ワークスタイルや経済環境が大きく変化したことで、自宅で過ごす時間が見直されています。
そこで注目されているのが「郊外に住む」という選択です。
郊外は都市部ともそれほど離れておらず、利便性は比較的高い地域でありながら、田畑や森林などのんびりとした風景が残る魅力的な環境です。
この記事では、郊外に住むメリット・デメリットや注意するポイントを解説します。
これから住む土地を探す際には、ぜひ参考にしてください。
目次
郊外とは都市部の隣にある地域
郊外とは、都市部に接した、または近い位置にある地域のことで、一般的に「ベッドダウン」と呼ばれます。
田畑や森林など自然環境がある中、多くの戸建て住宅が立ち並ぶ地域でもあります。
人気のある地域では、建売住宅が数十軒単位で建築されることもあり、ファミリー向けマンションも多いエリアです。
郊外エリアの最寄駅は、ラッシュ時間に多くの利用客で混雑します。
郊外と都市部の違い
都市部とは、行政や経済活動の中心地域であるオフィス街や繁華街があり、戸建て住宅よりも商業ビルなどが多く立つエリアといえるでしょう。
昼間の人口密度が高く、夜間でも娯楽施設や飲食店が営業しています。
郊外よりも生活の利便性が高く、物価がかなり高いのも特徴の一つです。
郊外と田舎の違い
田舎とは、郊外エリアの外側にある地域を指します。
住宅よりも田園風景が広がり、山や海など自然豊かな環境があります。
都市部や郊外へのアクセスが不便であることも多く、日常の買い物でも車移動が必須です。
郊外に住むメリット
郊外は生活の利便性が高く、近年は住環境として、ますます人気が高まっています。
ここでは郊外に住むメリットを紹介します。
土地や住宅価格が安い
郊外に住む最も大きなメリットは、土地や住宅価格が安いことです。
都市部の新築住宅は富裕層に照準が当てられているため、販売価格がかなり高額です。
一方、郊外は土地の価格が比較的安く、固定資産税の負担も軽くなります。
生活費・物価が安い
郊外に住むと、都市部に比べて物価が安くすみ、家計に余裕ができる魅力があります。
例えば、駐車場を都市部の半額で借りられたり、大型スーパーなどや直売所を利用して食料費を大幅に節約できたりします。
経済的な余裕ができるため、住居費や教育費、老後の資金などに当てることも考えられます。
広い家にゆったりと住める
総務省のデータによると、首都圏の県別においても、住宅の延べ床面積の広さに違いが見られます。
都道府県 | 1住宅当たり居住室の畳数 | 1住宅当たり延べ面積 |
---|---|---|
東京都 | 24.75畳 | 65.18㎡ |
埼玉県 | 31.72畳 | 86.52㎡ |
千葉県 | 32.40畳 | 89.21㎡ |
神奈川県 | 29.59畳 | 77.80㎡ |
郊外では広い家に住む可能性が高く、家族が多くても個室を持てるなど、ゆったりと暮らせます。
また、テレワークや在宅勤務に必要な仕事部屋をつくれたり、収納スペースも広く取れたりするため、満足度の高い家を建てられるでしょう。
自然豊かな環境で暮らせる
郊外には近くに豊かな自然があるため、遠くへ行かなくてもアウトドアができるメリットがあります。
キャンプや登山、サーフィンなどのアクティビティを気軽に楽しめるのも魅力の一つです。
その結果、趣味の幅が広がったり、ジムに通わなくても運動ができたりするため、ストレス解消の効果もあり、健康的な生活が送れます。
子どもにとっても広い公園が多くあり、のびのびと遊べる環境がそろっています。
郊外に住むデメリット
都市部暮らしが長い人の場合、郊外に住むと不便を感じることも考えられます。
ここでは、郊外に住むデメリットを紹介します。
通勤・通学時間が長い
郊外に住むと通勤・通学時間が長くなります。
地域にもよりますが、片道でも1〜3時間かかる場合があります。
電車で通勤する場合、本数が少ない路線では待ち時間が長く、決まった時間に乗れないと遅刻する可能性もあります。
平日は自宅でくつろぐ時間よりも、電車の中の方が長いという人もいるでしょう。
物件の資産価値が下がりやすい
郊外でも需要が少ない地域の場合は、家の資産価値が下がりやすいというデメリットがあります。
商業施設や病院などが少ないエリアだと、自宅を売りたくても買い手が見つからないこともあるでしょう。
ただし、周辺地域が再開発されたり、大型商業施設などができたりすると、土地の価格が高く変動することもあります。
教育・娯楽施設が少ない
郊外は都市部に比べると、教育機関や娯楽施設の選択肢がほとんどない地域もあります。
そのため、遠くまで学校や塾に通ったり、さまざまなサービスが充実している都市部へ行く必要性を感じたりすることもあるでしょう。
ただし教育サービスについては、郊外でも進学校や大学のあるエリアなど、教育環境が充実している文京地区もあります。
人間関係を新たにつくる必要がある
郊外に住むと、新しい人間関係の中で暮らすことになるため、ストレスを感じる人もいるでしょう。
特に一戸建て住宅の場合は、地域によってさまざまな当番制があり、町内会などの参加を求められます。
そのため、地域になじめるような振る舞いが求められます。
郊外に住むもう一つのライフスタイル
郊外に家を建てて住む選択の中でも、デュアルライフやセカンドライフの家として活用するライフスタイルもあります。
ここでは、それぞれの特徴や魅力を紹介します。
デュアルライフで郊外に住む
デュアルライフとは2拠点生活のことで、都市部と郊外にそれぞれ住まいを持ち、往復する生活のことです。
デュアルライフを選択すると、通勤時間や生活環境などのデメリットを解消できます。
例えば、普段は家族全員で都市部の家で生活し、週末をゆったり過ごすために郊外の家を活用する、または家族が郊外の家に住み、父親のみ通勤に便利なマンションに住むなど、さまざまなライフスタイルに対応できます。
セカンドライフで郊外に住む
セカンドライフとは、定年後の生活を意味します。
しかし、定年後に限らず、定年前からセカンドライフを見越して、郊外に住む選択もあります。
郊外の家なら広い庭をつくれるため、野菜づくりやガーデニングが楽しめるでしょう。
また、郊外では農地の貸し出しもあり、広い土地で畑仕事や園芸などをすることも可能です。
他にも、乗馬や山登りなど、郊外でしかできないアクティビティもできるため、将来の楽しみが増えるでしょう。
郊外に住む際に注意するポイント
ここでは、郊外に住む選択で後悔しないよう、注意するポイントを紹介します。
生活者としてのスタンスを持つ
郊外に住むための土地選びの際、環境のイメージを美化せず、生活者としてのスタンスを持って探すことが大切です。
日常生活に必要なスーパーや薬局、飲食店などがどの程度周辺にあるかを調べておきましょう。
子どもがいるご家庭なら、保育園事情や学校までの距離なども重要です。
また、マンション住まいしか経験のない人は、戸建て住宅にまつわる外壁や庭のメンテナンスの手間や、ゴミ出しなどのルールを知っておく必要があります。
気候や住環境周辺に危険がないか確認
住む地域の気候は、都市部ではそれほど気にならなくても、郊外に住むと生活に影響が出る場合があります。
例えば、雪の多い地域はひんぱんに電車が止まったり、交通規制が出たりして、通勤・通学ができなくなることも考えられます。
また、郊外は都市部に比べて夜間の人通りが少なく、電灯も少ないエリアでは真っ暗な道を通る場合もあります。
住宅を購入する際には、さまざまな状況を考えて検討しましょう。
病院やクリニックまでの距離をチェック
郊外で住むエリアを決める前に、病院やクリニックまでの距離をチェックしておきましょう。
健康であれば気にならない距離も、病気になると遠さがつらく感じたり、病院に行くタイミングによっては命に関わったりすることもあります。
バスで行けるか、車かタクシーが必要かなども調べておくと安心です。
将来の住み替えの可能性を考慮する
郊外に住む家を購入する際、終の棲家にするのか、住み替えを前提とするかでも選び方が変わります。
住み替えをする場合は、資産価値をなるべく維持した方が高く売れるため、ブランドイメージのある地域を選ぶ選択も検討しましょう。
通勤・通学に便利か、再開発の予定があるかなども、地域選びのポイントになります。
郊外に住む選択で理想のライフスタイルを叶えよう
郊外に住むメリット・デメリットや注意するポイントを解説しました。
郊外に住むことはメリットも多く、ファミリー世帯向けの戸建て住宅やマンションの需要がますます高まっています。
東京都心で働く若い世代にも、自然豊かで海のある千葉県や、田園が広がる埼玉県に持ち家を希望する人が増える傾向が見られます。
郊外に住むことのメリットとデメリットを考慮しながら、理想のライフスタイルに合う地域を探してみてください。
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また、郊外よりも人が少なく顔見知りが多いため、人間関係のつながりが深いといった特徴があります。