人間工学に基づいたラウンジチェアCH22の魅力とは?導入事例を紹介

CH22 イメージ

    「CH22」は、デンマークデザイン界の巨匠、ハンス J. ウェグナーがデザインした初期の作品で、ローアングルのラウンジチェアです。

    しかし、50年以上生産が休止されていたため、長い間ヴィンテージ市場でのみ知られていました。

    2016年に発表当時と同じ製法で復刻し、現在はカール・ハンセン&サン社の職人によって生産されています。

    この記事では、精緻な職人技巧で作られたフォルムと、快適な座り心地が特徴のCH22について、その魅力と導入事例を紹介していきます。

    CH22とは?

    CH22とは、1950年にハンス J. ウェグナーがカール・ハンセン&サン社の依頼によりデザインした椅子の一つで、最初のデザインモデルです。

    このときに発表された椅子は5モデルあり、世界的に人気の高いCH24(Yチェア)やCH25も、同時期にデザインされました。

    ハンス J. ウェグナーはこれらのデザインで、無垢材の加工よりも安価で大量に作れる積層合板の曲げ木技術にこだわり、見た目の美しさと機能性を両立させようとしました。

    中でもCH22は、他の4デザインよりも低く広い座面と、ゆったりとした大きな背もたれが特徴で、高度な職人技巧で作られています。

    牧歌的で優しいデザイン

    CH22

    CH22のデザインは、同時期にデザインされた4つのモデルに比べて、牧歌的で素朴さを感じさせる優しいデザインに特徴があります。

    緩やかなカーブを描く丸みのあるアーム、それを支える支柱の植物のような有機的なデザイン、大きく包み込むような背もたれのフォルム。

    これらのデザインによって、ゆったりとした佇まいを構成しています。

    これはすべてハンス J. ウェグナーのこだわりが反映されたデザインであり、人間工学に基づく磨きぬかれた構造を生み出しています。

    職人技巧による精緻なディティール

    CH22には、職人技巧による精緻なディティールが詰まっています。

    例えば、成形合板による大きな背もたれに楕円形の埋木が施されたり、座枠のコーナーに美しく接合するフィンガージョイントや、前脚に木製のくさびを止めたりなど、複雑な技術が使われています。

    一部の工程は近代化されていますが、ほとんどの工程は発表当時と変わらない技法を使い、熟練の職人たちによって作られています。

    ペーパーコードによる快適な座り心地

    CH22 座面

    CH22の座面は190mものペーパーコードが使われているため、しっかりとした弾力があり、快適な座り心地を楽しめます。

    使われているペーパーコードは、洋封筒の裏面にあるような台形を組み合わせた形で模様が編み込まれ、素朴な雰囲気を感じさせます。

    紙で作られているペーパーコードの座面は、長時間座っても蒸れないため、心地よく座り続けられます。

    さまざまな表情を見せる素材と仕上げ

    CH22

    CH22は素材と仕上げのバリエーションが豊富にあるため、椅子を置く空間に合わせて選べるのも魅力の一つです。

    CH22に使われている無垢材は、主にオーク材とウォルナット材ですが、背もたれの成形合板でチーク材やウォルナット材を組み合わせるデザインもあります。

    さらにオイル仕上げ・ホワイトオイル仕上げ・ソープ仕上げによっても、色や雰囲気が変化します。

    例えば、オーク材にホワイトオイル仕上げやソープ仕上げを施すタイプは、白木のナチュラルさが際立ち、優しい印象です。

    一方、ウォルナット材にオイル仕上げをしたタイプはモダンな雰囲気に、オーク材とチーク材の組み合わせにオイル仕上げのタイプは、ヴィンテージの風合いがあります。

    さらに、全体をブラックで塗装するタイプもあり、アート作品のような存在感を楽しめます。

    長時間座るためのゆったりサイズ

    CH22

    CH22は、長時間座るためのラウンジチェアとして、ゆったりしたサイズで作られています。

    例えば、CH24(Yチェア)は横幅は約49cmで作られていますが、CH22は約60cmの幅があります。

    また、前脚も座面の内側に配置されているため、お尻や足を座りながら自由に動かしやすく、くつろいで座れるようデザインされています。

    CH22と共にデザインされた幻の作品CH26

    CH22 導入事例

    1950年に発表されたCH22と同時期にデザインされたのは、CH23・CH24・CH25・CH26です。

    そのうちCH24とCH25は発表されて以来生産され続け、多くの人に愛用されています。

    しかし、CH22とCH23は製作するのに複雑で高度な技術が必要な上、作業工程も非常に多かったため、長年生産が休止されていました。

    さらにCH22とディティールが似ているCH26に至っては、試作品も制作されず、幻の作品となっていました。

    その後、ハンス J. ウェグナーの手書きによるCH26の図面が発見されたことにより、2016年にCH22と共に復刻されることとなります。

    現在では、5つのモデルすべてが生産されているため、ハンス J. ウェグナーが生み出した作品をいつでも手に入れられます。

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    CH22の導入事例を紹介

    ここでは、CH22の導入事例を紹介していきます。

    ラウンジチェアであるCH22は、快適な座り心地が特徴なので、ゆったりできるスペースに置くと良いでしょう。

    家族が集まるリビングに

    CH22 導入事例

    CH22を家族が集まるリビングのソファと共に設置すると、リラックスして座れるだけでなく、インテリアのアクセントとしても活用できます。

    CH22の座面はペーパーコードで蒸れにくいため、人によってはレザーやファブリックを使ったソファよりも、快適に感じる可能性もあります。

    また、CH22のデザインはシンプルで優しい印象のため、ナチュラルにもモダンなスタイルにも合わせやすいでしょう。

    ゆったりくつろぐ趣味の部屋に

    CH22 導入事例

    CH22は、ひとりでゆっくりくつろげる趣味の部屋に置くのもおすすめです。

    傾斜した幅広い座面と広い背もたれのあるCH22は、長い時間でも快適に座り続けられます。

    そのため、映画鑑賞や音楽鑑賞、読書など、リラックスしながら楽しむ趣味に向いています。

    足を組んだり、体を斜めにしながら座ったりもできるため、趣味の時間を心地よく過ごせるでしょう。

    客室のベッドサイドに

    座り心地の良いCH22を客室のベッドサイドに置けば、実用的なラウンジチェアとしても、おしゃれなインテリアとしても存在感を発揮するでしょう。

    CH22は無垢材とペーパーコードで構成されたオーガニックで美しいフォルムのため、洋室にも和室にも合わせやすい魅力があります。

    CH22が部屋に置かれていると、客室がまるでホテルや旅館のような、リラックスした雰囲気を演出できます。

    快適な座り心地のCH22でリラックス空間を作ろう

    CH22 イメージ

    今回は、精緻な技術力で作られたフォルムと、快適な座り心地が特徴のCH22について、魅力と導入事例などを紹介しました。

    体を預けられるゆったりしたサイズと、美しい構造を持つCH22は、長く愛用できるラウンジチェアです。

    飾りすぎないリラックスした空間を作りたい方は、CH22を暮らしに取り入れてみてください。

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    今回紹介したCH22はもちろん、心地よい空間を彩るハイセンスなアイテムが揃っているので、気になる方はぜひ一度ラインナップをご確認ください。

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