タワーマンションは住みやすい?中古マンションリノベとの比較を解説

タワーマンション イメージ

    他とは違うマンション住まいを希望する人にとって、一般的な分譲マンションとは一線を画す、憧れのタワーマンション。

    長く住むとなると、実際の住み心地や建物の寿命なども気になるところです。

    一方で、こだわりを追求するなら、中古マンションを全面的にリノベーションするという方法もあります。

    そこで、この記事では、タワーマンションの特徴やメリット・デメリットの紹介と、中古マンションのリノベーションをする場合との比較を解説します。

    タワーマンションの特徴とは?

    タワーマンションとは、20階以上で高さが60mを超える超高層マンションを指します。

    タワーマンションの構造は、耐火性能や避難経路などの安全性能など、国土交通省大臣の認定を受ける必要があります。

    また、30階以上を超えるタワーマンションは、屋上へリポートや火災時の緊急避難など消防庁の基準があり、多くの厳しい審査を受けて建てられています。

    低層マンションとの違い

    タワーマンションは、駅近など利便性の高い立地に建設されることが多く、商業施設が併設されていたり、駅と直結していたりすることもあります。

    一方、低層マンションは比較的落ち着いた住環境に建てられ、周辺も建築の高さ制限があるなど、将来的にも景観が変わらないエリアにある物件が多い傾向にあります。

    タワーマンションに住む人の年収

    タワーマンションの購入価格は5,000万円以上であることが多く、1億円以上の物件もあります。

    購入するのは、一般的に年収1,000万円以上の人が多いといわれています。

    これは、住宅ローンの返済額を年収の1/4として算出したものです。

    ただし、購入価格は立地や間取り、最上階か低層階かによっても差があるため、実際はかなり幅広い層が購入しています。

    タワーマンションの寿命

    国税庁が定めているタワーマンションの法定耐用年数は47年です。

    これは不動産価値を表しており、一般の戸建て木造住宅は22年なので、タワーマンションの資産価値は長いといえます。

    しかし、超高層建築に使われる技術は意欲的に研究・開発されており、鉄筋コンクリート造建物の物理的寿命は100年以上といわれています。

    そのため、購入後に建て替え問題が発生することは考えにくいでしょう。

    タワーマンションに住むメリット

    購入価格は高くなりますが、耐用年数も物理的寿命も長いタワーマンション。

    他にも、タワーマンションの住みやすさにつながるメリットはいくつもあります。

    日当たりが良い

    タワーマンションの高層階はもちろん、低層階も日当たりの良さが魅力です。

    タワーマンションは低層階に商業施設が併設されていたり、1階に住居がなく、天井の高いエントランスのみという設計がされていたりします。

    そのため、低層階でも通常の階数より高い位置になり、採光が期待できます。

    高層階では周りに日差しをさえぎる建物がほとんどないため、北向きの住戸でも日中はかなり日差しが入ります。

    眺望が期待できる

    タワーマンションからは、立地や階数によって違いがありますが、低層マンションや戸建て住宅にはない眺望の良さが期待できます。

    隣地が海や川、大きな公園、建て替えることの少ない公共施設などであれば、将来的にも眺望がなくなる可能性は低くなります。

    セキュリティが充実している

    タワーマンションは居住者が多いため、一般的にセキュリティを重視しています。

    24時間オンラインセキュリティシステムはもちろん、防犯カメラや防犯センサー、居住者認証システム、警備員の見回りがあるマンションもあります。

    共用施設が豪華である

    タワーマンションには、吹き抜けの広いエントランスや豪華なインテリアなど、共用施設が充実しています。

    コンシェルジュがエントランスに常駐し、クリーニングや宅配便の取次や、デリバリーやタクシーの手配などのサービスがあるマンションもあります。

    資産価値が落ちにくい

    タワーマンションは管理が行き届いているため資産価値が落ちにくく、中古物件でも高値で売却できる可能性が高いでしょう。

    新築時には周辺環境が整っていなくても、開発が進めばさらに資産価値が高くなることもあります。

    タワーマンションに住むデメリット

    ここでは、タワーマンションに住むデメリットを紹介します。

    管理費や修繕積立金が高い

    タワーマンションは一般的な高層マンションに比べて、管理費や修繕積立金が高い傾向にあります。

    共有施設としてゲストルームやトレーニングジムなどを設置するマンションもあり、豪華であるほど管理費が高くなります。

    また、タワーマンションは安全性能を維持するために非常用エレベーターや特殊な設備などが設置されており、メンテナンスや修理などに費用がかかります。

    洗濯物を外に干せない

    タワーマンションは洗濯物を外に干せないことも多く、ベランダがない場合もあります。

    洗濯物や布団などが落下した場合、落下による衝撃が大きいからです。

    また、高層階では洗濯物が強風に飛ばされる危険もあります。

    そのため、タワーマンションでは、洗濯乾燥機の活用が必須となるでしょう。

    エレベーターの待ち時間が長い

    居住者の多いタワーマンションではエレベーターの利用者数も多いため、待ち時間が長かったり、混雑したりする場合があります。

    中古のタワーマンションの場合、エレベーターの台数や定員が少ないこともあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

    携帯電話がつながりにくい

    タワーマンションの高層階では、携帯電話がつながりにくいことがあります。

    不便であれば、電波をつなげる方法を検討しましょう。

    例えば、携帯電話会社に相談し、電波を増幅させる装置を用意してもらったり、基地局からの電波が使えるポケットWi-Fiを設置したりする方法があります。

    地震の揺れを強く感じる

    タワーマンションに住むと、地震の揺れを強く感じることもあるでしょう。

    タワーマンションには地震の振動や衝撃を吸収する「免震構造」や、建物と地盤を切り離して影響を最小にする「免震構造」が採用されています。

    ただし構造上、横揺れが長く続きやすく、船酔いのような感覚になる可能性があります。

    ライフライン停止時の準備が必要

    タワーマンションの居住者は、停電や断水などライフラインが停止した場合、大きな影響を受けてしまいます。

    そのため、長期間対応できる量の水や食料品を備蓄する必要があります。

    特に高層階はエレベーターが停止すると、何度も階段を往復することは困難なため、万一に備えた準備が必要です。

    眺望が変わる可能性がある

    タワーマンションは眺望の良さが大きなメリットですが、利便性の良さから近隣に高層マンションが建つこともあります。

    その場合、眺望が変わってしまい、資産価値が変化することも考えられます。

    タワーマンションを購入する際には、住戸の向きや近隣の環境など、将来のことも視野に入れて検討しましょう。

    中古マンションのリノベーションとの比較

    中古マンションのリノベーションの魅力は、世界にたったひとつの家づくりができることです。

    タワーマンションに憧れがあっても、購入費用や立地などが合わない場合もあるでしょう。

    ここでは、中古マンションをリノベーションする場合と、タワーマンション購入とを比較して解説していきます。

    購入費用が安い

    中古マンションはタワーマンションに比べて、購入費用が安くすみます。

    その分、リノベーションに費用を当てられるので、こだわりたい設備や家具などに金額をかけられる魅力があります。

    そのため、ステイタスや外観の良さよりも、こだわりの空間で日常を過ごしたいと考える人に向いているでしょう。

    好みの住環境に住める

    中古マンションを選べば、好みの住環境に住めるメリットがあります。

    タワーマンションは利便性の高い駅近などに建つことが多いですが、一方で人通りが絶えない場所でもあります。

    中古マンション選びは、静かな住宅地や高い建物の少ない立地など、幅広い物件の中から選択できるのが特徴です。

    住みたい街がある場合は、中古マンションを探してみてはいかがでしょうか。

    快適な生活動線

    中古マンションのフルリノベーションなら、ライフスタイルに合った快適な生活動線を設計できます。

    必要な部屋数や収納など、家族の好みや使い勝手はさまざまです。

    リノベーションは設計士が居住者の好みや生活を考慮して間取りを決定するため、間取りが固定化されたタワーマンションよりも、最適な生活空間を作ることが可能です。

    災害時に避難しやすい

    低層の中古マンションを選べば、災害時に避難しやすくなります。

    タワーマンションに比べて地震の揺れも小さく、最上階であっても階段で避難しやすいでしょう。

    ただし、築年数によっては耐震性能が低いマンションもあるため、新旧の耐震基準や耐震性能を確認して検討しましょう。

    管理費・修繕積立金が安い

    中古マンションでは、タワーマンションよりも共有施設や特殊な設備が少ないため、管理費や修繕積立金が安い傾向にあります。

    ただし、居住者が少ないことによって費用負担が増えることもあるため、これまでの修繕工事などの確認をしておきましょう。

    資産価値が安定している

    立地の良い中古マンションは、資産価値が安定している傾向があります。

    高さ制限のある住宅街や、人気の街にあるマンションは希少性が高く、購入したい人は後を絶ちません。

    そのため、将来売却することを考えるなら、立地の良いエリアで物件を探しましょう。

    将来も含めて豊かに暮らせるマンションを選ぼう

    今回は、タワーマンションの特徴やメリット・デメリットの紹介と、中古マンションのリノベーションとの比較を解説しました。

    どんなマンションに住みたいかは、ライフスタイルによって異なります。

    こだわりたいポイントや優先順位などを整理し、理想のマンション住まいを検討しましょう。

    千葉県に拠点をおくTIMBER YARDは、上質でデザイン性が高いマンションリノベーションを実現する工務店です。

    施工実例も豊富にあり、快適でおしゃれな住宅を提供します。

    中古マンションでのリノベーションをお考えの方は、TIMBER YARDにご相談ください。