれな空間にしよう

    J36のある空間

    今回は、温かみのある木目のフレームやペーパーコードの座面を使用したJ39を紹介しました。

    心が安らいでホッとするような優しい佇まいが魅力で、幅広いインテリアコーディネートに馴染みます。

    室内に北欧らしいシンプルな統一感を演出しながら、リラックスできる雰囲気をつくれるのも大きな魅力です。

    くつろぎと優しい空間演出を両立したい場合は、ぜひJ39をチェックしてみてください。

      ABOUT US

      cova
      「五感」と「空間提案」をテーマとする建築士。職人の手仕事が感じられるモノや空間は、視覚的な美しさだけでなく、触れた感触が心地よかったり、そこでの食事の味や音の響きにまで影響を与えるもの。机上で完結しない、現場でのインスピレーションを大切にしています。