賃貸物件の強い味方「ディアウォール」。
DIY好きの人は、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
ディアウォールとは、壁や床、天井などに穴を開けることなく棚を設置できる画期的なDIYグッズです。
手軽に購入できて、突っ張り棒の要領で設置するため、DIY初心者でも簡単に棚が作れます。
そこで今回は、ディアウォールについて詳しく解説するとともに、設置手順や注意点をご紹介します。
賃貸物件に住んでいる人や、新築で壁や床を傷つけたくない人は必見です。
目次
賃貸でもDIYが楽しめる!ディアウォールとは
冒頭でも述べたとおり、「ディアウォール」とは壁に穴を開けずに、突っ張り棒の要領で木材を固定するDIYグッズのことです。
ディアウォールの中には強力なバネが入っており、バネの力で木材を固定します。
ディアウォールに使う木材は「2×4(ツーバイフォー)」と呼ばれるものが一般的ですが、ほかのサイズの木材も使用可能です。その場合には、ディアウォールのサイズも合わせて変えましょう。
木材はホームセンターなどで手に入ります。
ディアウォールを使ってDIYできれば、本棚やテレビ台、収納家具などを作れます。
自由にインテリアを楽しめるため、DIYに興味がある人は試してみましょう。
メーカー | 若井産業 |
形 | ・レギュラータイプ(丸っこくて優しい印象) ・シングルタイプ(すっきりスマートな印象) |
カラー | ・ホワイト ・ライトブラウン ・ダークブラウン ・ブラック |
対応木材 | ・2×4 ・1×4 ・2×6 ・1×6 |
その他部品(別売) | ・棚受け ・中間ジョイント |
設置のメリットと活用法
ディアウォールを活用するメリットは次のとおりです。
- 壁や床などに穴を開けずに収納やインテリアを楽しめる
- アイデア次第で、壁面収納や飾り棚など使い方が自由自在
- 自分の好みに合わせて高さや場所を選べる
ディアウォールの最大の強みは、賃貸で壁に穴を開けられない場合や、新築で壁を傷つけたくない場合でも簡単に棚を取り付けられることです。
実際には、以下のような活用事例があります。
- リビングの壁に取り付けて飾り棚として活用
- 壁面収納棚として活用
- 洗面所にて、タオルをしまう棚として活用
- キッチンのスパイスラックとして活用
仕上がりを想像しながら活用方法を考えてみてくださいね。
ラブリコとの違いは?
ディアウォールと似たようなDIYグッズで「LABRICO(ラブリコ)」があります。
ラブリコとディアウォールはどう違うのでしょうか。
メーカー | 平安伸銅工業 |
種 類 | ・通常タイプ ・アイアンタイプ ・強力タイプ ・STAPLER FIXタイプ |
カラー | ・オフホワイト ・ナチュラルグレージュ ・ブロンズ ・マットブラック ・ヴィンテージグリーン |
対応木材 | ・2×4 ・1×4 ・丸棒 |
その他部品(別売) | ・1×4アジャスター ・丸棒アジャスター ・棚受け ・木材ジョイント ・伸縮アイアンロッド ・壁掛けテレビハンガー など |
ラブリコは、ディアウォールとは異なり、バネではなくネジを締めて木材を固定します。
ラブリコのほうがカラーやアジャスターの種類が多いため、自分の好みで選びたい人はラブリコがおすすめです。
ディアウォールのパッドにはどんな色がある?
ディアウォールは「ホワイト」「ライトブラウン」「ダークブラウン」「ブラック」の全4色から選べます。
部屋の雰囲気などに合わせて選んでみてくださいね。
4ステップで完成!ディアウォールの設置手順を紹介
次に、ディアウォールの設置手順を解説します。
ステップ1:設置場所の高さを計測
まずは設置したい場所の高さを計測しましょう。
床から天井までの高さを測ったら、使用する板材の長さを算出します。
【床から天井までの高さー45mm(木材の上下先端にはめるディアウォールの長さ)=2×4の板材の長さ】
このときに、棚の横幅の長さについても決めておきましょう。
ステップ2:板材を購入
2×4の板材の長さが分かったら、板材を調達します。
お近くのホームセンターなどで購入しましょう。
ステップ3:板材をカット
ステップ1で算出した板材の長さになるようにカットします。
ステップ4:パッドをつけて設置
最後に、カットした板材の上下先端にディアウォールのパッドをはめて設置します。
まずは、パッドを板材の上側から先にはめて、天井に突きつけましょう。
グッと天井に向かって押すと、内側のバネが縮むため、そのあと下側にパッドをはめます。
突っ張り棒をイメージして行うとスムーズに設置できますので、試してみてください。
ディアウォール倒壊の失敗例&設置時の注意点
一見、頑丈で便利そうなディアウォールですが、しっかりと設置できていなかったり、間違った使い方をすると倒壊の恐れがあります。
そこで、ディアウォールの失敗例と、設置時の注意点をご説明しましょう。
倒壊?物を乗せすぎない
ディアウォールは、あくまでも突っ張り棒の要領で棚をつけるDIYグッズです。
そのため、耐荷重以上の重いものを乗せて使用すると倒壊の恐れがあります。
とはいうものの、ディアウォール自体には耐荷重が表記されていません。
ディアウォールに使用する棚受けには耐荷重が設定されているため、こちらはしっかりと守りましょう。
公式HPによると耐荷重について、以下のような回答が載せられています。
”使用状況により大きく異なります。商品紹介に掲載している施工例を参考に、ご自身で状況を確認しながら設置してください。”
(引用:ディアウォール公式HP_よくある質問) https://www.wakaisangyo.co.jp/diawall/#content05
倒壊させないためには、ご自身で施工例をよく見ながら、常識の範囲内で物を乗せることが大切です。
また、重心も意識してください。重たく大きい物は下の段、軽くて小さい物は上の段に乗せるようにしましょう。
天井や床材を確認
ディアウォールを設置する場所の天井や床材を確認しておきましょう。
なぜなら、天井の内側の状態や床材によっては、突っ張る力が得られずにしっかりと固定できない場合があるからです。
たとえば、最近の賃貸で多い「クッションフロア」は、柔らかくて音を軽減してくれる人気の床材です。しかしこの柔らかさにより、ディアウォールをしっかりと固定できません。
また下地がない天井にディアウォールを設置すると、天井に穴が開いてしまう危険性もあります。
事前に確認しておくことが大切です。
水平器を使って板材を確認
ホームセンターなどで購入する板材は、水平器を使って水平になっているかを確認してから購入しましょう。
歪みのある板材を購入すれば、計測した長さと異なり、耐久性が低下してしまうからです。
残念ながら、販売されている板材は、歪んでいたり反っていたりするものも多いのです。
頑丈な棚を作るためには、真っ直ぐの板材を購入しましょう。
木の収縮を確認
年に1回、冬の時期にディアウォールが緩んでいないかを定期点検することをおすすめします。
冬には木が収縮して、棚が倒壊しやすくなってしまうからです。
これは木の水分量に関係します。
日本は湿気が多い国なので、多湿な「夏」と乾燥する「冬」では、板材の水分量が異なるのです。
夏に購入して作った棚は、多湿の時期なので水分量が多く木にハリがあります。しかし、そのまま冬を迎えると、木が乾燥して収縮してしまうことも珍しくありません。
定期点検を行うことで、倒壊する前に緩んでしまっていることに気づけます。
ケガをしないためにも、年に1回程度の点検を行いましょう。
上手に使えばとても便利!ディアウォールでおしゃれ収納
本記事では、賃貸に住んでいる人や家を建てたばかりの人におすすめの「ディアウォール」をご紹介しました。
いくつかの注意点がありますが、上手に使えば便利な収納グッズとして大活躍するアイテムです。
お部屋のアクセントにもなるため、ぜひチャレンジしてみてくださいね。