木製キッチンを選ぶポイントとは?その特徴と施工の注意点を解説

    注文住宅やリフォームでキッチンをオーダーする際、数ある種類の中で人気の高い「木製キッチン」。

    カフェやレストランのような雰囲気が作れて、おしゃれなダイニング、リビング空間が作れるのがポイントです。

    この記事では、木製キッチンを選ぶ際に知っておきたいメリット・デメリットや、施工の注意点などについて詳しく解説します。

    キッチンオーダーで木製キッチンを検討されている方はぜひ参考にしてください。

    木製キッチンの魅力

    木製のキッチン

    システムキッチンの中で最も多く出回っているのは木製キッチンですが、その多くは比較的低価格であるパーティクルボードやMDF(木の繊維を固めた素材)で作られたもの。

    一方、天然の無垢材を使用したキッチンは、自然環境と年月によって作られた色合いや質感が魅力で、安らげる雰囲気を演出します。

    自然素材を住まいに取り入れることで優しい空気感をもたらし、触れてもひんやりしない素材感、経年による変化を楽しめて、使うほどに味わいが増すのも木製キッチンの魅力です。

    木製キッチンのメリット

    木製のキッチン

    天然ならではの質感を持つ木製キッチンは、家具のように馴染みやすく素敵な雰囲気を作ります。

    ダイニングにいても、リビングにいても目に入るキッチンスペースですが、木製キッチンを取り入れた場合の特徴やメリットを見てみましょう。

    温かみのある空間を作れる

    年月を経て作られた木目と優しい色合いが温かみのある空間を演出する木製キッチン。

    木の素材には色々な種類があり、好みに合った表情、カラーの木が選べ、塗装にもバリエーションがあります。

    加工しやすい素材であることから理想的なレイアウトやアレンジが可能なのもオーダーキッチンのメリットです。

    こだわりを取り入れた設計によるキッチンスペースを実現することで家事の時間が充実することでしょう。

    使うほどに木の味わいを楽しめる

    時を重ねるごとに木の変化を楽しめるのも木製キッチンの特徴で、色の変化、傷でさえヴィンテージ感を深める味わいになります。

    毎日使うキッチンではアクシデントもつきものですが、細かなことを気にせずお料理できる快適さは大きなメリットでしょう。

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    さらには、見た目が美しく手触りが柔らかいこともポイントであり、他の材質にはない木製キッチンだけの魅力を堪能することができます。

    おしゃれに見える

    木製キッチンのテイストには、カントリースタイルから、北欧スタイル、個性的なブルックリンスタイルや和モダンなど色々なタイプがあり、雑誌や映画で見たような理想のキッチンをご自宅に実現できます。

    天然木の美しさが映える木製キッチンは何と言ってもおしゃれ見え抜群!

    お気に入りの調理器具や器、照明やキッチン周りの壁、床も引き立ててくれる存在感があり、素敵な空間を作れるでしょう。

    木製キッチンのデメリット

    木製のキッチン

    魅力の多い木製キッチンにも幾つかのデメリットがあります。

    木製という素材の特質によるものですが、日々のお手入れに関わることなので充分理解しておくことが大切です。

    ここでは、木製キッチンのデメリットを見てみましょう。

    湿気や水に弱い

    キッチンは、炊飯器や調理、食洗器などの蒸気にあふれ、湿気の高い空間になります。

    窓を開けず換気装置とエアコンを利用すると湿度がこもりやすいため、木製キッチンにはあまり良い環境とは言えません。

    しかし、木製キッチンには防水加工や防汚加工がされていますので、長持ちしないと考える必要はないでしょう。

    キッチン使用後は水はねなどをしっかりふき取り、乾燥した状態になるよう、窓を開けて風通しをよくするのが木製キッチンのお手入れポイントです。

    掃除がしにくい

    調理の際に汚れやすく、水が飛びやすい天板を木にすると劣化が進みやすくなります。

    キッチンの天板に木を使う難易度は、湿気や水に弱い特質からお掃除が難しいこと、経年で木の反りが出たり、シンクやコンロに隙間が出てしまう可能性があることです。

    このようなデメリットを踏まえ、木製キッチンの天板を選ぶ必要があります。

    経年による劣化が進みやすい

    木製キッチンのデメリットは、湿気や水による劣化よりも、扉の蝶番や引き出しが壊れるケースの方が多い傾向です。

    長年使用すると、木部と金具の金属部の組み合わせが緩みやすくなり、耐久性が落ちてしまいます。

    木製キッチンの設計に長けた施工会社に相談することで、素材を活かしたキッチンアイデアを提案してもらうことができ、デメリットへの対策、将来的な修理の対応も望めるでしょう。

    木製キッチンを実用的にするアイデア

    メリットもデメリットもある木製キッチンですが、デメリットを解消できる対策方法があります。

    木製キッチンを実用的で快適なものにするアイデアをご紹介しましょう。

    天板を耐久性のある材質にする

    木製天板は防水コーティングがされているとはいえ、水や汚れに弱いデメリットがあります。

    そのため、天板を耐久性のある材質にすることで木の質感や魅力を持ちつつ、お手入れのしやすさに優れた木製キッチンを実現することが可能です。

    天板の素材は、ステンレスや人工大理石などを取り入れることが多く、日々のお手入れがラクであると同時に、素材のコントラストがおしゃれなアクセントになりキッチン空間が一層魅力的になります。

    汚れやすい場所は汚れに強い素材を使う

    キッチンで最も汚れやすい場所は天板ですが、収納の底板なども日々の使用で汚れや傷が残りやすい場所です。

    底板にステンレスやメラニンを採用することでお手入れがしやすくなり、傷も付きにくくなります。

    さらには、引き出しの取っ手も手垢や汚れが残りやすいもの。

    取っ手に「酸洗いしたステンレス」などを採用することでラフ感がプラスされ、取っ手の汚れに対する悩みが解消できるでしょう。

    木製キッチンに慣れている工務店に施工を依頼する

    木製キッチンを作る場合は、木の特徴を熟知し、キッチン空間に有効な提案、施工をしてくれる工務店へ相談することが大切です。

    木の種類は数多く、その中でも、水やカビに強い木もありますし、塗装によっても水に強く、汚れにくい仕上げができます。

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    ご予算やライフスタイルに合った木製キッチンを実現できる工務店へ施工相談・依頼をされるのがポイントとなるでしょう。

    耐久性を考慮した木製キッチンで理想のダイニングを作る!

    木製のキッチン

    ここまで、木製キッチンを選ぶ際に知っておきたいメリットやデメリット、施工の注意点などについて解説致しました。

    木製キッチンの持つ質感は他にない魅力があり、温かみのあるキッチン空間が優しい雰囲気を演出します。

    耐久性を考慮した木製キッチンを実現するには、既製品より造作キッチンがおすすめ。

    木の種類から形状、デザインの全てを希望どおりに決められ、ダイニングスペース、リビングにフィットした、おしゃれで機能的な木製キッチンができるでしょう。