海外製食洗機のメリットは?有名ブランド4機種の比較まとめ

    新築でもリノベーションでも、新しいキッチンを設置するほとんどのご家庭で、必需品の家電設備となった食洗機。

    特に共働きご家族やシニア世代には大変便利な設備で、家事の時短や省エネをかなえてくれます。

    そんな食洗機をどんなタイプにしようか選ぼうとすると、国内外の家電メーカーからさまざまなタイプが販売されており、どのブランドにしようか迷う方も多いでしょう。

    この記事では海外製食洗機を選ぶメリットと、有名ブランド4機種の特徴を解説していきます。

    快適なキッチン設備を選ぶ際に、ぜひ参考にしてくださいね。

    海外製食洗機を使うメリット

    日本の家電メーカーからも食洗機は販売されていますが、海外製食洗機は日本製とは違う機能を持っています。

    デザインもオシャレで、スタイリッシュな見た目が魅力的です。

    ここでは海外製食洗機を使うメリットをご紹介します。

    フロントオープン

    フロントオープンの食洗機

    日本製食洗機のほとんどはスライドオープン型(引き出し型)ですが、海外製ではフロントオープン型が主流です。

    扉が前に大きく開くため、食洗機内のカゴいっぱいに食器類をのせることができます。

    KAORI

    そのため欧米では、1日1回の使用で1日分の食器洗いを済ませる使い方がされています。

    食洗機の容量が違う

    日本製食洗機のサイズは幅45cmタイプが多く、1日に数回使用する想定の容量が設定されています。

    海外製食洗機は幅60cmタイプが主流ですが、日本の住宅事情に合わせた幅45cmタイプも販売されています。

    同じサイズでもフロントオープン型は容量が大きく、日本製よりも2倍近い量をまとめ洗いできます。

    そのため節電・節水がかなり見込めるでしょう。

    海外製の幅60cmタイプを選べば、約12人分の食器を洗えるほどの大容量を活用できます。

    乾燥機能が違う

    国内製食洗機には高温ヒーター式乾燥機能がついているのが標準ですが、海外製食洗機にはありません。

    海外製食洗機の乾燥機能には、最終すすぎの熱が食器に蓄熱され、その熱の放熱時に乾燥させる「余熱乾燥」があります。

    ほかにも「ゼオライト・ドライ機能」という、ゼオライトという鉱物の熱を利用して自然乾燥させるブランドもあります。

    洗浄能力が違う

    海外製食洗機は日本製に比べて洗浄力が圧倒的に高く製造されています。

    フライパンや魚焼きグリルも洗えるほど強力な洗浄力があるため、予洗いは全く必要ありません。

    欧米では小さい子供がお手伝いとして食洗機に料理器具や食器を入れることも多く、食洗機が全てを洗ってくれるため、食器洗いの時短が確実に実現できます。

    初期コストが違う

    一般的に海外製食洗機の方が日本製食洗機に比べて初期設置コストが高額になります。

    ただし、日本製の耐用年数は10年程度とされていますが、海外製食洗機は20年の耐用年数が想定されています。

    食洗機の使用期間を20年としてトータルコストをみると、同じ程度の負担になる計算が導き出されるでしょう。

    有名ブランド比較1:Miele(ミーレ)

    食洗機のあるキッチン

    ここからは日本で人気の海外ブランド4機種をご紹介します。

    日本でのシェアが高く、取り扱っている工務店も多いミーレ。

    天板までの高さが85cmのタイプがあり、日本製システムキッチンとの相性がいいため、多くの方に選ばれやすいでしょう。

    デザインもシンプルかつスタイリッシュで、どんなご家庭のキッチンにもマッチしやすいのが特徴です。

    日本市場でトップシェア

    ミーレの食洗機は、日本市場の約60%のシェアがあり、海外製食洗機の中でも知名度があります。

    ミーレの製品は食洗機に限らず耐久性を重視し、厳格な耐久テストをクリアした製品だけを販売しているため、安心して長く使うことができるブランドです。

    大容量設計

    食洗機のあるキッチン

    フロントオープン型で、上からカトラリートレイ・中段・下段の3段のバスケットに食器類を収納し洗浄します。

    幅45cmタイプで7人分、幅60cmタイプで16人分の食器洗いが可能で、他のブランドと比べても大容量です。

    洗浄力が高い

    ミーレの食洗機はセンサーウォッシュプログラムが搭載され、食器の汚れ具合を感知して水量や電力を自動で調整してくれます。

    ミーレがあるドイツでは水道料金がかなり高いため、食洗機は6.5リットルというかなり少ない水量で洗浄できるように開発されています。

    他社ブランドと比較してもかなりの少ない水量で毎日食器洗いできるため、省エネ効果と光熱費節約が期待できます。

    また、洗剤も自動投入機で調整されるため、洗剤量の節約もできます。

    余熱乾燥

    ミーレの食洗機ではオートオープン乾燥が採用されており、洗浄後は自動的にドアが数cm開くことで、余熱乾燥をします。

    日本製食洗機の高温ヒーター式乾燥に比べて食器にダメージを与えにくく、省エネでもあります。

    有名ブランド比較2:BOSCH(ボッシュ)

    ボッシュの食洗機は価格がリーズナブルなうえに、日本のキッチンの標準値である天板までの高さが85cmのタイプがあり、導入しやすいブランドです。

    独自のゼオライト・ドライという乾燥機能が特徴的です。

    食洗機販売台数は世界No.1

    ボッシュは自動車事業、家電事業では世界シェア上位のブランドで、食洗機や掃除機が有名なメーカーです。

    食洗機は年間600万台を生産し、約30%の世界シェアを誇ります。

    日本の食洗機業界の需要に合わず一度撤退を経験しましたが、日本向けの幅45cmタイプとゼオライト・ドライ機能を搭載することで、再び日本市場での販売を開始した経緯があります。

    作動音・振動が小さい

    ボッシュの食洗機は洗浄力の高さに定評がありますが、42〜45dBと図書館程度の静音設計にも特徴があります。

    電気代の安い夜間に使用しても運転音がほとんど気にならないため、光熱費を節約できるメリットがあります。

    ゼオライト・ドライ機能

    最大の特徴はゼオライト・ドライによる乾燥機能です。

    ゼオライトという鉱物が湿気を吸着し熱を発生させるため、庫内の湿った空気を利用しながら熱を放出することで、食器を乾燥させます。

    ゼオライトは半永久的に使用でき、カビも汚れも吸着しません。

    余熱乾燥よりもしっかりと乾燥させられる、ボッシュ独自の乾燥機能です。

    有名ブランド比較3:GAGGENAU(ガゲナウ)

    カゲナウはボッシュ社の高級ブランドで、ボッシュの食洗機と同じく、ゼオライト・ドライ機能を採用しています。

    ドイツの超高級ブランド

    カゲナウはドイツでは高級ブランドランキング上位のブランドです。

    食洗機の外観はスタイリッシュで、庫内のカゴはフレームが太く重厚感があり、デザインも他のブランドと比べると高級感があります。

    庫内にはLED照明がついているなど、細かい配慮がされています。

    洗浄力が高い

    カゲナウの洗浄力は高く、AUTOモードを使えば高温で洗浄するため、油汚れも落とせて庫内も一緒に洗浄できます。

    洗浄時間は2〜3時間ほどかかりますが、手洗いするよりキレイに汚れが落ちます。

    ゼオライト・ドライ機能

    カゲナウはボッシュの子会社となっており、ボッシュと同様のゼオライト・ドライ機能を採用しています。

    食器類をしっかりと乾燥させて、残った水滴を拭く必要もないため、毎日の食器洗いから確実に解放されます。

    有名ブランド比較4:AEG(アーエーゲー)

    AEGはスウェーデンのエレクトロラックス社の傘下に入った、ドイツの老舗電機メーカーです。

    食洗機は幅45cmタイプは9人分、幅60cmタイプは14人分が一度に洗える大容量が特徴です。

    他に比べて低価格

    ミーレ、ボッシュ、カゲナウなどに比べて価格が低く、検討しやすいのが大きな特徴です。

    海外製食洗機の洗浄力はそれほど差がないため、AEGの安さは大きな魅力でしょう。

    余熱乾燥

    ミーレと同じく余熱乾燥を採用しており、乾燥工程に入ると自動で上部が開き、庫内の蒸気を逃して乾燥させます。

    終了後5分経過すると電源が自動で切れる機能もあり、便利で省エネ効果もあります。

    コンフォートリフト

    AEGではコンフォートリフトを採用したタイプの食洗機もあり、下部のバスケットにある取手を持ち上げると上部バスケットと同じ高さまで持ち上がり、取手のボタンを押すと元の下部へ自動で戻ります。

    立ったまま食器を収納でき、かがむ姿勢を取らずにすむため、腰の負担をかなり減らせます。

    海外製食洗機を導入して家事を楽にこなそう

    食洗機のあるキッチン

    ここまで、海外製食洗機を使うメリットと有名ブランド4機種の特徴を解説してきました。

    海外製食洗機はフライパンや鍋も、与洗いなしで洗ってくれる高い洗浄力を持ち、1日分全ての食器洗いから解放してくれる魅力があります。

    そして洗浄力が高いにもかかわらず、水量や電力量も少なく省エネ機能が充実しています。

    毎日の食器洗いから解放されれば、手荒れの心配もなくなりますよ。

    海外製食洗機はデザインや価格、機能もそれぞれメリットがあるため、じっくり比較して使いやすいブランドを選びましょう。