電気工事はライフラインに直結するため、新築時に欠かせない工事です。
とはいえ、電気工事の内容や流れ、依頼先などを知らない方も多いのではないでしょうか。
工事の知識を理解していれば、新生活で不便なく快適に過ごせます。
今回は、電気工事の基礎知識や事前にすべきポイントを徹底解説します。
事前に記事の内容を把握すれば、万が一トラブルが起きても冷静に対処できますよ。
新築を建てる方は、ぜひ理解を深めてください。
目次
新築時の電気工事の内容
電気工事は、専門的な知識や技術がある「電気工事士」が行います。
工事内容は主に3点です。
弱電設備工事とは、インターネット・テレビ・電話の配線工事のこと。
強電設備に比べて感電のリスクは低いですが、配線設備を整える重要な工事です。
下記はその他弱電設備工事の一例です。
- 防犯カメラ
- 家庭用火災報知器
- 24時間換気システム
照明設備工事とは、各部屋に照明器具を取り付ける工事のこと。
取り付け部分の強度確認や特殊な照明を設置するなど、専門的な技術が必須です。
新築の電気工事の相場はあってないようなもの
結論から述べると、電気工事の相場を算出するのは困難です。
相場を知りたければ、事前に条件を提示し、業者に確認することが重要です。
理由は以下3点あります。
- 住宅の条件で費用が大きく異なるから
(規模・工事の内容・設備内容・家を建てる地域など) - 木造と鉄筋でも費用が変わるから
- 新築時の「坪単価」表記は電気工事を含む場合と含まない場合があるから
また、以下は木造住宅の場合、3つの工事費の目安です。
参考程度に把握してください。
新築の一軒家の場合で、約50万円前後が一般的です。
場合によっては以下が見積もりに含まれている場合があります。
- コンセント新設:約8,000円前後
- スイッチ新設:約1万円前後
- 分電盤本体:5~10万円
強電設備工事に比べて安い傾向ですが、見積もりに含まれていない場合があります。
取り付ける設備によって工事費用が変わるため注意してください。
取り付ける場所や照明器具によって高額になる可能性があります。
また、部屋数が多いほど取り付け箇所が増えるためあらかじめ確認しましょう。
新築で電気工事を依頼するなら建築会社一択!
電気工事の依頼先は主に「建築会社に依頼する」「電気工事業者を探して依頼する」2パターンがあります。
結論から述べると、新築時の電気工事は建築会社に依頼することを強くおすすめします。
理由は、建築会社との打ち合わせのみで完結するため、電気工事業者とのやり取りを任せられるからです。
特に注文住宅の場合、建築会社は施工主のこだわりやライフスタイルをつめこんだ住宅計画を把握しており、設備内容や照明の位置・種類まで理解しています。
また、特殊な工事や設置が必要な場合も建築会社はあらかじめ把握しているもの。
つまり、それらを考慮した上で業者へ対応してくれたり電気工事を任せたりできるため、安心感があるのです。
一方、電気工事業者を探して依頼する場合は、同じ条件で複数の見積もりを見て検討してください。
実績や経験がある会社だと安心です。
新築の電気工事の流れ
新築の電気工事は骨組みや外壁が完成した後、内装工事が始まる段階で行います。
ここからは、一般的な電気工事の流れをご紹介します。(建築業者に依頼し、木造住宅の場合)
あらかじめ流れを把握しておけばトラブルに対処できますよ。
打ち合わせ
施工業者が、施工主のライフスタイルに合わせた電気設備や配置を説明します。
図面上に電気配線が記されているため、素人には分かりにくい場合があります。
不明点があればその場で確認しましょう。
- スイッチやコンセントの位置・種類・個数
- 電話線やインターネット設備の位置
- 電気を伴う設備の種類・場所
- エアコンや室外機の設置場所
一次工事
壁や天井の中に、配線・スイッチボックス・給排口の管を埋め込みます。
上棟から1~2週間後に2〜3日かけて施工するのが一般的です。
注意点は、一次工事終了後に変更・追加が難しいことです。
一次工事完了後は内装を仕上げる工事に入ります。
もし要望に対応する場合は壁や天井を撤去しなければならず、追加費用や納期遅れにつながることも。
配線変更や追加がある場合は、最低でも一次工事が完了する前に伝えましょう。
二次工事
住宅の下地が完成した後、壁や天井に穴を開けてコンセント・スイッチ・電気設備・照明を取り付けます。
一般的に、上棟から30〜40日後に行います。
作業完了
仕上がりを確認した後、作業終了です。
新築の電気工事で事前にすべき6つのポイント
電気工事で失敗すると生活に影響を及ぼす可能性があります。
工事前にすべきことを把握していれば、後悔せずに快適な住まいが実現しますよ。
電気工事が可能な建築会社にお願いする
家を建てるなら電気工事もできる建設会社に依頼すれば、工事を含めたすべてを任せられます。
施工主のメリットは、施工業者との打ち合わせをするだけで完結すること。
面倒な手間がかかりません。
仮に自ら電気業者に依頼する場合、素人だと工事内容を把握できず、後から追加工事が発生する恐れがあります。
TIMBER YARDの注文住宅なら電気工事業者のやり取りだけでなく、電気工事も可能です。
電気設備を含めて総合的に判断するなら、電気工事が可能な建築会社を選びましょう。
特殊工事に対応可能か確認する
電気工事は前述した内容以外に特殊工事が必要な場合があります。
例えば、北欧照明やEVコンセント(電気自動車充電用)などです。
北欧照明を取り付ける場合、適切な位置や高さでないと室内が効率的に照らせません。
これは設計のプロにしかわからないことでもあります。
また、EVコンセントを後付けする場合、壁に穴を開ける大掛かりな工事になり、余計に費用がかかることも。
TIMBER YARDは、新築時にインテリアや外構まですべて対応できるため、安心していただけます。
電力使用量を把握する
一部屋の電力使用量が予想以上に多い場合、ブレーカーが落ちて不便を感じる方もいるでしょう。
それを新築で防ぐためには、各部屋の電気使用量や使用のタイミングを把握することです。
そうすれば打合せ時に対応策を提案して貰える場合があり、話もスムーズに進みます。
ちなみに、オール電化を検討されている方は電気量が異なるので注意してください。
コンセントやスイッチの数、配置を考える
コンセントやスイッチの数、配置を事前に考えることは、コストと利便性に直結します。
電気工事は設備の数が増えるほど高くなる傾向があり、後付けするにも新築時の工事より高額になります。
とはいえ、各部屋に使用する家電の数に見合わず極端に数が少なければ、不便を感じることも。
部屋ごとに使用する家電の数や使用頻度を考慮した設計なら、余計な費用をかけずにすみます。
ちなみに、コンセントやスイッチの配置は盲点になりやすい傾向です。
家具に隠れて使えない、高さが見合わないなどで後悔する方も多いため注意しましょう。
打合せ時に途中で変更・追加できるか確認する
打ち合わせ時は図面上でしか確認できないため、イメージが湧きにくいもの。
事前に以下を聞いておけば、後悔しない家になります。
TIMBER YARDなら新築時の電気工事・業者のやりとりもお任せ!
電気工事はライフラインの要です。失敗すると不便を感じ、追加するには新築時の工事よりも高額になる傾向があります。
しかし、前述した6つのポイントをおさえていれば後悔せず、満足できる家が建てられます。
TIMBER YARDの注文住宅は、お打ち合わせだけで電気工事が可能です。
特殊工事を含めた住宅インテリアのことなら、トータル的にお任せくださいね!
強電設備工事とは、コンセント・ブレーカー・スイッチなどを取り付ける工事のこと。
一般的な電気工事といえば強電設備工事のことを指します。
電気を供給する基盤であるため、扱いを間違えば感電のリスクが伴う危険な工事です。