「ベランピング」という言葉を聞いたことがありますか?ベランダでできるキャンプの疑似体験です。
- アウトドア気分を味わいたいけど、なかなか遠出ができない!
- 家に日常生活とは切り離したスペースを作りたい
といった方に是非試していただきたいベランピング。
家のベランダは狭いからと諦めないで、今日からできるベランピングを試してみましょう。
目次
ベランピングとは?
ベランピングとは、ベランダと、グラマラス(優雅)なキャンピングという意味の「グランピング」を掛け合わせた言葉です。
自分でテントを設営しなくても快適にキャンプ気分が味わえる「グランピング」が元になっていますが、その解釈は自由。
テントを張って本格的なティピーテントキャンプのように過ごしても良いし、テントを張らずにキャンプ気分を盛り上げることもできますよ。
まずは景観から!キャンプ気分が高まるおすすめアイテム
いつもの生活空間で、キャンプ気分を盛り上げるのに大事なのが、周りの景観です。
狭いし隣の家がすぐ近くだから無理!と思っていても、芝生シートやガーランド、植物を置くだけで雰囲気が変わります。
ご自宅のベランダを見回して、どんなものが置けるか考えてみましょう。
芝生シートやウッドパネル
ベランダの床は、コンクリートやビニール舗装など、アウトドアとはかけ離れた素材が多いでしょう。
ベランピングをする時だけでも、芝生シートやウッドデッキパネルでベランダを覆えば、素足で歩きたくなります。
まるで天然芝にも見える芝生シートは、雰囲気作りにぴったり。
バズルのように組み合わせて敷ける小さなウッドデッキパネルは、狭い場所でも安心です。
芝生シートとウッドパネルを交互に敷き詰めたり、遊び心を加えても良いですね。
狭いベランダでもOKなポップアップテント
ベランピングには必要ないと思っても、一度は置いてみたいのがテントです。
子供はもちろん、大人もテントに入ればワクワクしますよね。
ベランダでテントを張る時には、地面に固定するペグが必要ないポップアップテントがおすすめ。
本格的なテントと違って設営もラクラク。
テントを探す時は、テントの入り口の幅がベランダの奥行きに収まるかチェックします。
入り口の幅が100センチ程度でも奥行きのある楕円形テントなどもあるので、ベランダの形に合わせてテント選びをしましょう。
花や緑のガーランドでおしゃれに
カラフルな装飾が気軽に楽しめるひも状のガーランド。
ベランピングをするにしても、ベランダの壁や柵がイメージを邪魔して雰囲気が盛り上がらない時には、花や緑をあしらったナチュラルなガーランドがおすすめです。
ひもにドライフラワーを吊り下げたり、緑をからめたり、アイデアは色々。おしゃれに仕上がったら、ベランピングする時だけでなく、常時飾っておきたいアイテムです。
植物を装飾して山の中にいるような気分に
いつもの生活感を簡単に隠してくれるのが植物の存在です。
部屋の中にある観葉植物を出してきても良いし、植物を育てるのが自信なければ、フェイクグリーンでも良いでしょう。
触らないとわからないほどリアルなフェイクグリーンもあるので、雰囲気作りに最適です。
夜はランタンで温かい雰囲気に
夜のキャンプで欠かせないのはランタンの灯り!
ベランダでは、LEDのランタンがあれば、火を気にせず、安心してつけておけます。
暖かいランタンの灯りで家を見渡せば、違った目でいつもの家を見ることができるかもしれません。
生活感が漂う室外機はカバーで目隠しを
ベランダによく置かれているのがエアコンの室外機です。
いくらアウトドアの雰囲気を盛り上げても、横に室外機があったら気分も台無し。
そんな時は、木製の室外機カバーやきれいな布で覆うと良いでしょう。
またわざわざ専用カバーを買わなくても、布をかけた上に植木鉢などを置けば、室外機の存在感はなくなります。
より快適・便利に!ベランピングにおすすめの実用グッズを一気に揃えよう!
キャンプ用品はもちろん、ベランダにずっと置いておきたくなるベランピングアイテムは色々あります。
優先順位は人によって異なるとは思いますが、こちらでは、アウトドア気分を盛り上げてくれる上、あったら便利なグッズをご紹介します。
キャンプの定番アイテム「ウッドテーブル」
アウトドアの雰囲気を盛り上げてくれる木製のテーブル。
折りたためるウッドテーブルは、もちろん本格的なキャンプへ持って行くにもコンパクトに持ち運べるのでとても便利。
必要ない時は収納しておけますが、グランピングをしない時も使いたくなるようなおしゃれなテーブルが揃っています。
あると便利な「木製ラック」
狭いベランダに、あれやこれやと持っていくうちに、テーブルがものであふれてしまったら興ざめです。
キャンプの雰囲気を壊さない木製ラックを置けば、コンパクトに小物を入れておけます。
くつろぐのに絶対ほしい「ハンモック」や「リラックスチェア」
「ハンモック」や「リラックスチェア」を置いたら、そこは文句なしのくつろぎスペース。
くつろぎが目的だったら、他には何がなくとも揃えておきたいアイテムです。
ハンモックもリラックスチェアもコンパクトに折りたためるものを選べば、旅行に持って行くことも可能。
不要の時は折りたたんでおけば良いですね。
読書するために置いたのに、気づいたら寝てしまったということもあるでしょうが、くつろぎだけは保証してくれるはず。
ストレスいっぱいの生活から解放してくれることでしょう。
煙が出にくい「無煙バーベキューコンロ」
ベランダで食事をする時は、臭いや煙を考慮して、キッチンで調理してからベランダに運ぶのが基本です。
でも、その場で調理ができたら完璧!
そんな思いを持つ方にぴったりなのが「無煙バーベキューコンロ」です。
扱いが簡単なカセットコンロタイプと炭火を使った本格派があります。
温度をコントロールしたり、熱源に脂を落とさないように工夫されたコンロで、密集した住宅街でも安心してバーベキューが実現できます。
冬でも暖かく過ごせる「ストーブ」
キャンプは春から夏にかけてがベストシーズンですが、ベランピングは1年中可能!
石油ストーブやアルコールストーブであれば、コンセントを気にせず使えて、雰囲気もたっぷり。上にものをのせる台がついていれば、お湯を沸かしたり、ちょっとした調理もできますね。
ベランピングをしながら、ストーブの周りで宅飲みするのも一興です。
雨の日や日差しが強い日に欠かせない「サンシェード」
ベランダでキャンプを楽しむと思っても、気になるのは紫外線や雨。
快適に過ごすためには、サンシェードが欠かせません。
オシャレなオーニング型サンシェード、立てかけるだけで設置できるアーチ状サンシェードなど、日よけには色々な種類がありますが、雨よけも考えるなら、防水加工がされていて、屋根のように一角を覆ってくれるものを選びましょう。
お隣からの目隠し効果も得られて一石二鳥です。
マンションやアパートによってはサンシェードが禁止されている場合もあるので事前に確認が必要です。
近所に迷惑をかけない!ベランピングの注意点
どんなことをするにしても、近所に迷惑をかけないようにするのは鉄則です。
特にベランピングをしているといつの間にか大声で話したり、食事の臭いが流れたり、自分の知らない間に近所迷惑になっていることも。
お互い気持ちよく住み続けるためにも、以下のことには特に気をつけましょう。
料理時の火気・におい・煙は要注意
屋外のキャンプ以上に、家で火を扱う時は、難燃シートを引くなど、火気にいつも以上に気をつけましょう。
マンションはもちろん、一軒家でも隣の家に臭いや煙が流れないようにしなければいけません。
近所の洗濯物ににおいがついてしまったら大変です。
マンションの場合は避難経路を塞がないようにする
マンションは、隣の家との間に避難経路が作れるように簡単に壊せる壁で仕切られています。
ベランピングをする時には、壁の前を塞いでいないか確かめましょう。また、消防法ではベランダにたくさんのものを置くことを禁じています。
たくさんものは置きすぎず、隣の家との間にも物を置かないようにしましょう。万が一の時に逃げ遅れては大変です。
話し声や笑い声を抑えよう
家でキャンプをする時は、いつも以上に気分が高まり、いつの間にか大声で話していたなんていうことも。
大声や笑い声が近所迷惑にならないように気をつけるのはもちろん、夜はなるべく早く切り上げて家に入りましょう。
家族でも一人暮らしでもベランピングでお家時間を豊かにしよう
ベランダは家に居ながらにして、外の空気が感じられる空間です。
本格的なキャンプ道具を揃えなくても、これ!と思ったものを置けば、ちょっと日常から離れた空間に早変わり。
家の中でストレスが溜まっていたら、ベランピングを試してみませんか?
朝のコーヒーから夜の晩酌まで、予想以上の癒し効果が得られるかもしれませんよ。