無垢テーブルのお手入れは面倒じゃない!知っておきたい基本のケア方法

    一生ものといわれる無垢のテーブル。一般的な家具に比べると、お手入れが面倒なイメージを持っている人も少なくありません。

    ただし、正しい方法さえ覚えてしまえば、誰でも簡単にメンテナンスできます。この記事では、無垢テーブルのお手入れ方法について解説します。

    無垢材の特徴

    無垢のテーブル

    無垢材とは天然の丸太から切り出した、加工されていない素材のこと。一つひとつ表情が異なり、木ならではの色や質感を味わえるのが魅力です。

    使い込むほど味わい深く変化していくので、育てていく楽しみがあります。また、化学物質を使っていないので、安全性が高いのも嬉しいポイントです。

    人体に有害な物質を発生しないため、子どもやペットがいるご家庭でも安心して使えます。

    無垢材のデメリットは、周りの環境から影響を受けてしまうこと。表面加工が施されていないため、傷や汚れが付きやすい性質があります。特に水や油といった水分は、シミになりやすいので、小まめなお手入れが必要です。

    何もしないでいると乾燥により、ひび割れが生じたり、湿気で反りや歪みを起こしたり、汚れを吸い込んでしまったりします。

    仕上げ塗装の種類と特徴

    無垢材の家具には木材を保護するために、仕上げ塗装が施されています。

    ニスやワックス、ラッカー、ステイン、漆、ウレタン、オイルなど、いろいろな種類があります。

    購入するときは、素材や塗装方法などもチェックしておきましょう。

    この章では、一般的な塗装である「オイル塗装」と「ウレタン塗装」の2種類の特徴を解説します。

    無垢材の質感を楽しめるオイル塗装

    無垢のデスク

    オイル塗装は植物性で無色透明のオイルを木の中に浸透させる方法です。

    「オイルフィニッシュ」とも呼ばれています。

    表面に膜を張っていないため、無垢材がもつ木目や色味、肌触りを楽しめるのが魅力的。

    だんご

    使い込むほど色が濃くなり、ツヤが増すので「じっくり家具を育てたい」という方におすすめです。

    お手入れ簡単なウレタン塗装

    ウレタン塗装は家具の表面に、ポリウレタン樹脂を吹きかけて表面をコーティングしています。

    そのためツヤがあるのが特徴です。

    傷や汚れ、熱に強く耐水性に優れているので、お手入れ楽チン。輪染みの心配も少ないため小さい子供がいるご家庭など、お手入れに時間がとれない場合におすすめです。

    ただし樹脂の膜に一度傷が付いてしまうと、修理が難しいというデメリットがあります。

    傷が深いとオイル塗装のように、自身で研磨することはできません。

    メンテナンスをおこなうときの注意点

    オイル塗装・ウレタン塗装ともに、拭いたあとは水分が残らないように注意しましょう。

    水気が残っていたら、乾拭きをしてください。

    また天然木の家具は、化学雑巾といった化学的な掃除用品と相性が良くありません。

    また、すぐに気化する揮発性の溶剤などは、変色や傷の原因となるので使用を控えましょう。

    【オイル塗装】無垢テーブルのお手入れ

    オイル塗装の無垢テーブルは乾燥しないよう、小まめに専用のオイルやワックスを染み込ませることが大切です。

    普段のお手入れは乾拭きでOK

    オイル塗装のお手入れの基本は乾拭きです。

    テーブルを使ったあとは柔らかい布で小まめに拭き、ホコリや汚れが付いたままにならないよう意識しましょう。

    水拭きしたいときは固く絞ってからおこない、水分が残らないようにしてくださいね。濡れた布巾やコップなどを、長時間置いたままにすると、シミの原因につながります。

    コースターやランチョンマットを使って対策をおこなうと良いでしょう。

    ただしビニール素材のテーブルクロスは木の呼吸を妨げるため、使用を避けてください。

    定期的にオイルメンテナンスをおこなう

    オイル塗装の無垢テーブルは、定期的にオイルを塗りこむ必要があります。

    数ヵ月~年1回のペースが目安です。

    おこなうタイミングは乾燥する冬の前と、塗料が乾きにくい梅雨に入る前が、おすすめです。

    用意するもの
    • 木工用のオイルまたはワックス
    • 汚れても良いタオルや布
    • 400番以上のサンドペーパー(必要な場合)

    オイルメンテナンスの手順:その1

    研磨している様子

    傷や汚れがある場合は研磨する 傷や油染み、ペンの汚れなどがある場合は目の細かいサンドペーパーで、木目に沿って研磨します。

    木くずが出るので屋外でおこなうか、ビニールシートを使うと後片付けがスムーズです。

    全体的に削ると白っぽくなるので、ピンポイントでおこないましょう。

    とはいえ一箇所だけ研磨しすぎると、凹むので注意が必要。不安なら業者に頼んだ方が安心です。

    オイルメンテナンスの手順:その2

    固く絞ったタオルで水拭きをしている様子

    布でホコリや汚れを拭き取る 水で濡らし、固く絞った布でホコリや汚れを拭き取ります。

    無垢材の表面が湿っているとオイルが浸透しないので、しっかりと乾燥させましょう。

    オイルメンテナンスの手順:その3

    オイルを塗りこんでいる様子

    オイルを塗り広げる 塗り残しができないよう意識しながら、薄くオイルを伸ばします。

    だんご

    オイルを付けた布とは別の布ですぐに拭き取り、サラサラしているか触って確認してください。

    オイルメンテナンスの手順

    しっかり乾燥させる 12時間以上かけて、しっかりと乾燥させます。

    完全に乾くまでには1週間くらい必要です。

    その間にテーブルを使うときは、コースターやランチョンマットなどを利用しましょう。

    オイルを含んだ布を処理する オイルを含んだ布は広げて乾かすか、水に浸してから袋に入れて破棄してください。

    放置しておくと自然発火する場合があるので危険です。

    良質な北欧家具や雑貨を揃えたいなら、「TIMBER YARD」の公式ショップへ。無垢材家具のお手入れアイテムはもちろん、モダンなお部屋にぴったりなインテリアアイテムが豊富に揃っています。

    水汚れには泡洗いがおすすめ

    水汚れには「泡洗い」がおすすめです。

    泡洗いとは石鹸で家具を洗う方法。

    北欧では一般的なお手入れであり、木を濡らしすぎずに汚れを落とせるのが魅力です。

    だんご

    汚れた状態の無垢テーブルにオイルを塗ると、汚れが固まって落ちなくなるので、先に泡洗いをしておくと良いでしょう。

    ただしテーブルの反りの原因につながる場合があるので、頻度は年一回に留めてくださいね。

    用意するもの
    • ぬるま湯1リットル
    • 無添加、無着色、無香料の天然素材の石鹸
    • 洗面器
    • スポンジ
    • 汚れても良いタオルや布
    • カッター
    • レジャーシート
    • 木工用のオイルまたはワックス
    • 400番以上のサンドペーパー(必要な場合)

    泡洗いの手順

    泡立てている様子

    テーブルの下にレジャーシートやタオルなどを敷いておく。

    だんご

    ペットを飼っている方はペットシーツがメンテナンス後に捨てられるのでおすすめです。

    カッターで石鹸を削りティースプーン5杯くらいの量をぬるま湯に溶かしたら、泡立てます。

    泡洗いの手順

    泡で洗っている様子

    洗面器から泡の部分だけスポンジですくい、木目に沿って満遍なく塗ります。

    泡洗いの手順

    からぶきしている様子

    塗った泡を乾いた布で拭き取ります。

    天板の裏側も同じようにおこないましょう。

    泡洗いの手順

    風通しの良い日陰で、約半日しっかりと乾かします。

    泡洗いの手順

    研磨している様子

    汚れが気になる場合は、乾燥してからサンドペーパーで研磨します。

    泡洗いの手順

    家具メンテナンス用のワックス

    専用のオイルやワックスを塗って完成です。

    【ウレタン塗装】無垢テーブルのお手入れ

    ウレタン塗装のお手入れの基本は、固く絞った布での水拭きやお湯拭きです。

    オイル塗装のように定期的なメンテナンスは必要ありません。

    手の皮脂や食べこぼしによる油汚れなどが気になるときは中性洗剤を使うと、さっぱり仕上がります。 中性洗剤を使った拭き掃除の手順

    中性洗剤を使った拭き掃除の手順
    1. 食器用洗剤などの中性洗剤を約3%に薄めて布を浸します。
    2. しっかり絞ってから汚れを拭き取ります。
    3. 固く絞った布で水拭きし、乾拭きして仕上げます。

    無垢テーブルのお手入れは意外に簡単

    この記事では、無垢テーブルのお手入れ方法について詳しく解説しました。

    ハードルが高いイメージが強いメンテナンスも、ポイントを押さえておけば簡単です。

    ぜひお手入れも楽しみながら、じっくりと家具を育ててくださいね。

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