ルーバー窓って実際どうなの?メリット・デメリットや防犯対策を詳しく解説!

    ルーバー窓は近年、防犯対策が必須といわれている窓です。

    あまり聞き慣れない言葉ですが、浴室や玄関などに設置されていることが多く、30年ほど前から使われています。

    この記事では、新築でルーバー窓を検討している方や窓のリフォームを考えている方に、ルーバー窓に関する情報を解説します。

    窓は住宅において心地よさに直結する設備です。

    本記事をぜひ検討材料にしてください。

    ルーバー窓ってどんな窓?

    ルーバー窓は、洋風モダンな雰囲気がありおしゃれという理由から1980~1990年代に人気を集めていた窓です。

    効率的に換気ができるため、現在でも脱衣所や洗面所、浴室やトイレを中心に施工されています。

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    昨今の住宅において、5軒に2軒はルーバー窓が使われているというデータがあります。

    ルーバー窓の特徴

    ルーバー窓とは、厚さ6ミリ程の細長いガラスやアクリル板を、複数枚ブラインドのように並べた窓のことです。

    ガラスやアクリル板の角度を変えて風や光を取り入れられます。

    さらに閉めたときはぴったりと重なっているので、雨や風が入ってくることがありません。

    形状はブラインドに近いですが、まとめて上に上げられないという特徴も持ち合わせています。

    ルーバー窓の仕組み

    ルーバー窓は、室内側に取り付けてあるハンドルを回しながら操作します。

    複数の板は全て連動しており、ハンドル操作で好きな角度に変えながら少しずつ開閉する仕組みです。

    なぜルーバー窓が選ばれているのか?

    ルーバー窓の主なメリットは3点あります。

    通気性がよい

    ルーバー窓は大きく窓を開けなくても、効率よく換気できます。

    雨が降っていても、屋根の重なり合いのようにガラスが並んでいるので入り込むことはありません。

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    そのため浴室や洗面所など、湿気がこもりやすい場所に設置されているのもうなずけます。

    1枚単位で交換が可能

    ルーバー窓は構造上、使用されているガラスやアクリル板を1枚単位で簡単に引きぬくことが可能です。

    例えばもし1箇所だけ破損しても、割れた箇所だけを交換すれば修復できるのです。

    窓全てを交換する必要がないため、コストも抑えられます。

    外からの視界を遮れる

    ルーバー窓のガラスは半透明なものが多く、室内のプライベート空間が保たれます。

    わずかな隙間で換気ができて採光も取り入れられるので、外からのぞかれる心配もありません。

    しかし近年、ルーバー窓単体ではプライバシーの確保が難しくなってきているのも現状です。

    下記でそのデメリットも解説します。

    ルーバー窓の実態!ルーバー窓のデメリット

    一昔前に人気のあったルーバー窓。

    しかし近年ルーバー窓を他の窓に交換するリフォームや新たに対策を施す人が多いのも事実です。

    その理由には、下記のデメリット4点が大きく関係しています。

    断熱性が確保できない

    ルーバー窓はガラス面が蛇腹に重なっており、ごく僅かな隙間が生じるので気密性は期待できません。

    例えば冬は窓を閉じていても隙間風が入り、浴室が温まりにくいので断熱性は低いでしょう。

    また高齢の方の浴室・脱衣所でのヒートショック現象が多い点も、断熱性が低いことを物語っています。

    現在、住宅のエコ事情において断熱性は必須です。

    そのため、ルーバー窓のリフォームを考えている方が多い傾向にあります。

    掃除に時間がかかる

    ルーバー窓の掃除は、複数のガラスを1枚1枚外して拭き上げる必要があるため手間がかかります。

    引き違い窓だと、外と内側を吹けばいいだけで済みます。

    掃除の時間を比較すると、ルーバー窓の方がひと手間かかるのです。

    今は掃除も時短の時代です。

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    1枚1枚外して拭き上げて戻す時間すらも惜しい現代人にとって、窓掃除だけに時間をかけるのは困難でしょう。

    ハンドルが壊れると使えない

    ルーバー窓の開閉は全てハンドル操作です。

    ハンドルと窓が連動して開閉できる仕組みのため、ハンドルが壊れると窓自体の意味を失うことになります。

    ハンドルが壊れる原因は以下が挙げられます。

    • 経年劣化 塩害
    • ネジがゆるむ
    • 固着して動かない
    • 回すときに力を入れすぎる

    ハンドルのみのDIYも可能ですが、古い窓だと場合によってはハンドルが廃盤になっている可能性もあります。

    また、窓に問題がなくてもハンドルが壊れると出費がかさむ恐れがあるでしょう。

    防犯面が弱い

    ルーバー窓には、鍵がついていません。

    さらに構造上、ガラスも取り外しが可能なので複数枚引き抜けば不審者が侵入する危険性があります。

    4つの中で1番のデメリットであり、リフォームを検討される理由のひとつです。

    下記ではその対策について説明します。

    ルーバー窓にできる防犯対策

    実は、ルーバー窓は近年防犯性が低いことが知れ渡っており、危惧されています。

    実際にルーバー窓を外して空き巣に忍び込まれたり、覗きの被害にあったりなどSNS上でも叫ばれているのが現状です。

    対策は以下の4点です。

    網戸をつける

    防犯対策として早く安く済ませるならば、網戸を室内側につけましょう。

    外からの侵入を少しでも防げます。

    網戸自体はホームセンターでも販売しており安価で、自分で取り付けられる網戸もあります。

    しかし、外からの侵入は防げても、網戸自体が破られると意味を成さないこともあるでしょう。

    手っ取り早く対策するのであれば網戸がオススメです。

    窓を固定する

    ルーバー窓のガラスが外されないよう、専用の器具を使用して1枚1枚を固定する対策もあります。

    外から外すためには、ドライバーがないと外せません。

    したがって、侵入を諦めさせる効果があります。

    ただし、時間をかければ外せてしまうのが難点です。

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    掃除の観点からみても、さらに時間と手間がかかりやすくなるため、一長一短の対策ではあります。

    面格子をつける

    ルーバー窓の防犯対策で一般的なのは、面格子です。

    後付けができて、金属製以外にも素材が豊富。

    デザインも多様なので住宅の雰囲気に合わせたスタイルが可能です。

    費用の目安は素材・サイズにもよりますが、5,000円〜30,000円ほど。

    換気はルーバー窓で行い、侵入は面格子で防げるので、ルーバー窓のメリットが際立つことに!

    新築でルーバー窓を選ばれる方は、予算に余裕があれば最初から面格子を取り付ける場合が多いでしょう。

    目隠し可動ルーバーを取り入れる

    近年、進化した「目隠し可動ルーバー窓」を取り付ける方も増えています。

    外から動かせない仕組みなので、防犯面に優れ、プライバシーの確保もできる優れものです。

    ガラス以外にもアルミや木材など素材が豊富なので、設置費用は約50,000円を目安にしておきましょう。

    自動操縦であり、「採光」「換気」以外にも「遮熱」の効果もあります。

    防犯対策をすればルーバー窓のメリットは最大限に!最新式も検討材料にしよう

    浴室・脱衣所・トイレなどに多く取り付けられていた主流で人気のあったリーバー窓。

    換気もできて採光もとれるメリットがあるので、防犯面さえ対策すれば今でも選ばれている窓です。

    時代にあった窓を選択して、家族みんなが心地よい暮らしができる家を目指しましょう。