「光熱費はどうすれば安くなるの?」「なぜ冬は電気代が高騰するの?」光熱費は変動して家計に影響を及ぼすので、明細を見る度にこのような疑問や悩みがある方はいるのではないでしょうか。
この記事では、光熱費節約のポイントや冬の電気代節約術など、すぐに取り入れられることを詳しく解説しています。
少しでも光熱費を見直したい方は、節約方法を知れば年間の光熱費を下げられますよ。
ぜひ参考にしてください。
目次
光熱費の平均額は?
まずは、光熱費の平均額をご紹介します。
下記の表は2020年の家計調査から世帯別の光熱費をまとめたものです。
電気代 | ガス代 | 水道代 | 光熱費合計 | |
---|---|---|---|---|
単身世帯 | 5,700円 | 3,012円 | 2,120円 | 10,832円 |
2人世帯 | 9,654円 | 4,488円 | 4,098円 | 18,240円 |
3人世帯 | 11,116円 | 5,061円 | 5,260円 | 21,437円 |
4人世帯 | 11,761円 | 5,129円 | 5,953円 | 22,843円 |
さらに、翌年2021年の世帯人数別電気代の月平均額は以下のとおりです。
1~3月 | 4~6月 | 7~9月 | 10~12月 | |
---|---|---|---|---|
単身世帯 | 6,641円 | 4,990円 | 5,131円 | 5,200円 |
2人世帯 | 11,491円 | 8,484円 | 8,288円 | 8,470円 |
3人世帯 | 13,034円 | 9,978円 | 9,772円 | 9,838円 |
4人世帯 | 13,378円 | 10,626円 | 10,717円 | 10,785円 |
以上のことから、冬の電気代はどの世帯でもアップしています。
さらに2022年の冬から電気代が急激に高騰しているため、現在の電気代は上記の約2倍跳ね上がっていると推測されます。
光熱費を節約するポイント
ここからは、光熱費を節約するポイントをご紹介します。
すぐにできることもあるため、参考にしてください。
水道代
水道代を節約するためには、水を出しっぱなしにしないことです。
例えば、手洗い中に石鹸でこすっている間は止める、つけ置き洗いをするなど水を出し続けない工夫をしましょう。
ガス代
ガス代の節約ポイントは3点あります。
お風呂の入り方や使い方を見直す
お風呂でガス代が発生するタイミングは「沸かす」「保温」「追い焚き」です。
家族全員が使うため、入り方や使い方を見直せば大きく節約につながります。
例えば下記がその一例です。
キッチンでの作業を工夫する
キッチンでも料理や洗い物などでガス代を抑えられます。
下記はその一例です。
コンロ周りを掃除する
コンロ周りの焦げやホコリを放置すればガスの噴出口が詰まってしまい、火力が弱まる原因になります。
つまり、その分ガス代がかさむ可能性があるのです。
常に掃除しておけば無駄なガスを使わないので結果的にガス代節約に繋がります。
電気代
最後に、最も光熱費がかかる電気代の節約ポイントをご紹介しましょう。
電化製品の使い方を見直す
まずは電化製品の使い方を見直してください。
下記はすぐに実践できて効果が期待できる一例です。
新しい家電を検討する
近年の電化製品は省エネ性能が高いため、家電を変えれば大きく節電につながります。
例えば、冷蔵庫は家庭内の電気使用の17.5%を占めています。
容量が401~450Lの冷蔵庫の場合、2009年製と2019年製の消費電力を比較すると約40~47%の省エネ効果があるのです。(※1)
つまり、約10年前の家電を使用しているならば、最新家電の購入は大きな節電効果が期待できます。
電気会社の切り替えやプランを変更する
2016年4月から電力小売全面自由化がスタートし、電力会社を自由に選べるようになりました。
現在、各社は電気の値段以外にもポイントやマイルが貯まるプランなど、さまざまな施策を打ち出しています。
つまり、自分にあった電力会社に変更すれば電気代がお得になるのです。
もし電力会社の変更を躊躇しているのであれば、既存のプランを生活に見合ったものに検討することもおすすめします。
冬の電気代がアップする要因
上記でもご紹介したように、電気代は光熱費の中で大幅に占めています。
中でも冬の電気代が高く、近年は高騰により通年の倍以上の額が請求されている現状です。
冬の電気代アップの要因は下記2点が挙げられます。
家電の併用や暖房の消費電力が大きい
冬は夏に比べると室内外の気温の差が大きいため、設定温度にするには多くのエネルギーを消費します。
例えば下記でわかりやすい例をご紹介しましょう。
夏の場合:外気温30℃ エアコンの設定温度25℃ → 室内外の温度差5℃
冬の場合:外気温10℃ エアコンの設定温度25℃ → 室内外の温度差15℃
エアコンは設定温度に近づけるときに電力を消費します。
つまり、冬は15℃の差を埋めるために多くのエネルギーを消費し、電気代がアップするのです。
さらに冬は室内を暖めるために、エアコンとコタツ、エアコンと電気カーペットや床暖など、家電を併用します。
その分電力も消費するため、夏に比べて電気代が高騰するのです。
日照時間が短い
地域差がありますが、冬は日照時間が短いため家にいる時間も自然に長くなります。
つまり、暖房器具や家電を使用する時間が長くなり電力消費がアップするのです。
また、日照時間が短いことにより照明をつける時間も伸びるため、冬の電気代アップにつながっています。
冬の電気代節約術
ここからは、冬の電気代高騰を防ぐ節約術を3点ご紹介します。
暖房器具を効率よく使う
エアコンを使用する場合は設定温度を下げて、サーキュレーターを併用しましょう。
一般的に暖房の設定温度を1℃低くすれば約10%の電力を節約できるといわれています。
サーキュレーターを使えば暖かい空気が循環し、暖気が一定に広がるため、設定温度を下げても暖かさが持続します。
また、電気カーペットは座っている面積だけONにする、こたつ布団を重ねて暖気を閉じ込める工夫をするなど、暖房器具を効率よく使用しましょう。
厚着して防寒具を活用する
厚着や首・足元を温めるグッズを使用すれば身体を温められるので効果的です。
最近では着る毛布や防寒ベストなど優れた商品があります。
積極的に活用すればエアコンの設定温度も下げられて節電に繋がります。
室内の暖房効果を高める
冬は室内の熱の約50%が窓から流出しています。
つまり、窓の断熱対策をすれば暖気が外に逃げるのを防げるため、室内の暖房効果を高められるのです。
実は、室内が断熱性に優れていれば、節約効果は絶大です。
具体的な対策には「断熱シート」や「断熱カーテン」があります。
どちらも外からの冷気を遮断できて暖気を閉じ込める効果があります。
それらと併用して窓の隙間を埋めるテープを使用すれば、一層節電効果が期待できるのです。
光熱費を左右する要因は家の断熱性にあり!
上記では光熱費の節約ポイント、冬に電気代がアップする要因や節約術をご紹介しました。
結論としては、家の断熱性能が低ければ、いくら暖房設備を稼働させたり節約を心がけたりしても光熱費は上がる一方だということです。
つまり、断熱に優れた家であれば大きく光熱費節約が期待できます。
注文住宅を建てる予定がある方は、気密性が高く質の高い素材で家づくりすることをおすすめします。
TIMBER YARDなら気密性・断熱性を兼ね備えた居心地のよい住まいを実現できます。
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表によると家族構成により光熱費の平均額は異なるものの、どの世帯も電気代の占める割合は50%前後だとわかります。