人工大理石のキッチンは、天然大理石のような風合いでありながら、比較的安い価格なのが魅力です。
この記事では、人工大理石の特徴やメリット・デメリット、長く使うためのポイントについて詳しく解説します。
マイホームのキッチンに取り入れようか検討中の方は、ぜひチェックしてくださいね。
目次
人工大理石とは?
![人工大理石のキッチン](http://timberyard.net/cozylife/wp-content/uploads/2022/08/563-2.jpg)
「人工大理石」とは、天然の大理石を真似て作られた人工的な素材です。
アクリル樹脂やポリエステル樹脂などを使っており、天然石成分は含まれていないのが大きな特徴。
見た目は大理石に似ていますが、本物の石ではないので、耐熱性や衝撃性はそれほどありません。
人工大理石は水回りに最適!
人工大理石は天然大理石に比べて、水や汚れに強い性質があります。
いろいろな形に加工できるため、キッチンや洗面台、浴槽といった水回りでの使用に適しています。
人工大理石とほかの素材の違い
マイホームのキッチンは人工大理石だけでなく、ほかの素材と比較し、使いやすいものを選ぶことが大切です。
この章では、人工大理石と他の素材の違いや、それぞれの特徴を解説します。
人造大理石
人工大理石と似たものに「人造大理石」があります。
言葉自体に大きな違いはありませんが、成分や性質は全く異なります。
天然成分が一切含まれていない人工大理石に対して、人造大理石は半人工素材。
天然大理石を砕いて粉状にしたものを、セメントや樹脂で固めて作られています。
仕上げに研磨作業が必要で、複雑な形状のものには向いていません。
そのため、キッチンカウンターや壁材、床材など板状のものに使われます。
ステンレス
![ステンレスのキッチン](http://timberyard.net/cozylife/wp-content/uploads/2022/08/563-4.jpg)
シルバーで、スタイリッシュな雰囲気のステンレス。
人工大理石に比べて傷が付きにくく、熱や水に強いので、お手入れが比較的楽なのが魅力です。
また人工大理石より、リーズナブルなのも嬉しいポイント。
デメリットとしては、時間とともにツヤが失われたり、錆びやすかったりすることが挙げられます。
デザイン性よりも、費用面や使いやすさを重視したい人に、おすすめです。
人工大理石のキッチンのメリット
この章では、人工大理石のキッチンの主なメリットを紹介します。
デザインの種類が豊富
人工大理石の魅力のひとつに、おしゃれな見た目があります。
模様や色のバリエーションが豊富なので、自分好みのキッチンを叶えやすいのが嬉しいポイント。
ダイニングやリビングから台所が見える場合は、インテリアや家具とのコーディネートも楽しめます。
天然大理石よりもローコスト
人工大理石は、天然大理石よりも加工しやすいため、比較的リーズナブルな価格で導入できます。
「キッチンに天然大理石を取り入れたいけれど、予算的に厳しい」という方にぴったりです。
人工大理石のキッチンのデメリット
最近の人工大理石は、以前に比べて機能性がアップしています。
とはいえ、性能はメーカーや種類によって、いろいろです。
この章では、人工大理石のキッチンの、一般的なデメリットを解説します。
天然大理石よりも傷が付きやすい
人工大理石のキッチンは、天然大理石よりも軟らかいため、傷が付きやすいというデメリットがあります。
中にはコーティングを施した、比較的丈夫な人工大理石もありますが、研磨剤入りのナイロンタワシや、クレンザーを使用するのは控えましょう。
誤った方法でお手入れすると、色が剥げたり、ツヤに違いが出たりする可能性があるので、注意が必要です。
メーカーによっては熱に弱い
人工大理石は、熱に弱いといわれる場合があります。
しかし最近では、耐熱性が進化。
大半の場合、キッチンでの使用も問題ありません。
メーカーによっては、耐熱性が低いこともあるので、慎重に選びましょう。
人工大理石のキッチン選びのポイント
キッチンに人工大理石を取り入れようか検討中の場合、メーカーや素材を比較することが大切です。
お手入れのしやすさやデザイン性、費用面など、優先したい条件に合ったものを選ぶと良いでしょう。
メーカー独自の工夫も、忘れずチェックしてくださいね。
人工大理石のキッチンを長持ちさせるコツ
こだわって選んだ人工大理石のキッチンは、できるだけキレイな状態で長く使いたいですよね。
この章では、人工大理石のキッチンを長持ちさせるためのポイントを解説します。
お手入れするときは、説明書や解説書をチェックし、正しい方法で行いましょう。
小まめなお手入れが大切
人工大理石のキッチンに限らず、キレイな状態を保つためには、小まめなお手入れが欠かせません。
汚れを溜めてしまうと、どんどん落とすのが大変になってしまいます。
基本的には、使用後にサッと水拭きすればOK。
また、人工大理石に傷が付くのを防ぐため、フライパンや鍋など、重たいものを置くときはそっとのせるよう意識するのもポイントです。
シミ・黄ばみは正しい方法でケア
シミや黄ばみに気付いたときは、その都度対処しましょう。
白・アイボリーなどの人工大理石で、気になる黄ばみ。研磨成分のパーセンテージが低い洗剤を使って、優しく洗いましょう。
熱いものを直接置かない
人工大理石の天板やシンクに、熱いものを直接置いてはいけません。
熱々のフライパンや鍋を、うっかり載せてしまったくらいなら、変色しにくいでしょう。
しかし、高温の鍋などを長時間置くと、人工大理石が劣化する原因につながります。
厚めの鍋敷きを使うと安心です。
また人工大理石のシンクで洗い物をするときは、フライパンや鍋の粗熱が取れてから洗うと、長持ちします。
人工大理石のキッチンは実績の多い工務店に依頼しよう
![人工大理石のキッチン](http://timberyard.net/cozylife/wp-content/uploads/2022/08/563-6.jpg)
この記事では、人工大理石の特徴やメリット・デメリットを踏まえたうえで、キッチンを選ぶときのポイント、お手入れ方法について解説しました。
実際に導入する場合は、施工実績の多い工務店に依頼するのが、おすすめです。
要望を聞いてもらいやすいので、家づくりに対するこだわりが強い人に向いています。
理想のキッチンは、毎日の調理のモチベーションにつながります。
まずは条件を洗いだし、自分に合った素材やタイプを選んでくださいね。
コーティングされていない人工大理石であれば、スポンジにクリームクレンザーを付けて、軽くこすってください。コーティングされているものだと、剝れてしまうことも。クレンザーは使用せず、食器用洗剤をスポンジに含ませて、軽くこすると良いでしょう。