1日の疲れを癒す寝室は、住まいの中で大切な場所です。
リノベーションで寝室にこだわれば、質の良い睡眠が確保できます。
とはいえ、寝室リノベーションの方法や注意点などイメージが湧かない方もいるのではないでしょうか。
今回は、リノベーションで快適な寝室を作る方法・費用・注意点を解説します。
記事の最後には実例も紹介するので、理想の寝室をイメージするのに役立ててくださいね。
目次
マンションリノベーションで快適な寝室を作る6つのポイント
寝室をリノベーションすれば、生活の質は変わります。
以下6つのポイントは、快適な寝室づくりに欠かせない要素です。
ライフスタイルや広さに合わせた間取りを考える
ライフスタイルと室内の広さは、寝室の間取りと切り離せません。
既存の個室をリノベーションするか、室内すべての間取りを変えるかで費用・工事内容・暮らしが変わるからです。
それぞれの特徴やメリットを解説します。
室内の壁を取り払って新たに仕切り壁を作ることで、一から寝室が作れます。
この場合、他の部屋との導線を考えることが重要です。
例えば、リビングの一角に仕切り壁を設けて寝室を作る方法があります。
寝室が狭くても開放的な空間を実現でき、スムーズな生活導線も確保できます。
収納を作る
寝室内に収納があれば、次の動作や準備がスムーズになり気持ちよく眠れます。
ものを一箇所にまとめるだけでスッキリ過ごせるのです。
例えば、夫婦の主寝室にウォークインクローゼットを設ければ、お互いのアイテムを効率的に出し入れできます。
また、玄関と行き来できるウォークスルークローゼットなら、忙しい朝の身支度もスムーズになります。
照明の光の質にこだわる
快適な睡眠環境に照明計画は欠かせません。
また、光の色合いは暖色系がおすすめ。
電球色なら、脳をリラックスさせて安眠につながる効果が期待できます。
室内窓を取り入れる
室内窓とは間仕切りに窓を設けて、家族の気配を感じながらもプライベートを確保できる設備です。
新築にはない、マンションリノベーションならではの仕様。
狭小マンションや寝室の窓の位置や方角に悩まれている方にはおすすめです。
眠りを妨げない壁の色や素材を選ぶ
壁の色や素材を変えれば、睡眠の質を高める効果が期待できます。
以下で寝室に適した色と素材を解説していきましょう。
寝室の壁の色は、ブルー・グリーンの寒色系と、ブラウン系のアースカラーがおすすめです。
寒色系は脳の興奮が静まり、気持ちを落ち着かせる効果があります。
一方、アースカラーは自然の中で目にする色であり、気持ちがほぐれる色。
インテリアに合わせて壁の色を選びましょう。
機能性がある素材を壁に使用すれば、睡眠に適した環境になります。
例えば、漆喰は有害物質を吸着して分解する働きがあり、健康によい素材です。
また、珪藻土は調湿効果や消臭効果に優れています。
これらのハードルが高いと感じるならば、機能性がある壁紙を使用するのもおすすめです。
天井の高さや色を熟考する
就寝時に必ず視界に入る天井を工夫すれば、眠りにつきやすい環境になります。
低い天井は「おこもり感」のある落ち着いた空間を演出でき、素材を無垢材にすれば木の香りによるリラックス効果も得られるでしょう。
天井が低く、あたたかみのある色合いを兼ね備えた寝室は、睡眠に適した閑かな空間を実現できるのです。
マンションリノベーションで後悔しない寝室にするための注意点
マンションリノベーションで寝室を自由にできる分、間取りや配置を間違えば暮らしの質も下がってしまいます。
ここからは、マンションにおける寝室リノベーションの注意点2つを解説していきましょう。
窓の方位
マンションでは、寝室の窓の位置が変更できません。
つまり、日差しや方位に配慮した寝室づくりが重要です。
以下では一般的な窓の方角の特徴をご紹介します。ライフスタイルや周辺環境に合わせて考えてください。
東向きの寝室 | 東向きは起床時のタイミングに日差しが入り、体内時計をリセットする効果が期待できます。 しかし、夏場は朝から強い日差しが差し込むため、ゆっくり寝たい方や夜勤明けの方は不快な場合もあるでしょう。 心地よく目覚めたい方や早起きしたい方にはおすすめです。 |
西向きの寝室 | 西向きだと夕方に西日が差し込み、場合によっては熱気がこもって寝苦しいこともあるでしょう。 光量調整ができる遮光機能のカーテンや温度管理などの工夫が必要です。 |
北向きの寝室 | 北向きは、1日を通して柔らかい光が入る傾向です。 しかし、立地によって冬場は冷気が入ることも。 厚手のカーテンなどで工夫すれば、安眠できる環境になります。 |
音の影響
快適な寝室作りは、音の影響を受けにくい配慮が必要です。
例えば、トイレやキッチンを含む水回りや、テレビや生活音が響くリビングからは遠ざけるのがベスト。
また、深夜に帰宅する仕事ならば、玄関と寝室を離すのもよいでしょう。
とはいえ、老後を配慮したリノベーションなら寝室とトイレを近づけた方がよい場合もあります。
ライフスタイルや家族構成を熟考した上で、間取りを決めましょう。
マンションで寝室リノベーションする費用
寝室リノベーションの費用は、工事内容・使用する素材・広さを含むさまざまな要因で費用が変わります。
以下は、費用の目安です。
詳しい費用はリノベーション業者に確認しましょう。
- カーペットからフローリングの張替え(下地調整も含む)
- 壁紙の張り替え
- クローゼット新設などの設備導入
- 照明設備の変更
- 機能性のある素材追加(壁・床・断熱など)
- 間仕切り撤去
- 新たな壁や仕切りの導入
- 収納追加
- 造作家具
マンションリノベーションで叶えたおしゃれな寝室事例
ここからは、リノベーションによりおしゃれな寝室に生まれ変わった実例を紹介します。
アイデア次第で理想の寝室が実現しますよ。
室内窓で開放感と明るさをもたらした寝室
窓がない寝室でも、室内窓を設けるだけで明るく開放的な印象に。
窓のデザインにこだわれば、室内空間のアクセントになります。
収納と利便性を確保したクローゼットのある寝室
おしゃれ好きなご夫婦なら、ワードローブを整える大容量のクローゼットを設けるのがおすすめ。
物が散らからず、着たい服がすぐに取り出せます。
トータルコーディネートを気軽に楽しく考えるなら、シューズクローゼットとつなげるのもよいでしょう。
畳ベッドを造作した寝室
リノベーションであれば、部屋の印象に合わせた造作家具が作れます。
例えば、布団で寝たい方は畳ベッドを造作するのがおすすめ。
ベッド下が収納になったり、腰掛けられたりと、快適かつ寝室のスペースを無駄なく使えます。
ホテルライクな見せる寝室
間仕切りをガラス戸にすれば、高級ホテルを彷彿させるラグジュアリーな寝室に。
リビングと寝室を同じインテリアテイストにすれば統一感が引き立ち、非日常の空間を演出できます。
寝室リノベーションでライフスタイルに合わせた睡眠を
マンションの寝室は、アイデア次第で快適に眠れる環境を実現できます。
特に、「寝室はこんなものだよね」と考えている方は、リノベーションによりその発想を覆されるでしょう。
TIMBER YARDなら、マンションリノベーションのご相談も受け付けています。
寝室に外せない条件と6つの寝室作りのポイントをすり合わせて、理想の寝室を作ってみてはいかがでしょうか。
千葉で注文住宅やインテリアショップ運営を手掛けるTIMBER YARDでは、マンションのフルリノベーションサービスも手掛けています。
熟練の大工が生み出す美しい空間、家具職人が手掛けるフルオーダーの造作家具、デザインと住み心地を両立した設計など、こだわりの工務店だからこそ叶うリノベーションプランをご提案できます。
施工事例も豊富なので、ご検討されている方はぜひ確認してみてください。
寝室を独立させたい方やパーソナルスペースが欲しい方は、個室がおすすめです。
床・壁紙・照明など既存のものを変えれば、今以上に睡眠の質を高められます。