お部屋をおしゃれに見せてくれるのが「見せる収納」。
オープンなディスプレイ棚や収納家具を活用して、インテリアを素敵にまとめたいですね。
しかし、「うまく使いこなせるのか」「本当に使いやすいのか」など、不安な方もいらっしゃいますよね。
この記事では、見せる収納のメリットデメリットや、うまく使うためのアイデアを紹介します。
造作家具で数々の見せる収納を提案してきたTIMBER YARDの事例も解説しますので、ぜひチェックしてくださいね。
目次
見せる収納とは?
見せる収納とは、オープンな収納棚に、中身をおしゃれにディスプレイしながら収納するスタイルのことです。
「オープンな本棚やラックに収納する」「壁のフックにかける」など、色々な方法があります。
既製品の収納家具を使うだけでなく、家に合わせてオリジナル造作家具を設計することも。
出し入れしやすくおしゃれな見せる収納は、住まいのインテリアをさらに素敵に演出してくれます。
ただし、おしゃれに見せるには、ちょっとしたコツがあります。
見せる収納のメリット
見せる収納のメリットには、次のようなものがあります。
中身を出し入れしやすい
扉がないため、収納したものがひと目でわかります。
探しやすく出し入れしやすいのは、見せる収納の大きなメリット。
誰にとっても使いやすいため、「子供でも片付けやすい」「普段キッチンを使わない家族も困らない」といった嬉しい効果も生まれます。
収納スペースの圧迫感が減る
収納についた扉は壁のように見えて、それだけ部屋が狭く見えてしまうことがあります。
オープンな見せる収納ならその心配はなし。圧迫感がなくなって、部屋が広く感じられる効果が期待できます。
収納がおしゃれなディスプレイになる
ディスプレイするものには、選んだ人の個性や好みが色こく反映されます。
その人らしさが、インテリアのいいアクセントに。飾る小物を変えるだけで季節感を演出できるのもいいですね。
センスのいい見せる収納で、さらに豊かな暮らしを楽しめます。
見せる収納のデメリット
見せる収納を上手に取り入れるには、デメリットも知っておくことが大切です。
とはいえ、大きなデメリットはたった2つ。
収納場所や使い方を選べば、それほど気になりません。
デメリットの解消方法も踏まえて、効果的に使いましょう。
ホコリがつきやすい
見せる収納の大きなデメリットは、ホコリがたまりやすいこと。
オープンな収納なので、これは仕方のないことかもしれません。
「汚れやすいものはカバーをつける」「定期的にディスプレイを見直す」など、清潔感を保つ工夫も必要です。
散らかって見えやすい
見せる収納といっても、よく計算して並べないと、ただの置きっぱなしに見えてしまうことも。
散らかって見えるのは、デメリットですね。
センス良く見せるコツは、統一感を持たせること余白を取って並べること。
色や形を揃え、厳選したアイテムだけを飾るとおしゃれに見えます。
見せる収納のつくり方は2パターン
見せる収納インテリアをつくる収納家具は、次の2つの方法で用意します。
- 既製品を購入する
- オリジナルの造作家具をつくる
それぞれに良さがあるので、2つの違いを理解して、イメージや予算にあった方法を選びましょう。
既製品の収納棚を購入する
手軽に見せる収納を取り入れるなら、既製品の収納棚を購入するのが簡単です。
さまざまな収納家具があるので、サイズや素材、デザインなど条件にあったものを選びましょう。
気をつけたいのは、耐久性や設置方法です。
棚板1枚あたりの耐荷重は、製品によって幅があります。
特に重たい本や調理器具を置きたい場合は、十分な耐荷重のあるものを探してください。
また、ネジやピンなどで壁面に設置するタイプなら、自宅の壁の素材でも問題ないかチェックしておくと安心です。
オリジナルの造作家具をつくる
TIMBER YARDでよく採用しているのが、家のサイズや収納したいものに合わせた「造作家具」をつくる方法です。
造作家具の魅力は、統一感のあるインテリアにできることや、ミリ単位で必要なサイズに合わせられることです。
オーダーキッチンにする場合は、収納も合わせて設計しています。
後から収納家具を選ぶと、いいデザインがなかったり無駄なスペースができたりすることも。
高い完成度や機能性を希望する方には、造作家具をおすすめします。
造作家具でつくる見せる収納のアイデア紹介
さて、ここからは見せる収納のアイデアや飾り方のポイントを具体的に紹介します。
TIMBER YARDで手がけた事例から、さまざまなパターンの見せる収納をピックアップ。
造作家具だからこそ、細やかな要望にも対応できます。
見せる収納でキッチンにディスプレイスペースを
アイランド型のオーダーキッチンの壁面に、オープンタイプのディスプレイ棚を設置した事例です。
キッチンと同じ木製棚の色味が、白い壁によく映えます。
ダイニングからよく見える場所なので、おしゃれなキッチン小物や観葉植物を見せる収納がいいアクセントになりますね。
吊り下げパントリーでキッチンをすっきりおしゃれに
こちらは、キッチンの吊り戸棚を、扉のない見せる収納にした事例です。
収納の扉は、圧迫感の原因になってしまうことも。
こちらの事例では、扉なしのオープン収納にしたことで奥行きや余白が生まれています。
キッチンの引き出しから収納まで同じ素材を使いトータルで設計しているので、空間に一体感がありますね。
見せる収納と見せない収納でダイニングをすっきり
こちらの事例では、ダイニングルームの壁面いっぱいに収納棚を造作しました。
床から天井までぴったり収まっているので、圧迫感もなし。
見せたくないものは、最下段の扉付き収納に隠し、上はオープンな見せる収納に。
メリハリを持たせるのも、ポイントです。
おしゃれな本の表紙を見せたり思い出の写真を飾ったりする、ギャラリーみたいな空間になりました。
愛読書を見せる収納で書斎スペースを区切る
リビングの一角を書斎にしたこちらの事例では、たくさんある愛読書を大型の本棚に収納しました。
間仕切りと収納を兼ねたこの本棚は、オリジナルで製作した造作家具。
さりげなく、リモコンスイッチやインターホンも納めています。
使いやすくアレンジしやすいのも、造作家具の魅力ですね。
見せる収納でテレビボードをおしゃれに
テレビ周りも、よく見せる収納を使う部分です。
床から浮かせたようなテレビボードの上部に、シンプルなディルプレイ棚を造作。
天井からの間接照明も取り入れて、あたたかい雰囲気に。
見せる収納が、無機質になりがちなテレビ周りをおしゃれに演出してくれます。
見せる収納でリビングにライブラリーコーナーを
見せる収納は、リビングのライブラリーコーナーとしても活躍します。
こちらの事例では、デッドスペースになりがちな壁面を利用して、収納棚と本棚を造作。
下段は見せない収納でスッキリ仕上げ、上段をオープンな本棚にしました。
余白を多めに取った収納も、おしゃれに見せるポイントです。
壁面ニッチを使った見せる収納でリビングをおしゃれに
こちらの事例でも、リビングの一部にライブラリーコーナーを造作しました。
散らかりやすい本や小物を一カ所に集められるので、リビングがすっきりします。
また、気軽に本を手にする機会も増えたとか。
木製の棚板が、リビングの暖かい雰囲気に似合っていますね。
美しい造作家具で見せる収納もおしゃれにプランニング
出し入れしやすく収納したものを探しやすいのが、見せる収納のメリット。
しかし、単に物を並べただけでは、雑多な印象になってしまうこともあります。
TIMBER YARDでは、美しい造作家具で見せる収納を提案しています。
インテリアの統一感を損なわず、おしゃれな世界観を実現したいなら、家具まで含めた家づくりに一緒に取り組みましょう。
この記事で紹介した事例を参考に、イメージ通りの見せる収納を採用してくださいね!
上手に使いこなすには、メリットデメリットをよく理解しておきたいですね。