「バスマットをそろそろ変えたいけど、どれがいいの?」「珪藻土の素材はどうやってお手入れするの?」など疑問を抱えている人もいるでしょう。
バスマットはお風呂上がりに足の裏を拭くだけなので、適当に選んでしまっている人も多いかもしれません。しかし、肌触りや機能性などをしっかりと考えながら選ばなければ、使用するときに不快感を感じることもあります。
そこでこの記事では、バスマット選びのポイントや、最近人気の珪藻土のお手入れ方法を紹介します。この記事を読めば、ご自身に合ったバスマットの選び方が分かり、お風呂上がりのちょっとした楽しみになるかもしれません。ぜひ最後まで読んでくださいね。
目次
バスマットを選ぶときのポイントは?
バスマットを選ぶときのポイントは4つあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
肌触り
バスマットを選ぶときには「肌触り」を重視して選びましょう。これは、お風呂上がりの不快感をなくすためです。
「足の裏しか拭かないのだから、肌触りはあまり気にしなくても良いのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、足の裏の感触は意外としっかり感じられるもの。
肌触りが好みではないものを購入してしまうと、お風呂上がりのさっぱりした感じも薄れてしまうため注意しましょう。
吸水性
2つ目のポイントは「吸水性」です。お風呂上がりで濡れている足の裏の水分をしっかりと吸水してくれるものを選びましょう。
吸水性はバスマットを使う人数が多いほど、しっかりチェックしておきたいポイントです。吸水性が低い場合、最後のほうに使う人はビショビショのマットの上に足を乗せることになってしまいます。
また、吸水性の高いバスマットは、洗濯するときに柔軟剤を使ってしまうと吸水性が劣ってしまいます。仕上がりがフワフワになると考える人も多いですが、洗濯するときには柔軟剤の使用は控えましょう。
速乾性
3つ目のポイントは「速乾性」です。
速乾性の高いバスマットは、カビが生えにくく比較的長く使用できます。複数人で使用するときも、乾きが早ければ不快感を感じにくい利点があります。
また「複数枚用意して、こまめに洗濯したい」といった人も珍しくありません。こうした場合でも速乾性が高ければ、洗濯してから1〜2日程度で乾くので、再利用が楽になります。
耐久性
バスマットは基本的に毎日使用するもの。そのため「耐久性」も大切なポイントです。
たとえば、タオル地のバスマットなら「糸がほつれやすくはないか」、珪藻土なら「割れやすくはないか」などの視点から慎重に選びましょう。
タオル地のバスマットを選ぶ場合には、洗濯機で洗えるかも確認しておくことをおすすめします。洗濯機で気軽に洗えればお手入れが楽になりますよ。
バスマットの素材別の特徴
バスマットにもさまざまな素材があります。素材によって特徴や使い心地などが異なるため、ご家庭に合った素材のバスマットを選んでいきましょう。
大人気!珪藻土
数年前から大人気の「珪藻土」。珪藻土とは、植物プランクトンの化石や珪藻殻などが積み重なって作られた土のこと。マイクロメートル単位の目に見えない小さな穴が無数に空いている「多孔性構造」のため、水分を瞬時に吸収してくれます。
中に吸収された水分は、すぐに外へと蒸発するため速乾性が抜群です。使ってみると、すぐに水分が吸収される様子を見られるため、面白いと感じる人も多いでしょう。
珪藻土のバスマットを使えば、瞬時に足の裏の水分を吸い取ってくれるので、サラサラな使い心地に感動するはずです。
ただし、洗濯機では洗えません。記事後半で紹介するおすすめのお手入れ方法を実践して、清潔さを保ちましょう。
肌触り | △※サラサラだけど固いため、人によっては好まない |
吸水性 | ◎ |
速乾性 | ◎ |
耐久性 | ◯※直射日光に当てておくと、反り返ったり割れたりする |
コットン
コットン(綿)のバスマットも人気があります。コットンは肌に優しく、洗濯機で洗えるのが特徴です。
「肌に触れるものはできるだけ優しいものが良い」と考える人も珍しくありません。赤ちゃんに使うタオルや肌着もコットン生地のものが多いのです。
また「コットン100%」と記載されても、糸の織り方によってはまったく違う雰囲気を出せるのも魅力のひとつといえます。
コットンのバスマットは、ほかの素材よりも吸水力が劣るため機能性を重視したい人にはおすすめできません。
肌触り | ◎ |
吸水性 | △ |
速乾性 | △ |
耐久性 | ◯ |
麻
バスマットにしては珍しい「麻」素材はいかがでしょうか。
麻のバスマットは意外にも優秀選手といえます。まず、コットンと大きく違うのは「吸水性」と「速乾性」です。
麻は吸水性・速乾性に長けています。さらに、それほど厚みがない麻ですが、実は耐久性も抜群。ちょっとやそっとのことでは破れません。
ただし、シワになりやすいデメリットもあります。洗濯機で洗えるものの、干すときにはシワをしっかりと伸ばしながら干さなければ、乾いたときにシワシワになってしまうでしょう。
肌触り | 〇 |
吸水性 | ◎ |
速乾性 | ◎ |
耐久性 | ◎ |
マイクロファイバーなどの化学繊維
マイクロファイバーやナイロン、ポリエステルなどの化学繊維で作られたバスマットもおすすめです。
これらの化学繊維は、コットンや麻などの天然素材と比較しても非常に高い吸水性・速乾性があります。そのため、スポーツウェアなどでも使用されている素材です。
洗濯機で洗ってもすぐに乾き、さらに軽いため扱いやすいバスマットといえるでしょう。
ただし、バスマットとして使う場合にはそれほど気にならないかもしれませんが、化学繊維でゴシゴシ擦ると肌を傷つけてしまう可能性があるため注意してください。
肌触り | ◎(マイクロファイバーならフワフワな肌触り) |
吸水性 | ◎ |
速乾性 | ◎ |
耐久性 | ◯ |
タオル地バスマットにおすすめ!バスマットすのこ
コットンや麻、化学繊維などのタオル地のバスマットを使う人におすすめしたいのが「すのこ」です。
タオル地のバスマットの下に、すのこを敷いて使用します。そうすれば、バスマットと床の間に隙間ができて通気性がアップし快適に使用できるのです。
バスマット用のすのこはたくさん販売されていますが、中でも「折り畳めるすのこ」がおすすめです。使用しないときには、すのこを折りたたんで立てておくだけで、同時にバスマットも干せますよ。
珪藻土バスマットのおすすめお手入れ方法
最後に、珪藻土バスマットのお手入れ方法について解説します。
敷いたままにせず立てかけて収納
珪藻土バスマットは、使い終わったら敷いたままにせず、立てかけて収納しましょう。これは、風通しを良くして乾燥させるためです。
「呼吸する土」とも呼ばれている珪藻土は、基本的にはカビが生えません。しかし、風通しが悪い場所で敷いたままにして使っていると、吸収した水分が蒸発できずにカビが生えてしまいます。
珪藻土を含むすべてのバスマットを長持ちさせる秘訣は、しっかりと乾燥させること。
そのため、珪藻土バスマットは立てかけて乾燥させながら収納することをおすすめします。そのとき、バスマットスタンドなどを利用して倒れないように収納しておきましょう。
直射日光には当てない
珪藻土の扱いで注意しなければならないのが「直射日光」です。乾燥させたいと思って直射日光の下に長時間置いておくと、珪藻土が反り返ってしまいます。変形した珪藻土バスマットの上に乗れば、割れてしまうこともあるでしょう。
そのため、珪藻土バスマットを乾燥させるときには、必ず「日陰干し」を徹底してください。もともと通気性が抜群なので、陰干しでも十分に乾燥させることが可能です。
定期的な日陰干しで吸水性を維持する
珪藻土バスマットの日陰干しは、月1回程度を目安として定期的に行いましょう。
定期的な日陰干しをすることで、高い吸水性を維持できます。ちなみに、日陰干しとは「直射日光が当たらない場所」を指します。そのため、日陰になっていれば屋外でも大丈夫です。
紙やすりで磨いて汚れを落とす
珪藻土バスマットも長く使用していると、くすんだり黄ばんだりと汚れてきます。あまり乾燥させられていなければ、カビが生えてしまうこともあるでしょう。
そうした汚れは「紙やすり」で磨いて落とすのがおすすめです。紙やすりには、荒目・中目・細目などの種類があります。珪藻土バスマットの表面を削るときには「中目〜細目」を使いましょう。
また、珪藻土バスマットが割れてしまった場合の補修でも紙やすりを活用できます。割れて尖ってしまった部分を削っていきましょう。このときに使う紙やすりは「荒目〜中目」がおすすめです。
軽く角が割れてしまった場合でも、豪快に割れてしまった場合でも、紙やすりさえあれば危ない部分を削ってまた使えますので試してみてくださいね。
バスマットもこだわっておしゃれに!
この記事では、バスマット選びのポイントや珪藻土バスマットのお手入れ方法などを紹介しました。
肌触りにこだわりたい人や、機能性を重視したい人などさまざまな考え方があるでしょう。バスマットは基本的に毎日使うものです。だからこそ、ご自身で気に入ったバスマットを見つけられると良いですよね。
ぜひこの記事で紹介した選ぶときのポイントを見極めながら、使いやすいバスマットを見つけてください。