構造見学会に参加しよう!メリット・デメリットやチェックポイントは?

    まだ完成していない建物の基礎や構造を自分の目でチェックできる「構造見学会」。

    手抜き工事や住宅トラブルの防止にもつながるので、マイホームを検討している方は、ぜひ参加しておきたいイベントのひとつです。

    この記事では、構造見学会の概要やメリット・デメリット、チェックポイント、注意点について詳しく解説します。

    建物の見えない部分を確認できる構造見学会

    構造見学会は、建設途中の建物を見学しながら、完成後は見えない部分をチェックする催し物です。

    完成間近の住宅とは異なり、内装や床下が張られる前の基礎や構造の状態が分かります。

    ここ最近、需要が高まり構造見学会を開催する住宅会社が増えてきています。

    口頭での説明や、パンフレットを見るだけでは分からない部分も理解しやすいので、注文住宅の購入を考えている方は、できる限り参加しておくのがおすすめです。

    構造見学会と似ている工場見学会

    構造見学会と似たイベントに「工場見学会」があります。

    工場見学会は「ユニット工法」で工場生産を行うハウスメーカーが開催する催し物です。

    ユニット工法では、通常は現場でする作業を工場で行います。

    作業の効率化を図れるので、工期の短縮といった魅力があります。

    構造見学会に参加するまでの流れ

    構造見学会に参加するまでの基本的な流れを確認しましょう。

    まずは開催案内をチェックします。

    営業担当者から直接声を掛けられたり、新聞の折込チラシやホームページなどに日程が掲載されたりする場合があります。

    先着順や予約制が多いので、できる限り予約してから参加するのがベターです。

    構造見学会に参加する3つのメリット

    この章では、構造見学会に参加する具体的なメリットを3つ解説します。

    1:見えない部分を確認できる

    構造見学会の大きなメリットは、完成後は見られない壁中や床下などを自分の目でチェックできることです。

    注文住宅などは、基本的に住み始めてから内部の確認はできません。

    完成前に見ておけば、後に手抜き工事が発覚したり、住宅トラブルになったりするリスクを防げます。

    また耐震性・耐熱性といった性能は、見えない部分で工夫しているのが一般的。

    構造見学会なら、性能に関わる細かい部分を確認しながら説明が受けられるので、より納得した家づくりが可能です。

    2:説明が頭に入りやすい

    構造見学会に参加すれば、基礎や構造への理解が深まります。

    図面を見ながら口頭で説明を聞くだけでは、よく分からない内容もスッと頭に入ります。

    気になることがあれば、その場で質問し解決できるのも、構造見学会のメリットです。

    3:現場の雰囲気が分かる

    建物の構造だけでなく、現場のスタッフの家づくりに対する姿勢を確認できるのも、構造見学会ならでは。

    実際の工事現場を見学したり、話を聞いたりすることで、大工さんや職人さんたちの雰囲気を肌で感じられます。

    構造見学会のデメリット

    構造見学会に参加するデメリットは、時間を取られることです。

    一箇所あたり1〜2時間程度は掛かるので、複数回るとなると相応のエネルギーが必要です。

    また、個別に案内されるため、人によっては断り辛いといった声もあります。

    とはいえ、メリットのほうが断然大きいので、納得いく家づくりを目指している方はぜひ参加しましょう。

    構造見学会でのチェックポイント

    「構造見学会に参加したら、具体的に何を見れば良いのだろう」という方は多いはず。

    ここからは、確認するべきポイントを解説します。

    家の構造・工法

    まず確認したいのは、家の構造や工法です。

    建物にはベースとなる工事の方法があります。

    それぞれに特徴があるので、見学している住宅の工法を知り、自分たちの家づくりの目的や予算に合っているか確認してくださいね。

    工法のチェックポイント
    • 地盤に合っているか
    • 断熱性や気密性はどうか
    • 耐震性に対する工夫はどうか
    • 理想の空間デザインが叶うか
    • 将来増築することはできるか

    基礎部分

    基礎部分は、建物の骨組みとなる大切な場所です。

    基礎が不十分だと、家が傾いたり壁にヒビが入ったりする可能性もあります。

    住宅における一般的な基礎基準値を知っておくと、比較しやすくなります。

    またコンクリートの型枠を外すまでの期間が短い場合は注意が必要です。

    後のトラブルに備えて、図面に記された条件が反映されているかもチェックしましょう。

    ベタ基礎標準の場合布基礎標準の場合
    立ち上がりの厚さ120mm以上120mm以上
    立ち上がりの高さ400mm以上400mm以上
    根入れの深さ120mm以上240mm以上
    スラブ厚 / フーチング厚150mm以上150mm以上
    一般的な住宅会社の最低基準
    基礎部分のチェックポイント
    • 基礎の種類
    • 地盤の状態
    • コンクリートの厚さ
    • 図面の条件が反映されているか
    • 柱や梁などに使用している木材の種類
    • 型枠を外すまでの期間が短すぎないか

    建築会社の家づくりに対する姿勢

    家の構造自体だけでなく、建築会社の家づくりに対する姿勢も大切なポイントです。

    実際、職人や大工たちの対応によって、施主や近隣住民とトラブルになったケースもあります。

    現場担当者の仕事ぶりや、質問したときのスタッフの反応などから工事への熱量がうかがえます。

    家づくりに対する姿勢を判断するポイント
    • 現場は整理されているか
    • 建材の扱いはどうか
    • 違法駐車していないか
    • 工事時間を守っているか
    • タバコのポイ捨てはないか
    • 質問したときの対応はどうか

    構造見学会での注意点

    構造見学会に参加するときは、一般常識で考えられるマナーを守りましょう。

    見学する建物は、ハウスメーカーではなくオーナーの所有物です。

    担当のスタッフから指示を受けたら素直に従いましょう。

    カメラ・ビデオ撮影や喫煙は禁止されています。

    また、小さい子どもと一緒に参加する場合も注意が必要です。

    機械や工具で怪我をしたり、建物を傷付けたりしないように、手をつないで見学してくださいね。

    安心して家づくりを進めるなら構造見学会に参加しよう

    構造見学会は、家が完成してからでは見ることのできない内部を自分の目で確認できるイベントです。

    口頭での説明や図面だけでは分からない、現場の雰囲気を肌で感じられます。

    少しでも気になることがあれば、積極的に聞いてみましょう。

    疑問点を前もってメモにまとめておくのもおすすめです。

    安心して家づくりを進めるために、ぜひ構造見学会に参加してみてくださいね。

      ABOUT US
      cova
      「五感」と「空間提案」をテーマとする建築士。職人の手仕事が感じられるモノや空間は、視覚的な美しさだけでなく、触れた感触が心地よかったり、そこでの食事の味や音の響きにまで影響を与えるもの。机上で完結しない、現場でのインスピレーションを大切にしています。