塩害で悩む前に考えよう!海辺に家を建てるなら知っておきたい注意点や対処法

    念願のマイホーム。

    「せっかくなら海が見える家で暮らしたい」という人は多いでしょう。

    けれど実際に海辺の近くに家を建てるとなると、デメリットや注意点もあります。

    特にサビや劣化の原因につながる「塩害」には、気を付けなければなりません。

    この記事では、海の近くの家を検討するときのポイントや注意点、塩害対策の方法などを詳しくご紹介します。

    海の近くに家を建てるときは塩害に注意

    海の近くに家を建てるときは「塩害」に注意が必要です。

    塩害とは、運ばれてきた潮風に含まれる塩による害のこと。

    潮風は塩分の濃度が高いため、サビや劣化の原因につながります。

    台風や強風のときは、より被害が大きくなりやすいので適切な対策が必要です。

    塩害がもたらす影響

    塩害は、外壁や屋根、玄関、サッシなど、さまざまな場所に影響を及ぼします。

    この章では、潮風の被害として考えられるものを深堀して解説します。

    1:サビ

    錆びている自転車
    Photo by Matt Seymour on Unsplash

    塩害の影響として、特に深刻なのはサビです。

    車や自転車、郵便ポストなど、屋外にある金属は油断していると、あっという間にサビてしまいます。

    そのまま放置していれば、丈夫な設備でも簡単に穴が開くことも。

    塩害によるサビを防ぐためには、壁の塗り替えや掃除など小まめなメンテナンスが欠かせません。

    また、自転車など室内で保管できるものは、外に置かないほうが良いでしょう。

    2:劣化や故障

    塩害は屋外の設備や外壁を劣化させます。

    エアコンの室外機や給湯器などは、隙間から入り込んだ塩の影響もあり、海に近い家よりも傷むスピードが早い傾向にあります。

    劣化の度合いによっては、故障だけでなく電気機器の漏電といった事故にもなりかねません。

    最悪の場合は、火災を引き起こす危険もあります。大切なマイホームや家族を守るためにも、きちんと対策をおこなってくださいね。

    3:窓ガラスの曇り

    塩害により窓ガラスが白く曇ってしまう場合もあります。

    特に台風や風の強い日は真っ白になりやすいので、塩が完全に乾く前に水で洗い流すなどの素早い対応が必要です。

    塩だけでなく、砂浜の砂が混じっているのも曇りの原因の一つ。

    サッシの隙間から砂が入り込んできたり、植物に溜まって生育を妨げたりすることもあるので気を付けましょう。

    塩害に強い家を建てる3つのポイント

    海辺にマイホームを建てるなら、できるだけ塩害を防ぎたいですよね。

    この章では、大切な家を守るために、施工する前に知っておきたいポイントを3つ解説します。

    ポイント1:建てる場所

    塩害による影響を最小限に留めたいなら、家を建てる場所が重要です。

    具体的な条件としては、下記のようなものが挙げられます。

    塩害を受けにくい場所の条件
    • 海から5キロメートル以上離れている
    • 潮風のにおいがしない
    • 周辺の建物の鉄部にサビが少ない

    条件をクリアしていたり、海から離れていたりするからといって、絶対に塩害が起きない保障はありません。

    日本列島は海に囲まれているため国内であれば、どこでも油断は禁物。

    海岸から5キロメートル以上離れていても、塩害による影響を受ける可能性はあります。

    ポイント2:素材

    塩害に強い家を建てるなら、屋根・外装素材にも配慮が必要です。

    潮風の被害を受けにくい、金属の含まれていないものを選びましょう。

    特におすすめなのは「樹脂サイディング」です。

    樹脂サイディングには、プラスチックの一種である「塩化ビニル樹脂」が使用されており、耐久性に優れています。

    塩害にも強いとされているので、ぜひチェックしておきたい外壁素材です。

    そのほか木や石などの天然素材もサビにくいため、おすすめです。

    ポイント3:設備の位置

    屋外に室外機や換気扇などは、なるべく潮風が当たらない場所に設置するのがポイントです。

    これらの機器は外気を取り込む性質があるので塩分も吸い込み、劣化や故障の原因につながるケースがあります。

    設置するときは海と反対側に向けると良いですね。

    また塩は流れにくいので、雨に当たりにくい場所に配置するのは控えましょう。

    塩害から家を守るためのお手入れ方法

    大切な家を塩害から守るためには、日頃のお手入れが欠かせません。

    この章では、具体的なメンテナンス方法をご紹介します。

    小まめな清掃で塩を落とす

    小まめな水洗いや窓ふきをおこない、しっかりと塩を落としてください。

    掃除をするときに強い力で擦るのは避けましょう。

    塗装まで剝れてしまう可能性があります。

    柔らかいブラシなどで、優しく洗うのがポイントです。

    塗料の塗り替えをおこなう

    塩害を受けてしまったら、塗料の塗り替えを検討しましょう。

    放っておくと劣化が進行し、高額なメンテナンスが必要になる場合もあります。

    施工前の対策がベストですが、自身での塗り替えも可能です。

    使用する塗料は「フッ素系」や「変性無機系」といった耐久性に優れたものを選んでくださいね。

    自分で塗り替えるのが難しい場合は、無理せず専門業者に頼みましょう。

    費用は掛かりますが、プロの技術によりキレイな状態が長持ちします。

    海の近くに家を建てるなら工務店選びにもこだわろう

    海の近くに家を建てるときは、海岸沿いの暮らしを熟知した地元の工務店を選ぶのがポイントです。

    塩害対策を含めた外壁工事は、一般的な工事よりも経験や知識が必要。

    価格の面でも業者によっていろいろなので、複数を比較して慎重に選びましょう。

    実績が豊富で優れた技術をもつ工務店なら、安心して任せられます。

    環境と上手に付き合いながら海辺の暮らしを楽しんで

    海の見える家

    海の近くに家を建てる場合、環境と上手に付き合うことが大切です。

    ポイントを押さえて場所を選んだり、外壁の素材に気を配ったりといった工夫をすれば、大切なマイホームを塩害から守れます。

    家が完成してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう注意点やポイントを、押さえておくことが大切です。

    海の近くならではの美しい眺めや、波の音などを満喫してくださいね。