目隠しには緑豊かな生垣を|メリット・デメリットや生垣作りのポイントをご紹介

    「生垣」という言葉は聞いたことはあっても、どんなものか深く知っている人は多くないでしょう。

    ナチュラルな住宅や和モダンの住宅に、目隠しとして生垣を取り入れれば、より一層住宅をおしゃれに引き立ててくれるのでおすすめです。

    この記事では、生垣のメリットやデメリット、生垣作りのポイントをご紹介します。

    新築を建てるきっかけで緑に囲まれた暮らしがしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

    生垣とは

    生垣

    生垣とは「植物で作る垣根」のことです。

    垣根とは、敷地を区別するための囲いのことであり、ブロック塀やフェンスなどもそれにあたります。

    つまり生垣は垣根の中の一種であり、生きた植物で作る垣根という意味から「生垣」と呼ばれているのです。

    生垣の役割は「目隠しの役割」と、隣家の境界や道路との境界線などの「内側と外側を分かりやすく隔てる役割」があります。

    KJ

    ブロックやフェンスなど無機質な垣根よりも植物のあたたかみがあり、見た目も美しいことが魅力だといえるでしょう。

    生垣の7つのメリット

    生垣

    生垣には、一般的なフェンスやブロック塀にはない、多くのメリットがあります。

    この章では、生垣のメリット7つを紹介します。

    自然な目隠し効果がある

    生垣のメリットには、自然な存在として景観に溶け込みやすい点があります。

    ブロック塀などの強固な垣根だと目隠しには効果的ですが、圧迫感や閉塞感があり、近隣住民から警戒されるイメージを持たれることもあるでしょう。

    しかし生垣だと何気なくプライバシーを守れるので、違和感なく目隠しができます。

    季節を感じられる

    生垣は植物で作られているので、選ぶ木や花によって四季折々のうつろいを感じられるのもメリットでしょう。

    例えば、緑々しさがある木を選べば、春の訪れを感じられ、キンモクセイやサザンカを選べば、殺風景になりがちな秋冬に彩りを与えられます。

    KJ

    目隠しだけでなく、植栽の連なりが景観の一部として自然豊かな雰囲気を演出してくれます。

    地域の景観に貢献でき、助成金が出る場合もある

    生垣は地域の景観を彩る役割もあります。

    生垣は緑を見せる面積が広いため、植栽された庭木と比べると存在感があるからです。

    そのため、自治体によっては生垣の費用の一部を助成金として交付される「生垣設置助成金制度」があります。

    生垣を植える前に申し込みが必要なので、検討している場合は自治体の助成金制度も確認しておくとよいでしょう。

    設計の自由度が高い

    生垣に使用する植物は多種多様です。

    見た目のバリエーションや高さや幅など、住宅に合わせた設計ができるため自由度が高いといえるでしょう。

    また、樹種によって葉の色に違いがあるため、カラーバリエーションも豊富。

    KJ

    垣根とはいえ、外観のイメージに合わせればより一層おしゃれ度がアップした住宅を作り出せます。

    防犯性が高い

    生垣は防犯性が高い点もメリットです。

    生垣はフェンスや塀よりも乗り越え難く、侵入すれば枝が折れる音や葉が擦れる音が発生して、空き巣にとっては防犯性が高い家と認識されるからです。

    しっかりと手入れした生垣であれば、住宅街でも目を引く存在になるので、周囲からの目も防犯効果につながります。

    安全性が保たれている

    生垣は倒壊しにくい特徴があることから、安全面で優れています。

    近年、地震によりブロック塀が倒壊して、通行人の命が奪われた事故がありました。

    ブロック塀は事故につながる可能性を含んでいますが、生垣は根を強く張り、地面から離れるほど細く軽いものもあります。

    そのため、地震が発生しても根こそぎ倒れる可能性は低く、万が一倒れても上部が軽いため命を奪うほどの事故にはなりません。

    倒壊の被害を考慮するならば、生垣は安全だといえます。

    防火・防風の効果がある

    生垣は、防火・防風の効果がある点もメリットです。

    生垣に水分を多く含んでいる樹木を使用すれば、延焼を抑える働きがあるので、防火効果が期待できます。

    実際、阪神淡路大震災で樹木が延焼を防いだ事例もあるため、利便性は高いといえるでしょう。

    また、強風時に飛んできたものから住宅を守る役割もあります。

    台風が多い地域や季節風が強い地域に住宅を構える際は、強風対策として生垣がおすすめです。

    生垣のデメリット

    生垣にはメリットがある反面、もちろんデメリットもあります。

    デメリットを理解したうえで検討してください。

    害虫が発生する

    生垣は植物なので、手入れを怠ると自然に害虫が発生します。

    例えば、アブラムシやケムシは大量発生しやすい虫。

    それらが植物の養分を吸い取って繁殖し続けると、病気にかかって枯れてしまう恐れがあります。

    また、植物に悪影響を与えるだけでなく、人体に触れればじんましんや肌荒れの原因になることもあるので、害虫を発生させないメンテナンスが必要です。

    手入れが必須である

    上記でご紹介した通り、害虫の発生を防ぐためには生垣の手入れは必須です。

    日常の手入れであれば、水やりや肥料を与えること。

    害虫対策であれば、冬に散布剤をまき、春から夏は消毒散布する必要があります。

    また、定期的な刈り込み剪定も忘れてはいけません。

    生垣は維持管理が必須であることを念頭においておきましょう。

    トラブルの原因になる可能性がある

    生垣は、場合によっては思わぬトラブルの原因になることもあります。

    例えば、隣家に生垣の枝が侵入している、落ち葉が流れて入ってしまうなどの問題です。

    一見「そんなことで?」と感じる方もいるでしょう。

    しかし、隣家にとってはストレスになる場合もあり、住人側からは分かりにくいことでもあります。

    KJ

    生垣を計画する段階から、そのようなことがないように想定しておくことが大切です。

    生垣作りに適した植物のポイント

    生垣作りは植物選びが重要です。

    ここからは、生垣に適した植物のポイントを紹介していきます。

    常緑樹である

    生垣は常緑樹であることが望ましいでしょう。

    生垣の1番の目的は「目隠し」であるため、冬でも葉を落とさず、一年中葉を茂らせていることが重要なためです。

    常緑樹は葉に厚みがあるので密に茂っており、雨風にあたってもへたりにくい特徴があります。

    害虫の被害が少ない

    デメリットでもご紹介した通り、生垣は手入れを怠ると害虫が発生します。

    いくら好みの植物であっても病害虫にあいやすいものだと、手入れの頻度や手間がかかります。

    そのため、病害虫に強く、少々放任しても被害を受けにくい植物を選びましょう。

    成長が緩やかである

    生垣を境界線の目的で作るならば、決まった幅、奥行き、高さをたもたなければなりません。

    成長が緩やかな植物であれば、何度も刈り込み剪定をせずに済むので、手入れの頻度が軽くて手間がかかりません。

    成長が早い植物だと刈り込みの手間もかかり、怠るとうっそうと茂る生垣になるため、防犯意識が低い家だと認識される恐れもあります。

    枝葉が細かく密度が高い

    生垣には、枝葉が細かく密度が高い植物を選びましょう。

    生垣の主要な目的は目隠し効果です。

    そのため枝葉が細かければ、壁状の形を維持しやすくなります。

    また、密度が高ければ、その分外からの視線と侵入者を防げるのです。

    家の雰囲気・環境に合う

    生垣の目的は目隠しとはいえ、家の雰囲気や環境に合った植物を選ぶことも大切です。

    例えば、外観が和風モダンなデザインなら、上品な花を咲かせるツバキやサザンカを選べば和の印象が強くなり、統一感が生まれます。

    また、洋風ならコニファーやプリペットなど外国の洋館を思わせる植物にすれば、家をより魅力的に引き立ててくれるでしょう。

    さらに、生垣を植える環境にも配慮が必要です。

    寒い地域ならば耐寒性の強いローズマリー、生垣を作りたい場所が日陰ならば、日陰でも育つカクレミノなどが適しています。

    生垣を作れば、緑に囲まれた暮らしが手に入る

    生垣はブロック塀やフェンスとは違い、柔らかな印象を与え、さらに安全性にも優れています。

    作る前には植物の特徴を理解して、家のイメージにマッチしたものを選ぶことが最も大切です。

    定期的なメンテナンスによって、四季のうつり変わりを感じられ、地域の景観にも貢献できます。

    生垣を作って、好みの植物に囲まれて暮らす生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。