新築をおしゃれな空間に見せるニッチは、SNSでも人気のインテリアです。
ニッチを上手に使いこなせば、お部屋の印象が格段にレベルアップします。
しかし、一度つくると変更が効かないため、設置に迷う人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では新築にニッチを取り入れるための後悔しない施工ポイントや、おすすめの設置場所を紹介していきます。
ニッチをおしゃれに取り入れたい人は、ぜひ参考にしてください。
目次
ニッチとは
ニッチとは、壁の一部にへこみをつくることでできる、小さな飾り棚のことです。
壁の強度に影響しないよう、奥行きはおおむね10cm前後でつくられます。
ニッチは鍵や携帯の収納スペースとしてや、フォトフレームや雑貨を飾るスペースとして使われることが多く、他にもインターホンやスイッチをまとめるリモコンニッチとしても活用されています。
新築にニッチをつくるメリット
ニッチはインスタグラムなどでも広く紹介されている、個性的なインテリアです。
ここからは、新築にニッチをつくることのメリットをお伝えします。
おしゃれに見える
ニッチがある空間はデザイン性が感じられ、立体感のある華やかさを演出できます。
季節感のある飾りやおしゃれな写真、デザイン雑貨をおしゃれに飾りやすい空間です。
また、壁紙やタイルを配置したり、照明を設置したりして、印象的な飾り方ができます。
ニッチの魅力は、誰でも簡単におしゃれなインテリアスポットをつくれることでしょう。
壁のデッドスペースを利用できる
ニッチなら、トイレや洗面室、階段の壁面など、デッドスペースも有効に利用できます。
飾り棚を設置するには狭すぎたり、ちょうど良い家具を置けなかったりする場所にも、ニッチならばさまざまな用途に活用できます。
例えば、トイレットペーパーや洗剤を収納する場所としても便利でしょう。
収納しても邪魔にならない
ニッチに雑貨や本を収納しても、家事や生活動線の邪魔になりません。
壁に飾り棚をつくったり、収納家具を設置したりするよりも、ニッチは視線をさえぎらないため空間が広く見えます。
壁に複数のニッチをつくって飾り付けしても、壁から奥まっていることで、空間を効率よく使えます。
スイッチやリモコンをまとめられる
ニッチを使って、スイッチやリモコンをまとめられるため、部屋がスッキリ片付けやすくなります。
現代の住宅は家電製品や設備が多く設置されているため、スイッチやリモコンを複数使うことが多く、収納する方法に悩む人も少なくありません。
ニッチにスイッチやリモコンをまとめることで使いやすくなり、インテリアをおしゃれに見せる効果が期待できます。
新築につくったニッチの失敗例
ニッチは壁をへこませてつくるため、一度つくってしまうと後から変更できないのが難点です。
そこで、後から後悔しないためにも、ニッチの失敗例を見ていきましょう。
配置や位置が適切ではない
ニッチにスイッチやリモコンをまとめると便利ではありますが、ニッチの配置場所が適切ではないと使いづらくなり後悔することも考えられます。
例えば、リビングで使うリモコン置き場としてニッチをつくっても、リモコンを使う場所から離れた位置にニッチがあると、わざわざ取りに行く手間がかかります。
家族の生活動線をイメージし、ニッチの使いやすい位置を検討しましょう。
サイズや形が悪い
ニッチの奥行きや形状が飾りたかったものと合わず、後悔することもあります。
ニッチは構造的に問題がなければ自由にサイズや形がつくれるため、アーチ型にしたり、奥行きを深くしたりするなど好みに合わせてデザインできます。
しかし事前に収納したいもののサイズを把握していないと、思い通りに飾れないことも。
サイズを決める際は十分注意しましょう。
使う材料がインテリアと合わない
ニッチはデザインの自由度が高く、さまざまな素材でつくれますが、使う材料とインテリアが合わず後悔することもあります。
飾るものとのバランスや耐久性の相性が悪く、シミが付きやすかったり、ひび割れたりしてしまうなどの失敗例もあります。
インテリアとのバランスにも配慮しながら、ニッチのデザインを検討しましょう。
新築で後悔しないニッチの施工ポイント
ニッチを設置した後に後悔しないために、ニッチの施工ポイントを紹介します。
ニッチをつくれる場所を確認する
ニッチを構造上つくれない場所もあるため、設置できる場所を確認しましょう。
住宅の外壁にあたる壁には、断熱材や耐力壁があるため、ニッチのスペースを取れない場合もあります。
特にスイッチニッチや照明を取り付けるタイプは、壁の中に配線スペースも必要です。
ニッチを設置したい空間に制約がある場合、どのような設計ならば可能かを、施工業者に確認しておきましょう。
ニッチに置くものを明確にする
ニッチに置くものを明確にすることで、最適なサイズや材料を選べるようにしましょう。
壁の構造的につくれる最大サイズではなく、置きたいもののサイズを優先することで、適切な大きさのニッチを設置できます。
サイズを間違うと使いづらくなり、まったく使わなくなるか、物置のようになる可能性もあるため注意しましょう。
ニッチの掃除をしやすくする
ニッチをおしゃれに使いこなすには、常にキレイにしておく必要があるため、掃除しやすくしましょう。
ニッチはへこんでいる分、ホコリがたまりやすい構造です。
こまめに掃除しやすいように、木製の台を設置するなど、ホコリが取りやすい材料を使うと良いでしょう。
ニッチ周辺の生活動線を考える
ニッチを設置する場所を決める際には、家族の生活動線をシミュレーションしましょう。
ニッチは最適なサイズや高さに設置できると、利便性が高く、おしゃれに見えます。
そのため、ひとつのニッチに用途をまとめすぎると、収納や飾り棚として使いづらくなる可能性があります。
生活動線に合う位置にニッチを設置できるよう、十分検討しましょう。
ニッチをワンポイントとして使う
新築に設置するニッチは、インテリアのワンポイントとして使うことをおすすめします。
ニッチはおしゃれなスペースですが、たくさんつくると家中にへこみが多くなり、全体のまとまりがとれなくなります。
ニッチはあくまでも小さな収納場所や飾り棚として使い、収納量が必要な場合は収納家具などを用意しましょう。
新築でつくるニッチのおすすめ設置場所
ここでは、新築でニッチを採用する際に、便利に使えるおすすめの設置場所を紹介します。
玄関の便利スペース
ニッチを玄関に設置すると、鍵の置き場所として重宝します。
壁掛け用キーケースもありますが、玄関近くにあるニッチは、車の鍵や宅配用の印鑑などを取り出しやすいのが魅力です。
玄関は家の「顔」でもあるため、ニッチにおしゃれな雑貨や季節感のあるものを飾ると、訪問者の印象が良くなるでしょう。
キッチン背面のカトラリースペース
キッチンの背面にニッチを設置し、カトラリースペースにすると配膳に便利です。
キッチンの背面にはダイニングテーブルを置くことが多いため、カトラリーだけでなく、調味料置き場やティッシュの収納場所としても活用できます。
またコンセントを設置しておくと、ホットプレートをテーブル上で使う際に役立つでしょう。
リビングの飾り棚・書棚
ニッチを適切に使うと、リビングをおしゃれに演出できます。
例えば、ソファの背面に照明付きのニッチを配置すると、ホテルのラウンジのようなラグジュアリーな雰囲気を楽しめます。
デザイン性の高いアートフォトやポスターなどを飾る場所として活用すると、スタイリッシュな空間に。
奥行きが浅いニッチは、雑誌の表紙を見せながら飾れる、おしゃれなブックスタンドとして使えます。
その場合、低い位置に設置するとホコリがたまりやすいため、こまめな掃除が必要です。
ベッドサイドのリモコン置き場
ベッドサイドのニッチは、エアコンや扇風機のリモコン置き場としても重宝します。
他にもコンセントやスイッチがまとまっていると、寝る直前に携帯や眼鏡を置けたり、立ち上がらずにスイッチを消せたりできるため実用的です。
しかし、ベッドサイドにニッチを設置する場合、ベッドを買い替える際に高さが合わなくなる可能性があるため、注意して設置しましょう。
トイレの便利スペース
トイレにニッチを設置すれば、トイレットペーパーや消臭剤などを収納できる便利スペースとして使いやすいでしょう。
トイレはそれほど広くない空間のため、ニッチを使うと効率的な収納場所を確保できます。
また、小さな飾り棚として植物を置いたり、雑貨を飾ったりして、おしゃれなトイレ空間をつくることも可能です。
新築にニッチをつくっておしゃれに演出しよう
ここまで、新築にニッチを取り入れるために、後悔しない施工ポイントやおすすめの設置場所を紹介してきました。
ニッチをつくる際に重要なのは、事前に置きたいものを決めておくことです。
そうすれば、ニッチの最適なサイズや位置を検討しやすくなります。
上手にニッチを活用し、おしゃれな住まいづくりを実現しましょう。
手軽につくれるニッチは、おしゃれなだけでなく、実用的な空間といえるでしょう。