家づくりはイメージから!住宅展示場の基礎知識、モデルハウスとの違いを解説

    「家を建てたい!」と思ったら、住宅展示場をイメージする方が多いのではないでしょうか。

    住宅展示場はにぎやかな雰囲気があり、魅力的なモデルハウスが立ち並んでいるため気になりますよね。

    とはいえ、実際どのような場所か曖昧で気軽に入ってもよいのか迷うもの。

    この記事では、住宅展示場の特徴やモデルハウスとの違いを解説します。

    理解しておけば家づくりの一歩がスムーズになり、効率よく進められますよ。

    住宅展示場とは

    住宅展示場とは、複数のハウスメーカーが同じ会場にモデルハウスを建てている展示会場のことです。

    各社の強みや特徴を活かした渾身の住宅が集結しており、誰でも無料で見学できます。

    また、各社の営業担当者から詳しい説明を聞けて質問も可能。

    マイホームを検討中の方にとって最新の住宅情報を収集できる場所です。

    規模が大きい住宅展示場だと、約20棟の住宅が建てられています。

    つまり住宅展示場は、「ハウスメーカーのモデルハウス集合体」だといえるでしょう。

    見学の所要時間

    住宅展示場では、1棟あたり1〜2時間は必要です。

    営業担当者からの説明や住宅設備の見学だけとはいえ、1日に回れる数に限界があります。

    そのため、気になるハウスメーカー2〜3棟をピックアップしてそれぞれ時間をかけて見学しましょう。

    予約する?しない?

    住宅展示場は予約なしでも見学できます。

    しかし結論から述べると、住宅展示場に行くなら見学予約しましょう。

    予約時に質問事項を聞かれる傾向があるため、当日は質問内容が事前に共有されている状態です。

    それにより、知りたいことを詳しく紹介してくれて、効率よく見学できるのです。

    また、予約すれば来場者プレゼントを用意しているハウスメーカーもあります。

    住宅展示場の特徴

    住宅展示場は以下4点の特徴があります。

    理想の家をイメージしやすい

    住宅展示場では、ネットやパンフレットで把握しにくい点を細かく見学できます。

    そのため、今までぼんやりしていた住宅の理想が実物を見ることでより明確になるでしょう。

    例えば、プロ仕様の内装、キッチンの広さやパントリーのある生活、家事動線など。

    写真や見取り図ではイメージしにくかった点が把握できるのです。

    また、壁や床材にも触れるため、質感をリアルに感じられます。

    さらに、通常見えない内部構造の展示があることも。

    それゆえに、イメージをさらに膨らませられるでしょう。

    最新の設備を体感できる

    住宅展示場のモデルハウスは最新の住宅設備が搭載されており、住宅建築の技術を体感できます。

    例えば、近年注目されている断熱性能。

    屋内外の気温差がある時期に行けば、今まで感じたことのない性能の高さを目の当たりにするでしょう。

    また、キッチンやお風呂など水回りの設備は年々進化を遂げています。

    実際使用して体感することで家づくりの知識が深められるのです。

    複数のハウスメーカーを比較できる

    住宅展示場は一度に複数のモデルハウスを見学できるため、各メーカーの姿勢や強みを知って比較できます。

    つまり、各社が何を重視しているのかが理解でき、自分の好みや希望とすり合わせられる場なのです。

    加えて、それぞれの営業担当と接すれば、家づくりを任せられるか判断できる材料にもなります。

    イベントを開催している

    住宅展示場では、集客のために子供も大人も楽しめるイベントを開催しています。

    住宅生産振興財団と住宅展示場協議会の「住宅展示場来場者アンケート2021調査報告書」によると、訪問のきっかけは「キャンペーンやイベントがあったから」と答えた方が14.2%というデータがあります。

    つまり、住宅に関心がある方だけでなく、イベント目的で来場される方も多い傾向です。

    イベント内容は充実しており、参加費無料であることも魅力的。

    以下はその一例です。

    • 手作りワークショップ
    • ヒーローショー
    • 動物ふれあい体験
    • お菓子のつかみ取り
    • 住宅ローン相談会
    • 家づくりセミナー

    住宅展示場の注意点は広さ・設備・価格の感覚がずれやすいこと

    住宅展示場には、各社の魅力が凝縮された渾身の家が展示されています。

    しかし、ハイグレードの設備やスケール感が魅力である一方、現実との感覚がずれやすい傾向があります。

    そもそも、ハイグレードの設備は標準装備ではなくオプションです。

    それゆえに、最高の設備をすべて取り入れれば予算オーバーは免れません。

    つまり、住宅展示場のモデルハウスは価格が度外視されているといっても過言ではないのです。

    また住宅展示場は、何組ものお客様に見学してもらう目的があります。

    つまり、複数人が同時にモデルハウス内に入っても居心地のよい空間が必要であるため、一般的な住宅よりも広く造られているのです。

    住宅展示場のサイズ感を基準にしてしまうと感覚が麻痺する可能性があり、注意が必要です。

    知っているようで知らない?住宅展示場と工務店のモデルハウスの違い

    住宅展示場は複数のハウスメーカーの住宅が展示されているのに対し、モデルハウスは工務店が独自に公開している住宅1棟以上が展示されています。

    2つの最大の違いは、「リアルさが感じられるか」という点です。

    モデルハウスは実際の生活を想定して造られており、現実的な広さです。

    また、装飾や設備のオプションも手が届く範囲のものを採用しています。

    そのため、リアルな住み心地や空間の広さを体感できるのが特徴です。

    また近年、工務店はSNSやコラムで企業の想い、ディティールにこだわった住宅、ライフスタイルの提案などリアルな雰囲気を発信しています。

    これは、お客様のライフスタイルから導き出した理想の家を提案してくれる背景があるからです。

    それゆえに、より生活に密着したモデルハウスが展開されています。

    さらに、土地の気候に合った構法や性能に力を入れている点も工務店ならでは。

    内装や外観の自由度も高いため、住宅にこだわるなら工務店のモデルハウスを検討しましょう。

    理想をイメージするなら住宅展示場!リアルな住み心地を体感するならモデルハウスへ

    モデルハウス
    TIMBER YARDの敷地内に併設するモデルハウス

    住宅展示場は、複数のハウスメーカーの力作を同時に見学・比較ができます。

    最新の設備や装飾が施されており、理想の住宅をイメージしやすい特徴があります。

    一方で、工務店のモデルハウスはリアルな住み心地を体感できる点が魅力です。

    さらに、間取りや外観の自由度も高いため、細部にこだわった住宅が実現します。

    規格化された住宅を比較するなら住宅展示場、ライフスタイルを反映させたこだわりの住宅を希望するならモデルハウスを訪ねてみてくださいね。